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大学生の息子の「お昼代」を毎回負担しています。自分で出してもらいたいのですが、親と子どものどちらが負担すべきなのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月20日 2時10分

大学生の息子の「お昼代」を毎回負担しています。自分で出してもらいたいのですが、親と子どものどちらが負担すべきなのでしょうか?

親としては受験勉強から解放され、時間的にも少し余裕ができた子どもに対してアルバイトなどをして「お昼代くらい自分で出して欲しい」と感じることもあるかもしれません。しかし、学業で忙しくアルバイトができない場合や、学業に専念させたい場合などは、親が負担する方法も考える必要があるでしょう。   そこで今回は、大学生のお金事情や、親と子どもでどちらが昼食代を負担すべきなのかについて解説します。大学生でもできる節約方法もご紹介しているため、参考にしてください。

大学生にかかる生活費

独立行政法人日本学生支援機構「令和4年度 学生生活調査結果」において、昼間の大学に通う学生が1年間に使った生活費の平均を表1にまとめました。
 
表1

項目 金額(年間)
食費 15万8400円
住居・光熱費 17万7500円
保険衛生費 5万700円
娯楽・し好費 13万3000円
その他日常費 15万7800円
合計 67万7400円

※独立行政法人日本学生支援機構「令和4年度 学生生活調査結果」を基に筆者作成
 
上記の調査結果から、平均して月に1万円3000円ほどの食費を使っているということが分かりました。また、昼食代もこの中に含まれると考えられます。
 

大学生の子どもに昼食代の援助をすべき?

親が「もうすぐ成人を迎えるため自立をうながしたい」と考えるのであれば、子どもに昼食代の負担をお願いするとよいでしょう。例えば、子どもにアルバイトをしてもらったり、奨学金制度を利用してもらったりすることが挙げられます。
 
独立行政法人日本学生支援機構「令和4年度 学生生活調査結果」によると、調査対象となった学生のうち、8割以上がアルバイトに従事しているとのことです。ただし、人によっては学業が忙しくアルバイトができないケースも考えられます。そのような場合は、親が昼食代をある程度負担することを検討してもよいでしょう。
 
また同調査のなかでは、半数以上の学生が奨学金を受給しながら大学に通っている実態も報告されています。借りている金額だと年間で40万7600円、毎月3万4000円程度となっています。そのため、もし親が昼食代や生活費などの負担が難しい場合は、奨学金制度の利用を子どもと相談してみるのも1つの方法です。
 

大学生ができる節約方法

普段の生活で節約を意識することで、昼食代を親に頼らなくても済む可能性があります。ここでは大学生でもできる簡単な節約法をまとめてみました。

●おにぎりやお弁当を持参する
●水筒を持ち歩く
●電車ではなく自転車など交通手段を検討する
●家で食べる機会を増やす
●フリーWi-Fiを活用する

お弁当を持参する方法はとてもシンプルですが、メリットが多くあります。経済的な負担だけではなく買いに行く時間も節約でき、行列に並ぶ必要もないため、休憩時間を有効活用できるでしょう。
 
お茶やお水、コーヒーなどを持参すればさらに節約が期待できます。最近ではウォーターサーバーを設置して、水筒の利用を推奨している大学も増えているようです。
 
また、飲食費以外にも普段の交通費や通信費などをおさえることで、家計の負担が軽くなるでしょう。
 

自立をうながしたいなら子どもに昼食代を負担してもらうことがおすすめ。ただし、状況に応じて親が負担することも検討しよう

親が学費を負担している場合に、昼食代を含む生活費まで負担するのは難しい場合もあるでしょう。その際は、子どもにアルバイトをしてもらって負担してもらう方法も検討する必要があります。そうすることで、子どもの自立をうながすメリットもあります。
 
ただし、学業の状況によりアルバイトができない場合も考えられるでしょう。その場合は親が負担したり、奨学金の利用も検討してみてください。
 

出典

独立行政法人日本学生支援機構 令和4年度 学生生活調査結果(11、12、49ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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