「業務用スーパー」好きの妻。コスパはよいと思うのですが、2人暮らしの場合本当にお得なのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月17日 5時10分
業務用スーパーは大容量の商品を割安で購入できるなどのメリットがありますが、2人暮らしで消費すると考えた場合、本当にお得な買い物なのか疑問に思う方もいるでしょう。業務用スーパーは量の割にはコストパフォーマンス(コスパ)がよいのですが、単身世帯や2人世帯の場合、割高になる商品もあります。 本記事では業務用スーパーと一般のスーパーの商品価格を比較し、どれだけお得に買い物ができるかを解説します。2人暮らしの場合、業務用スーパーの商品は本当にコスパがよいのかも検証するため、節約をお考えの方はぜひ参考にしてください。
業務用スーパーとは
業務用スーパーとは、業務用サイズの商品がお得に購入できるスーパーマーケットを指し、飲食店だけでなく一般の方も利用可能です。業務用スーパーの場合、問屋などを通さずメーカーから直接仕入れているため、一般のスーパーより安く販売されているケースがほとんどです。
なかにはスーパーでは購入できない商品や、オリジナル商品を販売している店舗もあります。どのような商品がいくらぐらいで販売されているのか、次章でみていきましょう。
業務用スーパーで販売されている商品
業務用スーパーでは表1のような商品が販売されている場合があります。一般のスーパーの値段と比較しながらみていきましょう。
表1
商品 | 一般のスーパーの値段 | 業務用スーパーの値段 |
---|---|---|
豆乳1000ミリリットル | 232円 | 約163円 |
牛乳1000ミリリットル | 236円 | 約146円 |
スパゲッティ | 236円(340グラム) | 約146円(300グラム) |
※筆者作成(2024年9月時点)
業務用スーパーの方が一般のスーパーより安く販売されていることが分かりました。
さらに、業務用スーパーでしか販売されていない商品や大容量の商品もあります。以下はその一例です(値段は2024年9月時点)。
・冷凍鶏もも肉角切り:900円(1キログラム)
・冷凍鶏もも肉:1万円(2キログラム×6)
・冷凍アボカド角切り:787円(500グラム)
業務用スーパーのコスパと2人世帯の平均食費支出を比較
ここでは冷凍鶏もも肉の値段を例に、業務用スーパーのコスパと2人世帯の平均食費支出を比較します。
総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、2人以上の世帯にかかる月平均の食費は、8万6554円だといわれています。そのうち、肉類にかかる平均費用は8205円です。
健康的な食生活を送るために必要な鶏肉の量は、1日あたり40~100グラム程度といわれています。前述したように、ある業務用スーパーでは、冷凍鶏もも肉が1キログラム900円で販売されており、2人で200グラム食べた場合に5日はもつでしょう。毎日鶏肉を食べるわけではない場合、3日に1回食べたとしても15日分はある計算です
3日に1回食べた場合、1ヶ月で換算すると毎月の肉類にかかる平均費用である8205円の22%程度しか占めていないため、コスパがよい買い物といえるでしょう。
2人暮らしで割高になってしまうのはどのようなとき(商品)か
2人暮らしで割高になってしまうケースは、大容量の商品を購入したときです。例えば、前述の冷凍鶏もも肉2キログラムを6パック購入した場合、1万円なので1ヶ月あたりの肉類にかかる平均費用を大幅に超えてしまいます。
消費できるまでの期間は、2人で毎日200グラム食べた場合約2ヶ月で、3日に1回食べた場合約6ヶ月です。しかし、農林水産省によれば、冷凍食品はドアの開閉時に外気の影響を受けた場合、品質を保つ期間が1~2ヶ月になってしまうとのことです。
そのため、2ヶ月以上冷凍保存すると品質のよい食品とはいえなくなるでしょう。2人暮らしの場合、大容量の商品を購入して消費しきれないと割高になる可能性もあります。特に、頻繁に使わないものを大容量で購入してしまうと、消費しきれず割高になるでしょう。
業務用スーパーはコスパがよいが2人暮らしだと割高になる場合もある
業務用スーパーの商品はメーカーから直接仕入れているため、一般的にお得な価格で販売されています。冷凍しておけば長期間保存できるため、コスパはよいといえます。ただし、2人暮らしだと商品によっては割高になる場合もあります。
大容量の商品は1ヶ月あたりの食費を超えてしまうケースもあり、2ヶ月以上冷凍保存すると品質が保たれなくなる可能性があります。そのため、業務用スーパーを利用する際は1ヶ月あたりの食費に気をつけながら、2人で食べられる分を購入するとよいでしょう。
業務用スーパーの食品を冷凍保存する場合は、1~2ヶ月程度で食べきれる量を購入するのがおすすめです。
出典
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編] 2023年(令和5年)平均結果の概要 I 家計収支の概況(二人以上の世帯) 1 二人以上の世帯の家計消費 表I-1-1 消費支出の費目別対前年増減率(二人以上の世帯)-2023 年-(5ページ)
農林水産省 冷凍室で保存していた冷凍食品の品質はどれくらい保たれますか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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