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敷地内に「電柱」があると収入が発生する?不動産価格に与える影響とは?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月4日 2時30分

敷地内に「電柱」があると収入が発生する?不動産価格に与える影響とは?

自分の所有している土地や、これから購入する土地に電柱が設置されていることがあるかもしれません。また、敷地内に電柱があると収入になると聞き、本当か気になる人もいるでしょう。   今回は電柱が敷地内にあると収入になるのかとあわせて、購入する土地に電柱があるメリット・デメリットをご紹介します。

電柱が持つ役割とは

電柱は大きく分けると、「電柱」と「電信柱」の2種類があるとされています。同じものと考える人も少なくないようですが、それぞれの持つ役割が異なる点には注意しましょう。
 
一般的に「電柱」は、電力会社などが送電や配電を目的として設置、管理することが多いようです。対して「電信柱」は、通信に使用するための電線を架線する目的で設置されているものといわれています。
 
この2つの役割を兼ねているものもあり、その場合は「共用柱」と呼ばれることが一般的なようです。ただし、呼び方は厳密に使い分けられているわけではないため、このような違いがあると理解しておけば問題はないでしょう。
 

土地に電柱があると不動産価格に影響を与える?

土地に電柱がある場合、設置するための敷地に対する使用料を受け取れます。電柱敷地料の名称で支払いが行われ、宅地であれば金額は1500円/年と電気通信事業法施行令で定められています。
 
電力会社にもよりますが、支払いについては3年分を一括で受け取れるようなので、仮に自身が所有する土地に電柱が1本ある場合は、3年ごとに4500円を受け取れる計算となるでしょう。
 
ただし、電柱が敷地内にあると、資産価値を下げてしまうおそれもあるとされています。そもそも電柱は簡単に移設できないため、土地の用途によっては邪魔になってしまう可能性もあるでしょう。
 
さらに権利の問題や周囲の家との兼ね合いなどが関係し、結果として資産価値を低下させる可能性がある点には注意が必要です。
 

購入する土地に電柱があるメリット

購入する土地に電柱があるメリットとして、敷地の使用料を受け取れる点があげられます。敷地内に複数の電柱があれば、ある程度まとまった収入を得られる可能性があるでしょう。
 
また、土地の購入時に、敷地内に電柱があることを話題にあげて、価格交渉がしやすくなる点もメリットとして考えられます。電柱の存在によって値下げにつながるかもしれません。
 
ただし、あくまでも価格交渉の材料になるだけであって、必ずしも安くなるわけではない点には注意しましょう。
 

購入する土地に電柱があるデメリット

購入する土地に電柱があるデメリットとして、景観への影響が考えられます。特に宅地として利用する場合、せっかくこだわった見た目の家を建てたとしても、電柱が邪魔になってしまう可能性が考えられます。
 
また、電柱が車の出し入れに影響を及ぼす可能性もあります。電柱は道路側に設置されているケースがほとんどのため、どうしても車庫や駐車場へ干渉してしまうリスクは避けられないでしょう。
 
このように資産価値の面だけでなく、見た目や生活面でもデメリットが生まれる可能性は、理解しておくといいでしょう。
 

電柱が敷地内にあると「電柱敷地料」を受け取れる場合がある

所有する土地の敷地内に電柱が設置されていると「電柱敷地料」を受け取れる場合があります。宅地であれば金額は年間で1500円となり、3年分がまとめて支払われるケースが大半のようです。
 
電柱敷地料を受け取れることはメリットですが、生活に不便が生まれたり、家の見た目に影響を及ぼしたりなどのデメリットもある点には注意しましょう。もちろん土地の用途や設置場所によってはデメリットにならない可能性もあるため、慎重に判断してみてください。
 

出典

デジタル庁 e-Gov法令検索 電気通信事業法施行令(昭和六十年政令第七十五号) 別表第一 二 山林以外の土地
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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