新NISAを始めようと思っていましたが「株価暴落」のニュースを見ると怖くなりました。やっぱり現金で貯金したほうがいいですか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月17日 1時0分
最近の歴史的な株価暴落のニュースを目にして、新NISAを始めようと考えている方も不安になっているかもしれません。投資をするべきか、それとも安全な貯金にとどめるべきか、迷っている人も多いでしょう。 この記事では、株価暴落が新NISAに与える影響や、貯金との比較、そして長期投資の心構えについて解説します。投資初心者の方も安心して新NISAを始められるように、賢く資産運用を行うためのヒントをわかりやすくお伝えします。
株価暴落が新NISAに与える影響
新NISA(少額投資非課税制度)は、一定額までの株式投資の利益が非課税になるため、株式投資を始める人にとって魅力的な制度です。
ただし、貯金とは異なり株価は毎日変動します。そのため、株価が下がると損失が発生し、暴落すると大損するリスクがあります。一方で、適切な銘柄を適切なタイミングで購入すると、大きな利益が得られる可能性もあります。
また、株式投資で利益を得る基本は「安く買って高く売る」ことなので、株価が暴落して割安になった株は、買いのタイミングとも言えます。
新NISAと貯金、それぞれのメリット・デメリットを比較
新NISAと貯金のどちらを選ぶべきか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。それぞれに異なる特徴があり、資産運用の目標やリスク許容度によって取るべき選択肢が変わってきます。そこで、新NISAと貯金のメリット・デメリットをご紹介します。
比較要素 | 新NISA | 預貯金 |
---|---|---|
資産増加の可能性 | ◯ 元本から大きく増える可能性あり | ✖️ ほぼなし |
リスク | ✖️ 元本割れの可能性あり | ◯ なし |
税制優遇 | ◯ 一定額まで非課税 | ✖️ なし |
難易度 | ✖️ 知識・経験が必要 | ◯ 知識・経験は不要 |
流動性 (換金性) |
✖️出金時に株を売る必要があり、 売却タイミングや価格が予想通りにならないことがある |
◯ いつでも出金可能 |
新NISAを利用する場合は、資産が増加する可能性がありますが、損失のリスクも伴います。一方、貯金する場合は、安全でいつでも引き出せますが、資産が増える見込みは低いです。両者のメリット・デメリットを理解し、自分に合った資産運用方法を選びましょう。
株価暴落時でも慌てない!新NISAを活用した長期投資の心構え
株式投資の初心者には、長期投資をおすすめします。短期売買で利益を得るには、ある程度値動きが大きい銘柄を狙う必要があり、ハイリスク・ハイリターンになりがちです。豊富な知識と経験があっても、元本を守ることすら困難なほど難易度は高いです。
そこで、長期投資を前提とした運用方法をご紹介します。
(1)定期的な積み立て
株式投資は、購入するタイミングが損得に大きな影響を与えます。「安く買って高く売る」ことができれば利益を得られますが、高値のタイミングで購入してしまうと、その後株価の下落局面に入り、しびれを切らして損切りしてしまうというパターンになりがちです。
そこで、毎週や毎月など、一定の間隔で一定額を積み立てることで、取得価格を平均化するドルコスト平均法を活用し、高値づかみのリスクを抑えます。
(2)分散投資
一つの銘柄に資金を集中させると、その株価が暴落したときに大きな損失になります。複数の銘柄や投資信託に投資することで、リスクを分散できます。また、分散投資する際には、保有銘柄について定期的に分析や情報確認ができる範囲の数に抑えましょう。
株価暴落時に重要なのは、パニックに陥らないことです。株価が下がった時こそ、割安な価格で購入できるチャンスです。ドルコスト平均法を活用して長期的な視点で投資を続けることで、暴落後の回復により、結果的に利益を得る可能性があります。
まとめ
資産運用のおすすめの方法は、まず貯金して生活に必要なお金を確保し、その後、余裕資金で新NISAを活用することです。株式投資において、特に初心者はハイリスク・ハイリターンを避け、できるだけローリスク・ローリターンを目指すことが重要です。貯金よりも少し高いリターンが得られる程度の感覚で始めるのが適切でしょう。
また、株価の短期的な変動に一喜一憂せず、長期的な視点で投資を続けることが大切です。株価が大暴落した際にも「チャンス」と捉えられるような心と資金の余裕を持って投資に臨みましょう。
出典
金融庁 資産形成の基本:NISA特設ウェブサイト
マネックス証券株式会社 新NISAとは?2024年から始まった新制度について解説!
京葉銀行 【初心者必見】将来、差がつく!?「ドルコスト平均法」の鉄則をやさしく解説
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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