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リビングの広さは「10畳」なのですが、エアコンが思ったよりも高かったので「6畳用」のエアコンを購入したいです。これって節約になりますか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月24日 10時0分

リビングの広さは「10畳」なのですが、エアコンが思ったよりも高かったので「6畳用」のエアコンを購入したいです。これって節約になりますか?

2024年は猛暑日が多くエアコンの利きが悪くなったなどから、来年こそは快適に過ごしたいと、エアコンの買い替えを検討する方も少なくないでしょう。しかし物価の高騰や電気代の高騰もあり、少しでも購入費用を抑えて電気代を節電したいのではないでしょうか。   本記事では、リビングのエアコンを購入する際、実際の畳数よりも小さな部屋向けのエアコンを買うことに問題はないかを解説します。購入時の参考にしてみてください。

エアコンのサイズ

エアコンには適用畳数が記載されており、それを目安に購入する人は多いでしょう。しかし、エアコンの適用畳数はあくまでも目安であり、厳密にはエアコンの能力はエアコンのパワーをあらわす「キロワット(kW)」という単位で、冷房・暖房それぞれについて記載されています。
 
例えば、冷房能力が2.2キロワットとされているとしましょう。これは、室内が27度で外気温が35度の場合、単位時間あたりにそのエアコンが室内から除去熱量が2.2キロワットということです。2.2キロワットはおおよそ6畳の部屋に適しているといわれており、数字が高ければ高いほど広い部屋に適していることになります。
 
また、2.2キロワットという表示のほかに、幅を持って記載されている数字があります。例えば0.4〜3.4キロワットだとしましょう。これはパワーの範囲を示しており、この場合は最小時の能力が0.4キロワット、最大時の能力が3.4キロワットということになります。幅が広いほどパワーの能力の幅が広く、能力が高いということです。
 

なぜ家電量販店では大きなサイズを勧めるの?

家電量販店でエアコンを購入しようとした際、店のスタッフから実際に使用する部屋の畳数よりも、大きな部屋に対応できるエアコンを勧められた経験がある方もいるのではないでしょうか。
 
大きなサイズのものは、当然能力やパワーが高く、部屋を涼しくする能力が高くなるため、それを理由に勧めてくることもあるでしょう。ゆとりのあるサイズを選ぶのには、メリットが多くあります。
 
例えば、冷暖房能力が高ければ、素早く部屋を設定温度にできます。さらにパワーにゆとりがあれば、風力を抑えて静かに運転しても高い冷暖房効果を発揮できるでしょう。
 
反対に部屋に対してパワーが低いエアコンの場合、効きが悪くなる恐れがあります。またインバータエアコンは、最大能力で運転すると効率が落ちてしまうため、フルパワーで運転しなければならない状態だと消費電力も多くなってしまいます。
 

最適なサイズの選び方は?

適切なエアコンのサイズを選ぶには、どの部屋に設置するのかや、家の構造がどのようなものなのかを考慮することが重要です。
 
そもそもエアコンに定められている適応畳数は1964年に定められたもので、今よりも家の断熱効果が高くないころの家屋を基準に決められています。つまり家が高気密高断熱住宅なのであれば、記載されている畳数を参考に購入するとオーバースペックになってしまう可能性もあるのです。
 
しかし、次のような部屋に設置する場合は、大きなサイズを購入したほうがよいとされています。
 

●キッチンと続きのリビング
●南向きなど日当たりがよいリビング
●マンションの最上階や屋根に近い部屋二間続きの部屋
●二間続き・吹き抜けがある・天井が高い部屋
●窓の大きな部屋 など

上記に当てはまらない部屋で、断熱性能が備わっている部屋であれば、設置する部屋より小さな畳数に適したサイズのエアコンでも、問題なく使用できることもあります。
 
例えば、家のなかでも寝室や子ども部屋など、日中にあまり使用しない部屋であれば、10畳の部屋に対して6畳に適したサイズのエアコンを設置して、常にフルパワーで運転しないようにすれば、消費電力も抑えられ電気代の節約につながる可能性もあるでしょう。
 

エアコンのサイズ選び以外の節電方法も取り入れよう

エアコンの節電対策を考えるのであれば、小さなサイズを購入するのではなく、次の方法を試すのもおすすめです。
 
エアコンフィルターが目詰まりすると、風の通り道をふさいでしまい、エアコンの利きが悪くなります。2週間に一度はフィルター掃除をして目詰まりを防ぐとよいでしょう。また部屋の温度を均一にするために、サーキュレーターを使用するのも節電に効果的です。
 
適応サイズより小さなサイズのエアコンを購入するのは、場合によっては節電にならず、逆に電気代を上げてしまう可能性があります。家の状況を踏まえて購入を検討し、節電対策を取り入れてみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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