買い物から戻ったら、駐車していた車に「キズ」が! 修理費用は“誰”が払うの? 犯人が見つからない場合、修理は自費になるの? 誰が負担するのかを解説
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月14日 2時10分
どんなに気をつけて運転をしていても、事故に遭う可能性はゼロではありません。中には駐車場にとめて買い物していただけなのに、当て逃げされて車に傷が残ったという不運なケースもあるでしょう。 当て逃げされたとき、問題になるのは修理費用です。場合によっては修理費用が多額になるような大きな傷がついている可能性もありますが、修理費用は誰が支払うのでしょうか? 本記事ではとめていた車が当て逃げされて傷が残っていた場合の対処方法や、車の傷の修理費用は誰が負担するのかについて解説します。
買い物中に車が当て逃げされた場合、すぐに警察に連絡して証拠映像を探そう
「駐車場に車をとめて買い物をしているあいだに、当て逃げされて車に傷が残った……」
このようなケースでは、すぐにその場で警察に通報して被害届を出しましょう。けが人がいなくとも車同士の接触は立派な交通事故であり、道路交通法に従い警察へ連絡しなければいけません。警察へ連絡しなかった場合、被害者であっても報告義務違反とみなされる可能性があります。
警察に通報することで店舗や駐車場内の監視カメラの映像を提供してもらえたり、周囲にとまっていた他の車のドライブレコーダーを確認させてもらえたりすることもあり、当て逃げの瞬間が写り込んでいれば犯人を特定できる可能性もあります。
当て逃げされた車の修理費用は犯人が見つかったかどうかで負担する人が変わる
当て逃げされた車に残った傷を放置してしまうと状態が悪化する可能性があるため、できるだけ早く修理が必要です。修理費用の負担については、「犯人を見つけたかどうか」で以下のように変わります。
犯人が見つかれば犯人に請求できる
警察によって犯人が見つかった場合は、車の修理費用の全額はもちろん、車の損傷度によってはレッカー代や買い替えの全費用を犯人に請求することが可能です。
ただし、一般的に犯人の保険会社や本人に請求できるのは「物損に関する費用のみ」です。
また、犯人が保険会社に入っている場合は保険会社に賠償請求をすることになりますが、当て逃げでこちらに非がないため自分の加入する保険会社に対応を依頼することはできません。賠償請求や賠償金の金額交渉など、被害者自身が行うことになるため注意が必要です。
犯人が車両保険に入っていない場合は本人に請求することになります。しかし、個人間の損害賠償請求はトラブルから裁判沙汰になる可能性もあります。高額な修理費用でない限りは自己負担で修理するのが現実的というケースもあります。
犯人が見つからないと自費または自分の保険を使うことになる
犯人が見つからない場合、残念ながら自費または自分の保険会社を利用して修理することになります。
自分の保険会社の「車両保険」を使う場合、等級が低下する点に注意が必要です。事故扱いとなって修理費用を保険金で受け取っているため、翌年の等級が3等級下がります。等級が下がることでどれくらい保険料が上がるかは保険会社によっても異なるため、保険を使う前に十分に確認を取りましょう。
注意点として、車両保険に加入していても、タイプによっては修理に利用できない可能性があります。車両保険には「一般型」「エコノミー型」がありますが、保険の始期日によっては、エコノミー型では当て逃げによる傷が補償されないケースがあります。
加入中の保険で修理費用を負担してもらえるのか、修理前に必ず保険会社に確認を取りましょう。
まとめ
買い物から戻るまでに当て逃げをされていて傷が残った場合、まずはすぐに警察に通報しましょう。店舗の防犯カメラや自分の車のドライブレコーダーに犯人の車両ナンバーなどの情報が残っていれば、損害賠償を請求できる可能性があります。
ただ、犯人が見つからなかったり、犯人が見つかっても車両保険に加入していなかったりすると、自分で修理をすることになる可能性もあります。
出典
e-Gov法令検索 道路交通法
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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