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まだまだ暑いので、「レンチン調理」に助けられてます!ただ光熱費は「ガス」で調理したほうが安いのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月24日 8時0分

まだまだ暑いので、「レンチン調理」に助けられてます!ただ光熱費は「ガス」で調理したほうが安いのでしょうか?

近年、光熱費の高騰が続いているため、これまであまり気にしていなかったガスコンロや電子レンジの光熱費を気にするようになったという人もいるでしょう。   特に暑さが残るこの季節は、手軽な「レンチン調理」が助かりますが、光熱費の面ではガス調理の方がお得なのか気になりますよね。今回は、ガスコンロと電子レンジ、IHクッキングヒーターにかかる光熱費を計算し、どれが一番お得なのかを検証します。

ガスコンロと電気調理家電の光熱費を検証

今回の検証にあたって、以下の条件を設定します。


・電気料金は新電力ネットの電力単価「32.03円/kWh」を採用
・ガスと電気はそれぞれプランの割引や基本料金は計算に含めない
・それぞれの調理時間は6分

ガスコンロの光熱費は従量料金制が基本のため、月々のガス使用量によって料金単価が変わります。ガス会社や地域によって料金単価は異なりますが、強火1時間でおよそ38円、中火でおよそ22円が目安です。
 
また電子レンジは一般家庭に多いオーブンレンジタイプを3商品ピックアップして電気代を算出します。IHクッキングヒーターの火力は、卓上タイプで最大1.4kWが多いようです。家電製品の電気代は「kW×使用時間(h)×電力単価(円/kWh)」で求められます。
 

ガスコンロとオーブンレンジ(レンジモード)

ガスコンロとオーブンレンジのレンジモードにかかる光熱費は、表1の通りです。
 
表1

合計1時間使った場合の光熱費(円)
ガスコンロ 約3.8円
オーブンレンジA(消費電力1.39kW) 約4.45円
オーブンレンジB(消費電力1.43kW) 約4.58円
オーブンレンジC(消費電力1.42kW) 約4.54円

出典:ガス会社の算出数値とオーブンレンジの製品仕様を参考に筆者作成
 
同じ使用時間で比較すると、オーブンレンジよりガスのほうが安いと分かります。オーブンレンジのレンジモードは製品によって多少の差はあるものの、大体の消費電力は同じです。
 
またレンジモードの「500W」や「600W」と表記されている数字は、消費電力ではなく「定格高周波出力」と呼ばれる火力を表したものです。
 
レンジモードの消費電力は定格高周波出力の1.5〜2倍が目安とされているため、小さい火力でレンジを使うなら、数字を消費電力にして計算してみましょう。
 

ガスコンロとオーブンレンジ(グリルモード)

ガスコンロとオーブンレンジのグリルモードにかかる光熱費は、表2の通りです。
 
表2

合計1時間使った場合の光熱費(円)
ガスコンロ 約3.8円
オーブンレンジA(消費電力1.35kW) 約4.32円
オーブンレンジB(消費電力1.43kW) 約4.58円
オーブンレンジC(消費電力1.38kW) 約4.42円

出典:ガス会社の算出数値とオーブンレンジの製品仕様を参考に筆者作成
 
オーブンモードの消費電力はレンジモードと大差ないケースが多く、いずれもガスコンロのほうが低コストです。ただしグリルモードは全体から均一に火を通す力があるため、料理によってはグリルモードのほうが早く調理できる可能性があります。
 

ガスコンロと卓上IHクッキングヒーター

ガスコンロと卓上IHクッキングヒーターにかかる光熱費は、表3の通りです。
 
表3

合計1時間使った場合の光熱費(円)
ガスコンロ 約3.8円
IHクッキングヒーターA(消費電力1.40kW) 約4.48円

出典:ガス会社の算出数値とIHクッキングヒーターの製品仕様を参考に筆者作成
 
卓上IHクッキングヒーターの火力はオーブンレンジの消費電力とほとんど変わりません。同一の火力で調理するなら、ガスコンロのほうが低コストです。
 
ただしガスコンロは熱がフライパンや鍋の横に逃げるため、熱効率はIHクッキングヒーターが勝ります。例えば鍋でお湯を沸かすなら、IHクッキングヒーターのほうが早いでしょう。
 

ガスと電気の相場は地域ごとで違う点にご注意

今回の検証で同一の調理時間ならガス代のほうが安いと分かりました。ただしあくまで目安であって、契約している電気料金やガス料金のプラン次第で詳細な料金は異なります。
 
また料理によっては熱効率のよいオーブンレンジやIHクッキングヒーターのほうが早く調理できるため、時間が短くなる分、光熱費も浮くでしょう。
 
特に暑い季節は、火を使わない調理でキッチンを涼しく保てるのが大きな利点です。ガスの安さだけでなく、調理中の快適さも考えて選ぶと良いでしょう。
 

出典

新電力ネット 法人・家庭の電気料金の平均単価の推移(特高・高圧・低圧別)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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