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9月なのに気温が「30度」近いため、「エアコン」を引き続き使っています。節約したい場合「ドライ」と「冷房」のどちらを使用するべきでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月21日 4時40分

9月なのに気温が「30度」近いため、「エアコン」を引き続き使っています。節約したい場合「ドライ」と「冷房」のどちらを使用するべきでしょうか?

9月に入っても暑い日が続き、エアコンが手放せないと感じている人も多いでしょう。エアコンの使用頻度が高い時期、ドライと冷房のどちらを使ったほうが節約につながるのか気になるところです。本記事では、2つの違いを紹介するとともに、エアコンにかかる費用を抑えるポイントを紹介します。

冷房とドライの違いとは

夏場によく使うエアコンの機能には冷房とドライがあります。どちらも使用すると涼しく感じますが、どのような違いがあるのか詳しく知らない人もいるでしょう。ここでは、2つの仕組みをそれぞれ紹介します。
 

冷房は温度を下げる

冷房の目的は、部屋の温度を下げることです。室内機と室外機をつなぐ配管の中を循環する冷媒を利用して、熱交換器を通過する際に室内の熱を奪うことで空気が冷却されます。
 
空気が冷やされる過程で温度が急激に下がり、空気中の水蒸気が結露水として凝縮され、ドレンホースを通じて室外に排出されます。室内の空気中の水分も排出されるため、冷房はドライ効果も兼ねているといわれています。
 

ドライは湿度を下げる

ドライの目的は、室内の湿度を下げることです。ドライは一般的には「弱冷房除湿」と呼ばれ、冷房と似た仕組みで湿度を低下させます。しかし、冷房が室温を迅速に下げることを目的としているのに対し、ドライは湿度を下げることを目的としているため、部屋の温度を急激に下げないように「弱冷房」で運転します。
 
そのため、部屋を過度に冷やすことなく、湿度だけを効果的に下げることが可能だといわれています。また、コンプレッサーのモータの回転が低く保たれるため、消費電力が少なくて済むのも特徴です。
 
なお一部のエアコンには、再熱除湿と呼ばれる機能が搭載されています。この機能は、室内の湿度を下げながらも温度をほとんど変えないように設計されており、室温を下げずに湿度だけを効率的に下げることが可能なようです。再熱除湿は、湿度が気になるが室温を大幅に下げたくない場合に適した機能といえます。
 

節電できるエアコンの使い方

ここでは、暑い時期に節電するためのエアコンの使い方を紹介します。
 

冷房とドライは室温や湿度にあわせて使い分ける

結論からいうと、冷房とドライでは電気代にそれほど大きな差はないとされています。そのため、電気代を気にするよりも室温や湿度に応じて冷房かドライかを使い分ける方がよいといえるでしょう。
 
例えば、梅雨の時期などには湿度が高い状況が続くケースもあり、このような場合は室温を適度に下げながら湿度を取り除くことを優先するドライが適していると考えられます。
 

自動運転を活用する

エアコンの電気代を抑えるためには、自動運転を活用するのもおすすめです。室温が高い日にエアコンの冷房機能を弱風や微風で使い続けるよりも、自動運転機能を利用したほうが効率よく部屋を冷やせる傾向があるため、結果として電気代節約につながる可能性があります。
 
これは、自動運転が最初に強風で急速に部屋を冷やし、設定温度に達すると風量を微風や弱風に切り替える仕組みだからだといわれています。
 

フィルターを清潔に保つ

フィルターがほこりなどで汚れた状態だと、エアコンの効率が低下し、電気代が高くなる可能性があります。経済産業省資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、フィルターを月に1~2回清掃した場合、年間で約990円の電気代削減が見込めるとしています。フィルターは定期的に清掃して、清潔に保つことを心がけましょう。
 

まとめ

エアコンにかかる費用を抑えるなら、冷房とドライのどちらかにこだわるのではなく、状況に応じた使い分けをすることがポイントです。室温は高くないものの湿度が高いときにはドライを、室温が非常に高いときには冷房を使うと消費電力を抑えられる可能性があります。
 
また、エアコンのフィルターを月に1~2回清掃した場合、年間で約990円の電気代削減につながる可能性があるようです。高温にもかかわらず、エアコンを使わないといった選択は熱中症になる危険性もあるため、室内を快適に保ちながら節電するコツを把握しておきましょう。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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