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教員免許は「高校」のみでなく「中学」もとっておくと年収が変わるって本当?どのようなメリットがあるの?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月26日 4時20分

教員免許は「高校」のみでなく「中学」もとっておくと年収が変わるって本当?どのようなメリットがあるの?

高校教員になるためには高校の教員免許が必要になりますが、中学の教員免許は必要ありません。その際に、本来必要がない中学の教員免許もあると年収が上がるのではと考える方もいるでしょう。   そこで今回は、教員免許制度の概要や教員免許が年収に影響するかどうかについて解説します。両方取得しておくメリットもご紹介するため、参考にしてください。

教員免許制度の概要

教員免許状の種類には、おもに以下の3種類があります。


・普通免許状
・特別免許状
・臨時免許状

一般的に教員免許と呼ばれるものは、上記のなかだと「普通免許」を意味する場合が多いです。さらに普通免許には、専修免許状・一種免許状・二種免許状の3つの種類に分かれています。
 
幼稚園、小学校、中学校、高校の教員になるためには、それぞれの学校の種類ごとに教員免許状が必要となります。なお中学校と高校の教員に関しては、別途教科ごとの教員免許状も必要となる点は認識しておきましょう。
 
仮に高校の教員を目指す場合は、高校免許が取得できる大学または短大などに入学して、必要な科目と単位を取得しなければいけません。問題なく取得できて卒業すれば、各都道府県の教育委員会から教員免許状を受け取れるようになっています。
 

高校教員と中学教員の年収

総務省が公表している2022年の地方公務員給与の実調査によると、高校職員と中学職員の平均年収とその内訳は表1の通りです。
 
表1

高校教員 中学職員
給与月額 43万2201円 40万8337円
ボーナス 176万5560円 168万6061円
平均年収 695万1972円 658万6105円

※総務省「令和4年地方公務員給与の実態」を基に筆者作成
 
高校職員のほうが中学職員よりも40万円程度年収が高くなっています。ただし、中学職員の平均年収は幼稚園や小学校の教員の年収も含まれているため、平均年収は前後する可能性があります。
 
両者とも公務員にあたり、公務員の給料は各自治体で定められている条例に基づいて支給される仕組みです。基本的には勤続年数が長ければ長くなるほど給料は上がっていく可能性があります。
 

高校と中学の両方の教員免許を取得するメリット

高校と中学の教員免許を両方取得しているからといって、手当が増えたり給料が増えたりするわけではありませんが、就職する際に有利になる可能性があります。例えば、都道府県によっては中高一貫で教員採用試験を募集しているケースもあります。
 
その際に、高校職員を希望していても中学の教員免許も持っていないと受けられないといったリスクが生まれてしまうのです。そのため、高校職員を目指していても中学の教員免許も一緒に取得した方がメリットが大きいと考えられます。
 
基本的には、高校の教員免許と中学の教員免許の科目や単位は重なっているケースが多いため、足りない科目や単位を補う形で取得できる可能性があります。教育実習も高校と中学のどちらか一方で問題ないため、それほど負担にはならないでしょう。
 

高校教員になる際に中学の教員免許があっても年収に大きく影響はしないが、就職に有利になる可能性がある

大学や短大などで高校の教員免許に必要な科目や単位が取得できれば、問題なく高校教員になれます。高校教員になる際は中学の教員免許は必要なく、中学の教員免許を取得しても年収が上がるわけではありません。
 
しかし、高校教員を目指している場合は、中学の教員免許もあると就職する際に有利になる可能性があります。中高一貫教育の学校などは高校の教員免許だけでは受けられないため、就職する際の選択肢が減ってしまうためです。
 
さらに、科目や単位などはそれぞれ被っている場合が多く、取得するのにそれほど負担はかからないと考えられるため、これから高校教員を目指している方は中学の教員免許も一緒に取得しておくとよいでしょう。
 

出典

文部科学省 教員免許制度の概要
総務省 令和4年 地方公務員給与の実態 第5表 職種別職員の平均給与額 1 団体区分別(1)全地方公共団体ー1、2(253、254ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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