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娘が教員採用試験に合格し「私立高校」の教員になります。「公立高校」の教員と比べて収入は安定しているのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月12日 10時0分

娘が教員採用試験に合格し「私立高校」の教員になります。「公立高校」の教員と比べて収入は安定しているのでしょうか?

公立高校の教員は、公務員であることからも安定した収入が期待できるとされている職業です。   一方で、私立高校は公立と比べ学費が高い分、予算が潤沢なイメージを持つ人もいるかもしれません。そのような点から、公立高校の教員よりも私立高校の教員の給与の方が高いのでは?と考える方もいるでしょう。   そこで今回は、公立高校と私立高校に勤務する教員の給与や賞与、年収について解説します。

公立高校と私立高校教員の年収比較

公立高校と私立高校教員では、どちらが高収入を得られるのでしょうか? まずは公立高校と私立高校それぞれの年収を比較してみましょう。
 

公立高校の教員の平均年収

まずは公立高校の教員の平均年収を計算します。総務省の「令和4年地方公務員給与の実態」の給与や賞与を基に、年収を計算したものが表1です。なお給与月額とは、基本給に諸手当を含めた額を指します。
 
表1

平均給与月額 賞与
(期末手当+勤勉手当)
年収
43万2201円 176万5560円 695万1972円

※総務省「令和4年地方公務員給与の実態」を基に筆者作成
 
公立高校の教員の平均年収は、695万1972円となりました。
 
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収は457万6000円です。差額は237万5972円となり、公立高校の教員の平均年収が平均よりも高い傾向があることが分かります。
 

私立高校の教員の平均年収

日本私立学校振興・共済事業団の「令和4年度私学共済制度統計要覧」によると、私立高校の教員の平均給与(標準報酬月額)と賞与、これを基に年収を算出したものが表2です。
 
表2

平均給与月額 賞与 年収
39万9465円 143万9243円 623万2823円

※日本私立学校振興・共済事業団「令和4年度私学共済制度統計要覧」を基に筆者作成
 
なお、標準報酬月額には、基本給のほか、通勤手当や時間外手当なども全て含まれています。私立高校教員の平均年収は623万2823円となっています。公立高校教員の平均年収が695万1972円だったことから、公立高校の方が高い年収を得ている傾向があるうようです。
 
とはいえ、こちらも公立高校の教員同様に、1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収である457万6000円をはるかに上回る額となっていることから、一般的な平均よりも高額な年収を得ている可能性があるといえるでしょう。
 

高校の教員の給与はどうやって決まる?

公立高校の教員の場合、給与はそれぞれの自治体が定める給料表によって決まります。そのため、自治体によって収入に差が出るといわれています。
 
私立高校の給与は、それぞれの学校独自の給料規定によって決まります。そのため、平均の数字は出ているものの、勤務する学校によって待遇が変わることを理解しておく必要があるでしょう。
 

私立高校の教員の年収は公立高校よりも低いものの、民間企業の平均年収を上回る

私立高校教員の平均年収は623万2823円で、公立高校の平均年収695万1972円には及びません。しかし、民間企業の給与所得者の平均年収は457万6000円であることから、私立高校の教員も、民間企業の平均よりは多い所得を得ている可能性があるといえるでしょう。
 
どちらにせよ、夢を叶えその一歩を踏み出す娘さんのことを、できる限り家族として応援してあげましょう。
 

出典

総務省 令和4年地方公務員給与の実態
国税庁 令和4年民間給与実態統計調査-調査結果報告-
日本私立学校振興・共済事業団 令和4年度私学共済制度統計要覧
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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