例年以上に日焼けしたので、流石に「日傘」を買おうと思います。通常の「黒い傘」でも効果はあるでしょうか？ 節約のため、できれば後者を購入したいです… 。

日傘と雨傘を両方用意しておくのは面倒だと感じている人もいるかもしれません。また、費用を節約するために1本で兼用したいと考えている人もいるでしょう。   本記事では、雨傘を日傘として利用できるのかを紹介するとともに、色の違いによる紫外線吸収力、傘を長く使い続けるためのポイントなども紹介します。

雨傘も日傘として利用できる

雨傘は、日傘としても利用が可能だといわれています。特に黒い雨傘は、UVカット加工が施されていなくても約95％の紫外線を遮断できるとされており、日傘として十分活用できると考えられます。紫外線遮蔽効果は色によって異なり、黒に近い色ほど高く、白に近づくほど効果が低くなるようです。
 
例えば、白い雨傘は紫外線や太陽光を通しやすいため、日傘としての効果は他の色よりも劣ります。つまり、普段使っている雨傘を日傘代わりに利用することで、紫外線の対策につながる可能性があるということです。ただし、専用の日傘と比べれば効果は落ちる可能性があります。
 

白・黒で紫外線の吸収力が異なる

紫外線対策として、傘の色には重要な違いがあります。白色の傘は紫外線を反射する特性があり、黒色の傘は紫外線を吸収するため、紫外線を通さない効果が高いとされています。ほとんどの日傘には、UVカットのための加工が施されており、購入当初はどちらの色の日傘でも紫外線カットの効果はほとんど同じです。
 
しかし、UVカット加工は使用するにつれて効果が減少する傾向があるため、長期的には黒色のほうが紫外線をより効果的に吸収し、紫外線を防止する効果が高いといえます。
 

傘代を節約するためにも長持ちさせよう

ここでは、傘の購入費用を節約するために長く使い続けるポイントを紹介します。傘の買い替えタイミングは、使用頻度や保管状態によって異なりますが、紫外線カット加工のある傘は、一般的に2〜3年が寿命といわれています。
 
適切なケアを行うことで長く使い続けられる可能性があるため、節約を考えている方はメンテナンス方法や適切な保管方法を把握しましょう。
 

こまめにメンテナンスする

日傘や雨傘を長持ちさせるためには、こまめなメンテナンスが欠かせません。使用後の適切なケアによって、傘の寿命を延ばし、新たに購入する手間と費用を削減できる場合があります。
 
汚れが気になる場合には、薄めた中性洗剤を使って拭き取ります。洗剤を使う場合、洗剤が残っていると生地の劣化や色褪せの原因となるため、水で濡らした布でしっかりと拭き取りましょう。洗浄後は、傘が完全に乾いたことを確認してから収納します。
 

晴雨兼用傘は濡れたらしっかり乾燥させる

晴雨兼用傘は、雨の日にも晴れの日にも使用できる便利なアイテムですが、雨に濡れた後のケアが大切です。湿った状態で放置すると、生地の劣化やカビの発生につながり、傘の寿命を縮めかねません。
 
使用後は、必ず傘を開いた状態で陰干しして、しっかりと乾燥させましょう。水滴が残っていないことを確認してから収納することが大切です。また、長期間使用しない場合には、完全に乾燥させた後、風通しのよい場所に保管しましょう。
 

直射日光の当たらない場所で保管する

日傘や晴雨兼用傘は、直射日光の当たらない涼しい場所に保管しましょう。日傘の生地は紫外線の影響を受けやすく、長時間日光にさらされると色褪せが進行します。見た目が悪くなるだけでなく、生地の強度も低下する可能性があります。
 
また、紫外線は日傘の生地に使われている繊維を分解する原因となり、生地の劣化を早めるといわれています。破れやすくなったり、防水性が低下したりする可能性があるため、注意が必要です。
 
直射日光の熱によって傘の骨組みが歪むこともあるでしょう。骨組みが歪むと開閉がスムーズにできなくなったり、破損したりするおそれがあります。そのため、傘を長持ちさせて節約効果を得るためにも、高温になりやすい車内などに放置するのも避けましょう。
 

黒い雨傘でも紫外線対策になる

黒い雨傘であっても、紫外線を吸収するため紫外線対策につながる可能性があります。節約のために日傘を雨傘で代用したいと考えている方は、黒色の傘がおすすめです。
 
また、傘の購入費用を節約するためには、いま使っている傘を長く使い続けることも大切です。適切なメンテナンス方法や保管方法を把握し、大切に扱うようにしましょう。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー