亡くなった父の「通帳」が見つからない!ネットバンキングに移すと「遺産3000万円」は相続できなくなる?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月3日 2時0分
父親が亡くなった後、相続手続きを進めようとする際に、もし通帳が見つからなかったらどうすれば良いのでしょうか?このような状況に直面すると、多くの方が不安を感じることでしょう。本記事では、通帳がない場合の相続手続きの進め方や、ネットバンキング利用者向けのポイントについて詳しく解説します。相続手続きを円滑に進めるための重要な情報をお届けしますので、ぜひご参考にしてください。
ネットバンキングで通帳がない場合でも相続はできる
「3000万円も銀行に預金があれば、通帳くらいはあるのでは」と思う人もいるかもしれないですが、3000万円の預金があってもネットバンキングでは通帳は作られません。
そして、ネットバンキングで通帳がない場合でも口座にあるお金は相続ができます。
通帳が見つからないからといって、相続手続きが止まってしまうわけではありません。最初にすべきことは、故人が利用していた銀行に連絡し、通帳が見当たらない旨を伝えることです。そうすると、銀行側が故人の氏名や生年月日、住所といった情報をもとに、口座を探してくれますので、その後、必要な書類を揃え、相続手続きを着実に進めましょう。
場合によっては、休眠口座と呼ばれる、長期間利用されていない口座が発見されることもあります。こうした口座は通常の管理とは別部門で扱われるため、特定が難しくなることがあります。
相続手続きにおいて最も重要なのは、故人の財産をすべて正確に把握することで、万が一、見落とされた口座があった場合、その資産は相続から漏れてしまうかもしれません。これを避けるためには、故人がどの銀行に口座を持っていたのかを徹底的に確認することが肝心です。漏れがないよう、しっかりと調査しましょう。
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ネットバンキングを利用していた場合の相続手続き
ネットバンキングの利用者が増えている昨今、通帳が存在しないケースも増えています。とはいえ、通帳がなくても相続手続きを進めることは十分に可能です。まず、故人が利用していた銀行のカスタマーセンターに連絡し、口座の凍結を依頼します。ネットバンキングでは、オンラインや郵送での対応が中心になるため、その点には注意が必要です。
さらに、ネットバンキングでは、取引履歴がデジタルで管理されています。ログイン情報が分からない場合、手続きが複雑になる可能性がありますので、事前に把握しておくことをおすすめします。
相続手続きに必要な書類とその取得方法
相続手続きをスムーズに進めるためには、いくつかの重要な書類を揃えることが不可欠です。ここでは、ネットバンキング大手である楽天銀行を例に見ていきましょう。また、以下の必要書類は、「遺言書が見つからず、かつ遺産分割協議書も相続人で作成できていない」という事例の場合です。
●相続預金払戻手続依頼書(銀行側に依頼して入手)
●口座名義人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本
●口座名義人が銀行に登録している住所が確認できる書類
●法定相続人全員、または代表相続人の現在の戸籍謄本
●法定相続人全員、または代表相続人の印鑑証明書
必要な書類は、遺言書の有無などによって異なっていますので必ず銀行に確認しましょう。
まとめ
通帳が見つからない場合でも、正しい手続きを踏むことで、相続はスムーズに進めることができます。まず、銀行に早めに連絡を取り、必要な書類を整えて、手続きを進めることが大切です。
ネットバンキングを利用していた場合でも、基本的な手続きに大きな違いはありませんが、オンラインや郵送での対応が中心になる点には注意が必要です。
相続手続きを行う際には、故人の財産をすべて正確に把握し、見逃しがないようにすることが重要です。焦らず、一歩一歩着実に進めることで、円滑な遺産相続を実現できるでしょう。必要に応じて専門家の助けを借りることも、遺産相続を無事に終えるための重要なステップとなります。
出典
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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