東京から敦賀まで旅行を考えています。「北陸新幹線」に乗ってみたいのですが、「高速バス」の方が安いですよね？所要時間と費用はどれくらい違うのでしょうか？

2024年3月、北陸新幹線が福井県の敦賀まで延伸されたことにより、東京から敦賀へのアクセスがよくなりました。この延伸を機に、北陸旅行を計画する方もいるのではないでしょうか。基本的に北陸地方へ移動する場合は新幹線を利用しますが、高速バスという手段もあります。そこで本記事では、東京〜敦賀間における、新幹線と高速バスの所要時間と費用を比較します。

東京から敦賀までの移動時間と費用

東京から敦賀まで新幹線または高速バスを使ったときにかかる移動時間と費用は、図表1の通りです。なお、新幹線やバスの料金は日付によって変わる場合がありますので、料金はあくまで参考である点にご注意ください。
 
図表1

移動手段（東京駅発敦賀駅着）	所要時間	費用相場
新幹線	約3時間20分	1万6760円
高速バス	約6時間40分	4500～6000円程度（2024年9月）

乗り換え案内サイトより筆者作成
 
図表1を比較してみると、所要時間は新幹線と高速バスで約2倍、費用に関してはおよそ3倍の差があることが分かります。新幹線を使えば時間は短縮されますが料金は高く、高速バスの場合は時間がかかるものの低コストです。
 
どちらも一長一短であるため、移動手段を検討する際は時間と費用のどちらを重視するかで決めるとよいでしょう。
 

バスの場合は夜～朝にかけての便のみ

高速バスを使う場合に気をつけたいのが、東京から敦賀までの運行便は基本的に夜から朝にかけての便（深夜バス）しかない点です。大人だけで旅行に行くなら高速バスを使っても問題ありませんが、小さな子どもの場合は慣れない車内泊で十分な睡眠がとれない可能性もあります。
 
また、深夜バスの一部では子ども連れの乗車を断っているところもあるため、子ども連れの場合は基本的に新幹線を使ったほうがよいでしょう。
 

新幹線は東海道新幹線を使ったほうが安い

新幹線を使って東京から敦賀に行くルートは、北陸新幹線を使って敦賀まで直行するものと、東海道新幹線と特急を使って関西経由で乗り換えを行うものの2種類に分かれます。開通を機に北陸新幹線を使おうと考える方も多いですが、関西を経由すれば料金を安く済ませられます。
 

費用重視なら深夜バスで時間重視なら新幹線

費用を重視するならば深夜バスを使い、時間を重視するならば新幹線がおすすめです。また、高速バスを使う場合は深夜から朝にかけて移動するため、費用を抑えながら丸1日敦賀を楽しむなら高速バスがおすすめといえるでしょう。
 
一方で、新しくなった北陸新幹線にぜひ乗ってみたいという方は、新幹線を使って敦賀へ向かうのもおすすめです。また、新幹線の費用は東海道新幹線を使ったほうが安いため、単純に早く安く移動したいのであれば、東海道新幹線をおすすめします。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー