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同僚が「昼食代を節約して投資しているよ」と言って毎日お弁当を持参しています。数百円を削ってでも投資したほうがトクなのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月12日 8時0分

同僚が「昼食代を節約して投資しているよ」と言って毎日お弁当を持参しています。数百円を削ってでも投資したほうがトクなのでしょうか?

資産形成や投資への関心が高まるなか、日常的な支出を見直して投資に回すという考え方が注目されています。例えば、毎日の昼食代を節約し、その分を投資する方法は効果的でしょうか。   本記事では、お弁当持参による節約がどれほどの利益を生むのか、リスクとリターンを踏まえたうえで考え、具体的なシミュレーションを通じて、投資効果や実践方法を詳しく解説します。

投資の現状とその実態

近年、投資に対する関心が高まっており、特に若い世代を中心に資産運用を始める人が増えています。
 
例えば、株式会社アドバン(東京都品川区)が運営するテクニカル分析専門サイトの「テクニカルブック」が実施した「投資の実態調査」(調査期間:2024年4月、調査対象:20歳以上の男女1万168名)によれば、投資に興味を持つ人の割合は33.1%に達している一方で、実際にFX取引を行っている人はわずか5.9%にすぎないようです。
 
この結果から、投資に対する興味がある一方で、リスクを恐れて実際の行動に移せない人が多いことがうかがえます。
 
特にFXなどのハイリスク・ハイリターン型の投資が持つリスクを、警戒している人が多いことを物語っているといえるでしょう。投資を始める際には、まず自分のリスク許容度を理解し、安定した投資方法を選ぶことが重要です。
 

昼食代を節約して投資するメリット

昼食代を節約してその分を投資に回すことには、いくつかのメリットがあります。まず挙げられるのが、毎日の小さな節約で、少額でも積み立てを続けることにより、時間をかけて資産を増やすことが可能な点です。
 
例えば、週5回の出勤で毎日500円の昼食代を節約すれば、1ヶ月で約1万円、1年で12万円の資金が捻出できます。この資金を投資に回すことで、時間の経過とともに複利効果を生かし、資産を増やすことが可能です。
 
複利効果とは、投資で得た利益(利息)をさらに再投資することで、利益が利益を生み、資産が加速度的に増えていく効果のことをいいます。
 
金融庁によると、積み立て投資を長期間続けると、元本割れのリスクが低くなる傾向があり、20年間積み立て投資を続けた場合、利回りが2~8%になることが多いとのことです。例えば、得た利益に課税されないNISAで、月1万円を20年間積み立て投資に回した場合、運用収益は以下の通りになります。


・利回り2~4%:運用収益は約55~127万円
・利回り4~6%:運用収益は約127~222万円
・利回り6~8%:運用収益は約222~349万円

(金融庁「つみたてシミュレーター」より試算)

このように、日々の小さな節約が、将来の資産形成に大きく寄与する可能性があります。
 
また、昼食を手作りにすることで、健康的な食生活を維持しながら、無駄遣いを減らすというメリットも得られるでしょう。外食やコンビニで購入するよりも、自分で選んだ食材を使って栄養バランスの取れた食事ができるため、外食に比べて健康的な生活を送ることができます。
 
ただし、お弁当を作るための時間や手間を考慮しなければなりません。朝の忙しい時間帯にお弁当を用意することは、人によっては大きな負担になるでしょう。週末にまとめて作り置きしたり、簡単に作れるレシピを活用したりすることで、その負担を軽減することが可能です。
 

投資のリスクを見越した運用方法とは?

投資を始めるにあたっては、リスクを理解し、慎重に運用することが重要です。無理のないお金を使って投資を始めることで、生活に及ぼす影響を最小限に抑えることができます。
 
まず、自分のお金を整理し、生活費や予備資金を確保したうえで、余裕資金を投資に回すようにしましょう。無理に節約しすぎて、生活の質を落とすことは避けるべきです。
 
昼食代を節約するために、毎日お弁当を作るのがストレスになる場合、その節約は長続きしない可能性が高いでしょう。自分に合った方法でお金を貯める方法をおすすめします。
 
また、リスクを分散するために、資産の分散、地域の分散、時間の分散を考慮することも大切です。これにより、特定の投資が失敗しても、他の投資で損失をカバーできる可能性が高まります。
 

自分の収入や生活費を考慮して無理のない範囲で投資しましょう

昼食代を節約して投資に回すことで、将来の資産形成に大きく役立津可能性があります。ただし、無理をするとストレスや生活の質の低下を招く恐れがあるため、自分に合ったペースで進めることが大切です。
 
投資を始める際には、リスクを十分に理解し、分散投資などで慎重に運用する必要があります。収入や生活費を見直し、無理のない範囲で投資を行うことが、長期的な成功に結びつくでしょう。
 

出典

株式会社アドバン テクニカルブック FXの実態と課題 調査報告
金融庁 基礎から学べる金融ガイド
金融庁 つみたてNISA早わかりガイドブック
金融庁 つみたてシミュレーター
日本証券業協会 投資入門 証券投資の基本ガイド
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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