引っ越しで使わなくなった「地方銀行」口座。もう20年ほど放置していますが、問題ないですか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月21日 2時10分
ライフスタイルの変化や転職などによって、複数の銀行口座を所有しているケースは少なくないでしょう。引っ越しが伴った場合は、その地方ごとに口座を開設し、引っ越し前に住んでいた地域にある「地方銀行の口座」を持っているケースも考えられます。 しかし、長期間使っていない銀行口座を放置していても問題ないかが気になる人もいるでしょう。 今回は20年ほど放置した「地方銀行口座」がどのような取り扱いになるのかをご紹介します。
20年ほど放置した「地方銀行口座」はどのようになる?
20年ほど放置した「地方銀行口座」は、休眠口座扱いになっている可能性が高いです。一般的には10年以上取引のない口座は休眠口座になるとされており、関連する法律が2018年1月に施行されました。
自身の所有している口座が休眠口座へと移行する予定がある場合、1万円以上の残高がある口座に対しては、登録してある住所へ通知が送付されてきます。問題なく通知が届いた場合は休眠口座への移行はせず、取り扱いは通常通りです。
一方で、預金残高が1万円を下回る場合は、通知されることなく休眠口座へ移行されることがあります。また、残高が1万円以上でも口座に登録してある住所に通知が届かなかった場合も休眠口座へと移行されます。口座開設後に住所が変わっている人は注意が必要でしょう。
なお、休眠口座へ移行されない条件については、銀行によって異なるようです。
例として、内閣府大臣官房政府広報室 政府広報オンライン「放置したままの口座はありませんか? 10年たつと『休眠預金』に。」より、「異動に該当するもの」をご紹介します。ここでの「異動」とは、預金者が今後も預金を利用する意思を表示したものとして認められるような取引を指します。
・入出金
・手形または小切手の提示等による第三者からの支払請求
・公告された預金等に対する情報提供の求め
・預金者等による通帳や証書の発行、記帳、繰越
・預金者等による残高照会
・預金者等の申出による契約内容・顧客情報の変更
・預金者等による口座を借入金返済に利用する旨の申出
・預金者等による預金等に係る情報の受領
・総合口座等に含まれるほかの預金等の異動
上記はあくまでも例であり、金融機関によって「異動」の定義は異なるようです。気になる方は各銀行に問い合わせをしてみることをおすすめします。
休眠口座に預けている預金はどうなる?
休眠口座に預けている預金は、金融機関から預金保険機構に移管されます。「休眠預金等活用法」によって休眠預金の使用方法が定められており、民間団体を通して3つの分野で活用されているようです。
また、新型コロナウイルスの感染症拡大に関連する社会的課題の解決に取り組む民間団体へも、休眠預金での支援が実施されています。
休眠口座を復活させるにはどうすればいい?
休眠口座へと移行した場合、基本的には手元にある通帳やキャッシュカードは利用できなくなるようです。もともと口座に入っていた残高は本店や支店で払い戻しを受けられるとされていますが、口座番号が変更になる可能性がある点に注意しましょう。
休眠口座に関する手続きをするには、以下の4点が必要になるケースが一般的です。
・通帳
・キャッシュカード
・届出印
・運転免許証などの本人確認書類
口座を利用できるようになるまで時間がかかるケースもあるようなので、気になる人は手続きの際に確認しておきましょう。
なお、休眠口座を復活させるには、窓口での対応が原則とされています。そのため、遠方に引っ越している場合でも、該当の銀行まで足を運ばなければならない可能性が高いでしょう。ただし、取り扱い方法は銀行によって異なるケースも考えられるため、まずは一度問い合わせてみるといいかもしれません。
20年以上放置している「地方銀行口座」は休眠口座へと移行している可能性が高い
銀行口座は、何の取引もせずに10年放置していると休眠口座へと移行されます。今回のケースでは20年以上放置しているため、休眠口座になっていると考えられるでしょう。
休眠口座へと移行する場合、口座残高が1万円以上あると登録住所に通知が送られてきます。もし実際に通知が届いた覚えがあるのであれば、休眠口座に移行していない可能性が高いです。
なお、休眠口座になったからといって預金が失われるわけではありません。口座を開設している銀行で手続きすれば払い戻しを受けられるため、必要に応じて実施しましょう。
出典
内閣府大臣官房政府広報室 政府広報オンライン 放置したままの口座はありませんか?10年たつと「休眠預金」に。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
大病してからでは遅い! 森永卓郎が痛感したスムーズな資産整理に欠かせない2つの作業とは
集英社オンライン / 2024年11月22日 11時0分
-
えっ?被相続人の銀行口座が凍結された!難解な口座解約手続き、相続人全員の合意が必要です【相続専門税理士が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月3日 11時15分
-
娘に「銀行口座の残高はスマホで確認した方が楽」と言われたのですが、紙の通帳が使いやすいです…今後は使えなくなるのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月3日 6時10分
-
実家の掃除をしていたら15年前の「通帳」が出てきました。引き出しはもう諦めるしかないでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月2日 5時10分
-
「ゆうちょ銀行」の定期預金は20年で消滅!?注意点や払い戻しの方法とは?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月2日 4時30分
ランキング
-
112月の電気代、大手9社で値下げへ 1月からは補助金も再開
日テレNEWS NNN / 2024年11月28日 15時14分
-
2トヨタの世界販売台数、10月として過去最高…国内生産は前年の反動で8・3%増
読売新聞 / 2024年11月28日 13時30分
-
3ダイハツ 軽トラ「ハイゼット トラック ローダンプ」約5千台リコール届け出
ABCニュース / 2024年11月28日 15時44分
-
4カフェ、コンビニが問われる「脱使い捨て」の責任 グリーンピースがごみ大量排出の実態を解明
東洋経済オンライン / 2024年11月28日 7時30分
-
5生クリーム9割の「スイーツ缶」、なぜ人気? がむしゃらに売らず30万缶突破の秘密
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月28日 6時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください