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昼食に「カップ焼きそば」を食べていたら、同僚に「3食180円の袋麺のほうが安上がりじゃない?」と言われました。用意が楽なのですが、そこまでコストは変わるのでしょうか…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月15日 4時20分

昼食に「カップ焼きそば」を食べていたら、同僚に「3食180円の袋麺のほうが安上がりじゃない?」と言われました。用意が楽なのですが、そこまでコストは変わるのでしょうか…?

昼食にレトルト食品やカップ麺、コンビニ弁当などを食べていて、周囲の人から「自分で作ったほうが安く済むんじゃない?」と言われたことがあるという人もいるでしょう。 一般的に自分で調理するほうがコストは抑えられるイメージはありますが、実際にどれくらいの差があるのでしょうか。   本記事では「カップ焼きそば」と「手作り焼きそば」のコスト差について、調理の手間や健康面も含めて解説します。

カップ焼きそばと手作り焼きそばはどちらが安い?

カップ焼きそばはカップ麺の一種です。乾麺にお湯を注いで麺をやわらかくし、湯切りしてソースを混ぜるだけなので調理の手間がほとんどありません。
 
一方で焼きそば用として売られている中華麺は、生麺を蒸したものが一般的です。3食入り・ソース付きで販売されているのを見たことがある人も多いでしょう。フライパンで調理するもので、具材の用意も必要です。
 
価格はメーカーなどによって異なりますが、筆者の自宅の近所にあるスーパーでは次のような税込み価格で販売されていました。

●蒸し中華麺A(3食入り・ソース付き):180円
●蒸し中華麺B(2食入り・ソース付き):200円
●カップ焼きそばA:120円
●カップ焼きそばB:150円
●カップ焼きそばC:180円

蒸し中華麺の1食あたりの価格は60円~100円です。そのため、手作りの焼きそばはカップ焼きそばと比べて1食あたりの額は安くなる計算になります。
 
しかしこれは麺とソースのみの焼きそばと比較した場合の価格差です。焼きそばを実際に手作りするときは具材を追加することが多いでしょう。例えばキャベツや豚肉を追加すると、さらにコストがかかります。
 

手軽さ重視ならカップ焼きそば

カップ焼きそばと手作りの焼きそばを比較するのであれば、価格以外にも、調理の手間や利便性を考慮する必要があります。手作りの焼きそばは、具材をそろえたり調理時間を確保したりする必要があります。またフライパンやコンロなどが必要になるため、基本的には自宅で調理しなければなりません。食器を洗う手間も発生します。
 
一方、カップ焼きそばはお湯を注ぐだけで簡単に食べられ、後片付けもほとんど必要ありません。お湯さえ用意できれば、場所を選ばすにサッと用意できます。調理ができない環境にいるとき、忙しいとき、すぐに食事を済ませたいときなどは、カップ焼きそばのほうが便利でしょう。
 

健康面重視なら手作り焼きそば

次に、健康面も考慮してみましょう。カップ焼きそばは手軽でおいしい反面、塩分が高い傾向があります。例えばカップ焼きそばAの1食あたりの塩分は約5.0グラムです。厚生労働省は、日本人の望ましい1日あたりの塩分摂取量について男性が7.5グラム未満、女性が6.5グラム未満としています。1食で1日の大部分を占めてしまう可能性があります。
 
一方、蒸し中華麺Aの1食に含まれる塩分は約3.5グラムで、カップ焼きそばより少ないと考えられます。また使用する具材によって栄養バランスを調整できるのがメリットです。
 
キャベツやにんじん、もやし、ねぎなどの野菜を加えることで、ビタミンやミネラルを摂取できます。たんぱく質の豊富な肉類や海鮮を入れたり卵をトッピングしたりするのも良いでしょう。食材を入れた分コストはかかってしまいますが、栄養面では手作り焼きそばのほうが優れているといえます。
 

状況に合わせて食べよう

カップ焼きそばと手作り焼きそば、それぞれにメリットがあります。コストを抑えたい場合は手作り焼きそばのほうが良いと考えられますが、忙しいときや手軽に食事を済ませたいときにはカップ焼きそばのほうが便利です。
 
健康を重視する場合は、手作り焼きそばの具材を工夫し、バランスの取れた食事にするのが良いでしょう。その日の状況や健康状態に合わせて、最適な選択をしてみてください。
 

出典

厚生労働省 e-ヘルスネット ナトリウム
厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)
 
執筆者:山田麻耶
FP2級

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