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30代で婚活中ですが、子どもが生まれたら「専業主婦」になりたいです。相手の年収が「500万円」あれば大丈夫でしょうか? 贅沢はしないので、同年代に求める年収の“最低限のライン”を知りたいです

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月29日 4時30分

30代で婚活中ですが、子どもが生まれたら「専業主婦」になりたいです。相手の年収が「500万円」あれば大丈夫でしょうか? 贅沢はしないので、同年代に求める年収の“最低限のライン”を知りたいです

婚活中の人が抱える不安の一つに、「パートナーの年収が十分かどうか」というものがあります。結婚前だと収支がイメージしづらく、不安を感じる人も多いかもしれません。   「派手な暮らしを求めているわけではないけど、子どもが生まれたら専業主婦になりたい」「とりあえず相手の年収が500万円程度あれば足りるだろうか?」と考えている人もいるでしょう。   本記事では、平均的な家計支出を踏まえ、相手に求める具体的な年収について解説します。

2人以上の家庭の支出は?

専業主婦になることを考える際に、まずは平均的な家計の支出をしっかり把握しておく必要があります。
 
総務省の「家計調査年報(家計収支編)2023年(令和5年)結果の概要」によると、2人以上の勤労世帯では、平均的な家計支出が月に約43万円となっています。
 
これは、消費支出の約32万円と、税金や社会保険料などの非消費支出の約11万円を合計したものです。年間に換算すると約516万円の支出になる計算です。
 

年収500万円では家計が厳しい?

平均的な家計支出によると、生活していくだけで年間500万円を超えることになります。もちろん生活費は家庭によって大きく異なるので一概にはいえませんが、年収500万円だとギリギリの水準かもしれません。
 
また家計調査では住居費の支出が約2万円と、一般的な家賃の相場より少なめです。これは持ち家を含んだ調査結果であるためです。特に都心部では住居費が高くなることが予想されるため、支出はさらに多くなる可能性が高いです。
 
さらに子どもが成長するにつれ、教育費も増えていくでしょう。特に私立学校への進学や塾、習い事を考えると、教育費だけでも年間数十万円以上かかることもあります。予備費や将来のための貯蓄も考えると、年収500万円では家計に余裕を持たせることが難しい可能性があるのです。
 

男性の平均年収は?

国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、30~40代の男性の平均年収は次のとおりです。
 

・30~34歳:485万円
・35~39歳:549万円
・40~44歳:602万円
・45~49歳:643万円

 
住む地域や職種にもよりますが、30代の男性は平均年収500万円前後です。最低限の生活を送れるか、やや足りないくらいであるといえるでしょう。余裕を持った生活をしたいのであれば、40代の年収600万円台の人と結婚したほうが良いかもしれません。
 

年収500万円だとギリギリ! 共働きも視野に

専業主婦になりたいと考えていても、相手の年収が500万円程度であれば平均的な生活水準を維持するのがやっとかもしれません。食費や娯楽費などを見直し、無駄な支出を抑えれば、専業主婦として生活できるでしょう。
 
またある程度、余裕を持った家計でいるためには、必要に応じて共働きになることも選択肢の一つです。貯蓄や子どもの教育費を計画的に確保しやすくなります。
 
家族を持つのであれば働き方や子育て、家計管理は一人で決められるものではありません。まずは結婚したいと思える相手とお金に関する価値観をしっかり共有しましょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2023年(令和5年)結果の概要
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査
 
執筆者:山田麻耶
FP2級

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