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ブロッコリーの値段が上がったので購入をやめました。手に入りやすい「緑黄色野菜」はありますか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月1日 5時20分

ブロッコリーの値段が上がったので購入をやめました。手に入りやすい「緑黄色野菜」はありますか?

最近、ブロッコリーの価格が高騰しており、手軽に購入できないと感じる方が増えています。緑黄色野菜は健康に欠かせない栄養素を豊富に含んでいるため、食生活の中で重要な役割を果たします。   しかし、緑黄色野菜の中でも人気のブロッコリーが手に入りにくい状況で、必要な栄養素をどう摂取するのか困っている人もいるでしょう。この記事では、ブロッコリー価格高騰の背景や、ブロッコリーの代替となる野菜について考えてみました。

ブロッコリー価格高騰の背景

最近のブロッコリーの価格は、2024年の春ごろにここ数年間の最高値をつけた以降、少し落ち着きをみせています。
 
総務省統計局「小売物価統計調査(東京都区部小売価格)」によると、2024年6月中旬時点で1キログラムあたりの価格は715円で、5月中旬の1キログラムあたりの価格1081円に比べると、下がっていることが分かりました。
 
ブロッコリーの価格が高騰したのは、天候不順や生産コストの上昇、そして需要の増加なども理由の一つでしょう。近年の異常気象(夏の高温や豪雨など)は、農作物の生育に大きな影響を与えていると考えられます。
 
ブロッコリーは比較的冷涼な気候でよく育つ野菜といわれており、極端な高温や低温、降水量の変化などの異常気象がブロッコリーの生産量の減少や品質の低下を引き起こし、価格上昇の一因となっているようです。
 
また、円安による農業資材や燃料の価格上昇、人件費の高騰などにより、生産コストが年々上昇していることも関係しています。これらのコスト増加分が、最終的に消費者価格に反映されたことも価格上昇の原因の一つです。
 
さらに、ブロッコリーは農林水産省により野菜価格安定制度の「指定野菜」となる予定です。指定野菜とは、消費量が多く、農林水産省(国)が安定供給を目指す野菜のことで、現時点ではキャベツやにんじんなどの野菜が認定されています。
 
ブロッコリーには食物繊維やビタミン、たんぱく質などの栄養素が豊富に含まれています。健康志向が高まる中、指定野菜となることが決まりブロッコリーはさらに注目が集まっているといえるでしょう。
 
手軽に栄養が摂取できる野菜として需要が増加した結果、供給が追いつかない状況となり、価格上昇を引き起こしている傾向があります。
 

ブロッコリーの代替となる野菜

ブロッコリーがとれないときには、代わりになる野菜を食べましょう。比較的、手に入りやすい野菜は、以下の通りです。
 
・ほうれん草(2024年6月中旬時点の価格:1キログラムあたり899円)
ほうれん草は鉄分やビタミンCなどが含まれている緑黄色野菜です。サラダやおひたし、スムージーなど、調理法を工夫すれば栄養価を損なうことなく摂取できるでしょう。妊婦や成長期の子どもにとって大切な栄養素を含みます。
 
・にんじん(2024年6月中旬時点の価格:1キログラムあたり583円)
にんじんは、目の働きに重要な役割を果たすビタミンAが豊富で、甘みがあり、生でも食べられます。加熱すると甘みが増し、食べやすくなります。スープや煮物、サラダと用途が広い野菜です。
 
・ピーマン(2024年6月中旬時点の価格:1キログラムあたり1112円)
ピーマンはビタミンCが豊富で、抗酸化作用があります。生でも、炒め物や焼き物にしても食べられます。色とりどりのピーマンを使うことで、見た目にも楽しい料理が作れるでしょう。
 
・かぼちゃ(2024年6月中旬時点の価格:1キログラムあたり620円)
栄養価が高く甘みもあり、煮物やスープ、サラダにも使えます。
 
・冷凍野菜の活用
市販の冷凍野菜は手軽に使える上、栄養価も損なわれにくいため、忙しい方にはおすすめです。冷凍のブロッコリーをストックしておくと、いつでも簡単に料理に取り入れられるでしょう。
 

ブロッコリーの価格が上昇している理由は一つだけではない。代替となる野菜を活用しよう

ブロッコリーの価格は、異常気象や栽培コストの上昇、需要の高まりなどによって高騰しました。価格高騰は、ブロッコリーが好きな人にとって健康維持への不安を感じる問題であるといえます。しかし、代替となる野菜や効率的な摂取方法を知ることで対処できるでしょう。
 
例えばほうれん草やにんじん、かぼちゃなどのほかの緑黄色野菜を積極的に取り入れることは、健康維持に必要な栄養素を摂取するのに役立ちます。また、冷凍野菜を利用するなど、工夫次第で栄養価の高い食事を楽しめるでしょう。
 
必要な栄養素を過不足なく摂取するには、ブロッコリーをとることにこだわらず、季節や価格の変動に応じて、柔軟に食生活を調整する姿勢も大切でしょう。
 
健康的な食生活は、長期的な視点で考えることが重要です。緑黄色野菜の重要性を理解しつつ、節約もしながら栄養バランスの取れた食生活を心がけましょう。
 

出典

e-Stat 政府統計の総合窓口 小売物価統計調査(動向編)表番号2「1101 まぐろ」~「9183 切り花(バラ)」
農林水産省農産局園芸作物課 野菜価格安定制度について (2ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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