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「太陽光発電」をつけている家庭はどのくらい?実際に”お得”と感じている人は多い?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月18日 4時0分

「太陽光発電」をつけている家庭はどのくらい?実際に”お得”と感じている人は多い?

太陽光発電の設置を検討していて気になるのは、実際に設置している家庭の割合や、どのくらい節約効果・お得感があるかです。せっかく太陽光発電を設置するのであれば、節約効果やお得感をしっかりと味わいたいものです。   今回は、太陽光発電を設置する際にかかる費用や、どの程度、節約効果やお得さを実感できるかについて解説します。太陽光発電の設置を検討している方は、参考にしてください。

太陽光発電の使用率はどのくらい?

環境省が2022年に発表した、太陽光発電システムを使用している家庭の割合は、全国で約6.6%です。日本全国を10の地域に分け、それぞれの地域と全国平均での使用率を表1にまとめました。
 
表1

地域 使用率
北海道 1.9%
東北 8.2%
関東甲信 5.3%
北陸 5.0%
東海 10.8%
近畿 5.1%
中国 10.1%
四国 9.2%
九州 8.5%
沖縄 3.5%
全国 6.6%

出典:環境省「令和4年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値)」を基に筆者作成
 
家庭用太陽光発電の使用率は北海道や沖縄では5%以下ですが、東海・中国地方では10%以上と、地域によって大きな差があります。
 

太陽光発電に必要な費用について

太陽光発電を導入するためには、さまざまな設備が必要です。2023年発表の経済産業省 資源エネルギー庁が公表した「太陽光発電について」内のデータによると、住宅用太陽光発電の設置にかかるシステム費は、新築で1キロワットアワーあたり、平均28万8000円です。
 
上記の設置費用は、あくまでも目安・平均値であり、購入するメーカーや住宅の種類、搭載する電力量によって変動する点に注意しましょう。実際に設置する場合、規模感や費用は専門の業者と相談し、確認する必要があります。
 

太陽光発電でお得感は感じられる?

山形県山形市が令和5年4月~令和6年3月の間に実施した、太陽光発電についてのアンケート結果より、どの程度太陽光発電に満足しているかをご紹介します。太陽光発電装置を設置して「大変満足している・ある程度満足している」と答えた方は、全体の8割以上でした。満足している理由は、以下の通りです。

・大幅に買電量を減らすことができ、年間の電気代が節約できている
 
・売電代を含めると実質電気代がかからないことになり、電気代が高騰する中助かっている
 
・電気を自給自足できる
 
・節電を意識するようになった

電気代が高騰するなかで、太陽光発電の導入はお得だと実感する方が増えているようです。
 

太陽光発電は本当にお得なのか

太陽光発電では、充電した電気を使いきれなかった場合、余った分を売却可能です。経済産業省は、2024年度中に太陽光発電を設置・登録をした家庭において、10キロワット未満の電気を1キロワットアワーあたり16円で、10年間固定価格で買い取る制度を設定しています。
 
また、太陽光発電によって充電した電気は、0円で使用可能です。表2にて、東京電力の従量電灯Bプランを例に、電気代がどの程度お得になるかを解説します。
 
表2

単位 料金(税込み)
電力量料金 最初の120キロワットアワーまで 1キロワットアワー 29円80銭
120キロワットアワー超、300キロワットアワーまで 1キロワットアワー 36円40銭
300キロワットアワー超 1キロワットアワー 40円49銭

出典:東京電力エナジーパートナー株式会社「従量電灯B・C」を基に筆者作成
 
太陽光発電を利用して発生させた電力は、電力量料金の負担なく使用でき、余剰電力については売却も可能です。
 

太陽光発電装置の普及率は全国で約6.6%、設置している人の7~8割はお得に感じている

太陽光発電装置の全国的な普及率は6.6%と、まだそれほど高くはありませんが、設置している方の7~8割は、電気代が大幅に節約できるためお得だと感じています。電気代が高騰しているなか、電気代のほとんどを太陽光発電で賄えれば、日々の電気代を大幅に節約できてお得に過ごせます。太陽光発電を実際に活用している方のほとんどが「お得さ」を感じているため、「太陽光発電はお得」といってもいいのかもしれません。
 

出典

環境省 令和4年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値)(109ページ)
経済産業省 資源エネルギー庁 資源エネルギー庁 太陽光発電について(37ページ)
経済産業省 資源エネルギー庁 買取価格・期間等(2024年度以降)
東京電力エナジーパートナー株式会社 従量電灯B・C
山形市 太陽光発電アンケート調査の結果について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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