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キシリトール含有のガムを「ボトル」で買うとつい食べ過ぎてしまう…。一度に「大量摂取」してしまうとどうなる?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月25日 4時50分

キシリトール含有のガムを「ボトル」で買うとつい食べ過ぎてしまう…。一度に「大量摂取」してしまうとどうなる?

虫歯予防の目的でキシリトール含有のガムを摂取して、気が付けば「口がさみしいから」「たくさん噛んでも体に悪くないから」と、たくさん食べてしまうこともあるかもしれません。大量に摂取することで、健康的な問題や費用面が気になるでしょう。   今回は、キシリトールを大量摂取したときの体への悪影響や適切な摂取量を調べました。普段何気なく摂取しているキシリトールを理解して、今後の生活に役立ててみてください。

キシリトールとはどんな成分?

キシリトールとは、虫歯予防効果が実証されている天然甘味料です。大きな特徴は、口の中で酸を作らないことと、砂糖と同じ甘みを持つのにカロリーが砂糖の75%であることです。このことからも、体にもやさしいことが分かります。
 
厚生労働省の「e-ヘルスネット」によると、キシリトールは糖アルコールの一種に分類されるようです。シラカバやカシなどの樹木や植物から作られるキシラン・ヘミセルロースという成分で、人間の体内でも作られています。
 
これまで北欧諸国で多く愛用され、日本でもなじみのあるチューイングガムやタブレットなどに使用されています。日本では、厚生労働省より食品添加物として許可されているほか、世界保健機関(WHO)や国連食糧農業機関(FAO)からも効果を認められています。
 
日本でもなじみのあるキシリトールですが、口の健康にとてもよい効果を発揮してくれます。
 

キシリトールを一度に大量摂取してしまうとどうなる?

キシリトールを大量(目安:30グラム〜40グラム)摂取してしまうと、下痢を誘発してしまうおそれがあります。キシリトール含有のガムは1個あたり0.5グラムのキシリトールが含まれているといわれており、30グラム〜40グラム摂取するにはガムが60個〜80個必要です。
 
国立研究開発法人 科学技術振興機構の運営する「J-STAGE」にて公開されている資料によると、症例として、57歳のがん患者が手術後10日目から1年ほど度重なる下痢を訴えたところ、キシリトール含有のあめを多量摂取したことが原因であることが判明したそうです。
 
1日にキシリトールを15.5グラム摂取していたことが判明し、摂取を中止すると排便量が改善したといわれています。
 
キシリトールを大量摂取してしまうことは、体調に異変が起きることはもちろん、摂取量が多ければ多いほど購入が必要となるためお財布にもやさしくありません。
 
適切な量を守り、1日に摂取する量(ガムやあめであれば個数)を決めるようにしましょう。
 

1日あたりのキシリトールの適切な量ってどのぐらい?

キシリトールの1日の適切な摂取量は5グラム〜10グラムといわれていますが、人によって異なります。
 
例えば、一般的な1個あたりキシリトール含有量が0.5グラムのガムであれば、1日20個まで食べることが可能です。1日5回〜10回に分けて、2個ずつの摂取が目安です。おなかの調子をみて量を調整しましょう。
 
キシリトール含有のガムの商品はおもにボトルタイプと携帯タイプがあります。あるメーカーが販売している携帯タイプは21グラムで、ボトルタイプは143グラムと大容量のため、1個あたりの価格はボトルタイプの方が安価になります。1日10グラム摂取したとして携帯タイプは約2日分ですが、ボトルタイプは約14日分になるでしょう。
 

キシリトール含有のガムにかかる費用は1ヶ月でどのくらい?

あるメーカーのキシリトール含有のガムの小売価格相場は、携帯タイプで150円、ボトルタイプで800円ほどのようです。
 
携帯タイプは2日で消費してしまうため、1ヶ月で2250円(30日÷2日×150円)ほど費用がかかります。しかしボトルタイプであれば月に2回の購入で済むため、1ヶ月で1714円(30日÷14日×800円)と500円ほどお得です。また、1日の摂取量を5グラム(10粒)にした場合は、1ヶ月で857円〜1125円ほどの費用がかかります。
 
ボトルタイプのデメリットとしては、持ち運びが少し不便なことです。外出時に持参するときは、コンパクトなタブレットケースなどを用意して移し替えて持ち運ぶとよいでしょう。
 

1日10グラムまでにおさえて歯の健康を守ろう

日本で愛用されるキシリトールは適切な摂取量を守れば、歯の健康に大変役立ちます。大量摂取した場合、下痢を誘発するおそれがあり、キシリトール含有のガムを1日に最大20個までにすることをおすすめします。
 
キシリトール含有のガムを噛む場合は、1個あたりの値段が安いボトルタイプがおすすめです。適切な量を守ることで、歯の健康によいことはもちろん、無駄な出費もおさえられるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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