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【社会保険拡大へ】10月以降も、絶対に“夫の扶養”を抜けたくありません。時給1200円の場合、勤務量はどれくらいに抑えたら良いのでしょうか…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月21日 4時30分

【社会保険拡大へ】10月以降も、絶対に“夫の扶養”を抜けたくありません。時給1200円の場合、勤務量はどれくらいに抑えたら良いのでしょうか…?

2024年10月から社会保険の加入対象者の範囲が広がります。このニュースを聞いて、自分が扶養から外れてしまわないか気になっている人もいるでしょう。「どうしても扶養を外れたくない」という人も多いかもしれませんね。   本記事では、社会保険の加入基準や、扶養内で働くための勤務時間の目安について詳しく解説します。

社会保険の加入要件とは?

2024年10月から社会保険の加入要件が拡大されます。現在は「101人以上」とされている従業員数についての要件が、10月以降は「51人以上」に変更されるというものです。なお、社会保険加入の対象となるには、以下の条件をすべて満たす必要があります。

●従業員が51人以上の会社に勤めている
●週の所定労働時間が20時間以上
●賃金が月額8万8000円以上(残業代や賞与は除く)
●2ヶ月を超える雇用の見込みがある
●学生ではない

上記の5つの項目のうち、1つでも該当しない項目があれば、社会保険に加入する必要はありません。つまり、扶養内で働き続けることが可能です。
 

時給1200円の場合、扶養内で働くには?

扶養内で働くためには、社会保険の加入要件を満たさないように働く必要があります。月収を8万8000円未満にするために、どれくらいの勤務時間に抑えるべきか気になる人もいるでしょう。
 
時給1200円の場合を例にして、月収8万8000円を超えないための具体的な労働時間を計算してみましょう。

1ヶ月あたり労働時間:8万8000円÷1200円=73.33時間
1週間あたり労働時間:73.33時間÷4週=18.33時間

このように1ヶ月あたり約73時間、1週間あたり約18時間未満の勤務が目安となります。週に3日勤務するのであれば、1日約6時間程度です。この範囲内に収めれば、扶養内のまま働き続けることができます。
 

社会保険加入による影響は?

もし、今回の加入要件の拡大により自分自身で社会保険に加入することとなった場合、具体的にどのような変化があるのでしょうか。社会保険の加入には次のようなメリットとデメリットがあります。
 

社会保険に加入するメリット

社会保険に加入すると、厚生年金に加入することになるため、将来的に受け取る年金額が増えるというメリットがあります。また、病気やけがで長期的に仕事を休まなければならない場合の「傷病手当金」や、産休時の「出産手当金」が対象となるため、安心して休職することができます。
 

社会保険に加入するデメリット

社会保険に加入すると、その分保険料を支払う必要があり、毎月の手取りが減ってしまうというデメリットがあります。
 
例えば、協会けんぽに加入している30代の人が月収9万円の場合、毎月の保険料は約1万2000円になります。これは、健康保険と厚生年金保険の保険料を合わせた金額です。つまり月に約9万円稼いでも、保険料として約1万2000円が差し引かれるため、実際に手元に残るのは約7万8000円となります。
 
この保険料は、年齢や加入する健康保険組合によって多少変わることがありますが、収入によっては、社会保険に加入することで毎月の収入が減ることがある点に注意が必要です。
 

扶養内で働きたければ勤務量に注意

2024年10月からの社会保険加入要件の拡大に伴い、対象となる人が増えます。扶養内で働きたい人は、勤務時間や月収をしっかり把握することが求められます。時給1200円で働く場合、月収8万8000円を超えないように勤務時間を調整し、1週間あたり約18時間未満の労働を目安にする必要があるでしょう。
 
社会保険に加入すると手取りは減りますが、その分メリットもあります。自分にとって最適な働き方を見つけてくださいね。
 

出典

日本年金機構 短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用拡大のご案内
全国健康保険協会 協会けんぽ 令和6年度保険料額表(令和6年3月分から)
 
執筆者:山田麻耶
FP2級

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