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「エアコンのお掃除機能の電気代がもったいないから」と妻は運転を停止します。実際節約になっているのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月8日 2時10分

「エアコンのお掃除機能の電気代がもったいないから」と妻は運転を停止します。実際節約になっているのでしょうか?

エアコンの「お掃除機能」は、機器のメンテナンスを自動で行うことで、効率的な運転を助ける便利な機能だとされています。しかし、この機能を「もったいない」と感じて、使用を控える方もいるかもしれません。実際のところ、お掃除機能を使わないことが、節約につながるのか疑問に思う方もいるでしょう。   そこでこの記事では、エアコンに備わっているお掃除機能について解説しています。また、エアコンのお掃除機能を使用した場合にかかる電気代を、実際に計算しました。ぜひ参考にしてみてください。

エアコンのお掃除機能とは

エアコンのお掃除機能には、機種によってさまざまな名称が付いていますが、そのうちの1つとして「内部クリーン運転」があります。
 
エアコンの内部クリーン運転は、使用後に内部を乾燥させる機能であるため、エアコンを作動させていない外出時などに使うとよいでしょう。内部クリーン運転を行うと、エアコンの内部を乾燥させるために、送風や暖房によって温められた空気が室内に排出されます。夏の暑い時期には、室内の気温がさらに上がる可能性があります。
 
また、内部クリーン運転でエアコンの内部を乾燥させるため、カビやニオイの発生をおさえられる可能性もあります。冷房やドライで運転した場合は、短時間でも室内機の内部が結露するため、カビが発生する原因となります。そのため、内部クリーン運転を使って、毎回エアコンの内部を乾燥させることが推奨されています。
 

内部クリーン運転にかかる電気代

実際に、内部クリーン運転を使用するときにかかる電気代を求めてみましょう。内部クリーン運転に必要な消費電力量は約55ワットアワー、運転時間は40分~95分程度です。
 
今回は、エアコンの内部クリーン運転に必要な消費電力量を、以下の条件で計算します。


・消費電力:55ワットアワー
・運転時間:90分
・使用期間:4ヶ月間(エアコンの冷房を使用する機会が多くなる6月~10月)

なお、電気代単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している31円/キロワットアワーを用いることとします。電気代を求めるときは、以下の式にあてはめます。
 
・消費電力量(ワット)÷1000×使用時間×電気単価(円/キロワットアワー)
 
実際に数値を当てはめた計算式は、以下の通りです。
 
・55ワット÷1000×1.5時間×31円=約3円
 
エアコンの内部クリーン運転にかかる電気代は、1回あたり約3円となるため、1ヶ月あたり約90円、4ヶ月だと約360円です。冷房を使用する約4ヶ月分の内部クリーン運転の電気代は約360円であるため、運転を停止することは少額ではありますが節約につながる可能性があるでしょう。
 
エアコンの内部クリーン運転で必要となる消費電力量は、機種や製造会社によって大きく異なります。使用環境や電気代単価の変動もありますので、参考程度にしてください。
 

エアコンのお掃除機能の運転を停止すると1ヶ月あたり約90円の節約になる

エアコンのお掃除機能は、機種によって名称が違いますが、そのうちの1つとして「内部クリーン運転」があります。
 
エアコンの内部クリーン運転にかかる電気代は、1回あたり約3円、1ヶ月あたり約90円、4ヶ月あたり約360円かかる可能性があることが分かりました。エアコンの冷房を使用する約4ヶ月間で、内部クリーン運転にかかる電気代は約360円になるため、節約効果はそれほど高くないともいえるでしょう。
 
内部クリーン運転の役割は、エアコンの内部を乾燥させ、カビやニオイの発生をおさえることだといわれています。カビやニオイを防ぐためには、内部クリーン運転を使い、毎回エアコン内部を乾燥させることが推奨されています。これを機会に、一度エアコンを停止したあとに使ってみてはいかがでしょうか。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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