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令和6年10月から「最低賃金」が上がる!扶養を超えないようにするにはどうしたらいい?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月23日 2時10分

令和6年10月から「最低賃金」が上がる!扶養を超えないようにするにはどうしたらいい?

賃金の額は生活だけでなく、働き方にも影響を及ぼします。賃金には「最低賃金」と呼ばれる最低額が定められており、定期的に見直しが実施されていることをご存じでしょうか。   そこで、この記事では令和6年10月からアップする最低賃金についてまとめました。具体的に増える給料の金額や、扶養に入っている場合の注意点についても解説したので、ぜひ参考にしてください。

そもそも最低賃金とは

厚生労働省「最低賃金制度の概要」によると、最低賃金制度について、「最低賃金法に基づき国が賃金の最低限度を定め、使用者は、その最低賃金以上の賃金を支払わなければならないとする制度」と定めています。最低賃金の設定によって最低限の賃金が保障されるだけでなく、労働条件の改善・労働者の生活の安定・労働力の向上などが図られています。
 
この最低賃金は最低賃金法によって定められている金額であり、適用されるのは雇用形態を問わずすべての労働者です。例えば、アルバイトやパートの方の時給であっても、最低賃金以上に設定しなければなりません。
 
また、厚生労働省「最低賃金額以上かどうかを確認する方法」では、正社員の給与において、「月給÷1箇月平均所定労働時間」が最低賃金を上回っているかどうかで判断されるようです。
 
例として、以下の条件で算出します。
 

・基本給:15万円/月
・職務手当:3万円/月
・通勤手当:5000円/月
・時間外手当:3万5000円(月によって変動あり)
・年間所定労働日数は250日、1日の所定労働時間は8時間

 
上記条件の場合、その月の賃金は22万円です(手取り額とは異なります)。最低賃金の対象とならない手当は「通勤手当」と「時間外手当」が該当します。
 
よって計算式は以下の通りです。
 
22万円-(5000円+3万5000円)=18万円
(18万円×12か月)÷(250日×8時間=1080円
 
この場合、最低賃金が1080円を下回っていたら、最低賃金以上の賃金が支給されているということになります。
 

月額だといくらくらい給料が増える?

最低賃金がアップすると、具体的にはどれくらい月額の給与がアップするのでしょうか。例として、アルバイトとして時給制で働いているAさんのケースで考えてみましょう。Aさんは1日7時間、月に20日間働いていて、時給が「51円」アップしたとすると、月給換算で増える金額は以下のとおりです。
 
・51円×7時間×20日=7140円
 
実際に計算してみると、Aさんの場合は、月収としては7140円アップすることが分かります。最低賃金の改正によって、収入アップにつながることは喜ばしいことではありますが、扶養に入って働いている方などは、働き方に注意が必要です。
 

扶養に入っている場合の注意点

ご自身の収入額によっては、扶養から外れてしまう恐れがあります。一般的に「年収の壁」と呼ばれており、いくつかの種類があるようです。最低賃金がアップしても扶養に入り続けて働く予定の方は、事前に想定される収入を計算して、働き方を職場と相談しておきましょう。
 

まとめ

最低賃金は毎年見直しが実施されています。10年前や20年前の金額と比較して考えると、最低賃金も時代の変化に応じて大きく改定されていることが想定されます。最低賃金は法律で定められた決まりでもあるため、ご自身の給与が基準を満たしているか確認することも大切です。
 
また、扶養に入っている場合には想定される収入額を計算して、自分にとって最適な働き方を考えるようにしましょう。
 

出典

厚生労働省
 最低賃金制度の概要
 最低賃金額以上かどうかを確認する方法
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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