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ガス代節約のために「流水麺」を使っていますが「乾麺」と比べてどのくらいの節約につながっているのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月15日 1時50分

ガス代節約のために「流水麺」を使っていますが「乾麺」と比べてどのくらいの節約につながっているのでしょうか?

水でほぐすだけで食べられる麺は「流水麺」の商品名で見かけたことがあるかもしれません。ゆでる手間もガス代も省けるので、節約のために流水麺を使っている家庭もあるでしょう。   しかし、実際にどのくらい水道代やガス代を節約できるのでしょうか。本記事では、乾麺と流水麺を比較して、調理にかかる水道代とガス代を解説します。

流水麺でどのくらい節約できる?

乾麺は熱湯で麺をゆでる必要がありますが、流水麺は流水で麺をほぐすだけで食べられます。麺をゆでる必要がない分、ガス代が節約できます。では、乾麺と流水麺の調理にかかる費用にはどのくらいの差があるのでしょうか。ここでは、水道代とガス代をそれぞれ計算していきます。
 

乾麺と流水麺にかかる水道代

東京都水道局より、水1リットルあたりの目安単価は0.24円とします。乾麺は100グラムに対してお湯約1リットルが推奨されています。乾麺をゆでて水洗いするために水を2リットル程度使用することを想定すると、乾麺の水道代は約0.48円となります。
 
流水麺は水でほぐすだけのため、1リットル程度使用すると想定すると、かかる水道代は約0.24円です。
 

乾麺にかかるガス代

乾麺はお湯を沸かす必要がありますが、ここではガスコンロを使うと仮定します。ガスコンロのガス代は、出力(キロワット)×3.6メガジュール/時間×時間÷ガスの発熱量(メガジュール/立方メートル)×ガス料金(円/立方メートル)で求められます。
 
発熱量が45メガジュール/立方メートルの都市ガスを使用し、強火(2.97キロワット)で、沸騰とゆで時間も込みで15分使用すると想定してガス代を計算してみましょう。ガス料金は、東京ガス東京地区等一般契約料金B表の162円/立方メートル(24年8月検針分)とします。
 
2.97キロワット×3.6メガジュール/時間×0.25時間÷45メガジュール/立方メートル×162円/立方メートル=約10円
 
乾麺をゆでるのにかかるガス代は、約10円だと分かりました。
 

乾麺と流水麺の調理にかかる費用の合計

乾麺と流水麺の調理にかかる水道代、ガス代をまとめると表1のようになります。
 
表1

乾麺 流水麺
水道代 約0.48円 約0.24円
ガス代 約10円 0円
合計 約10.48円 約0.24円

※筆者作成
 
表1より、乾麺と流水麺では、水道代とガス代だけで約10.24円の差が出ることが分かります。
 

節約以外の目的で流水麺を使うメリットはある?

流水麺を使うメリットは、節約以外にもあります。それは、調理時間や後片付けの時間を短縮できる点です。流水麺は、麺をゆでる必要がないので沸騰するまでの時間と麺をゆでる時間を短縮できます。
 
加えて、ゆでるための鍋が不要なので、洗う調理器具も少なく済み、後片付けの時間も短くなります。
 
調理時間や後片付けの時間が短縮できると、家事が効率的に行えて、家庭でのストレス軽減にもつながるでしょう。特に、暑い日や忙しい日には流水麺はぴったりといえます。
 

流水麺を使うと乾麺に比べて水道代とガス代が1回あたり約10.24円節約できる場合がある

今回シミュレーションした結果によると、流水麺を使うと、水道代やガス代が1回あたり約10.24円節約できる場合があることが分かりました。1回分でみるとそれほど差がないと思うかもしれませんが、継続すると節約効果が大きくなっていきます。
 
また、流水麺には節約以外にも、調理時間や後片付けの時間を短縮できるというメリットもあります。時間が短縮されることで、家事の効率化やストレス軽減にもつながります。
 
特に暑い日や忙しい日には、流水麺をうまく活用していきましょう。
 

出典

東京都水道局 くらしと水道 水の上手な使い方
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通) 東京地区等 一般契約料金 B表 (24年8月検針分)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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