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仕送りとバイト代を毎月「使い切ってしまう」大学生の息子。大学生は貯金しないのが一般的なのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月29日 5時0分

仕送りとバイト代を毎月「使い切ってしまう」大学生の息子。大学生は貯金しないのが一般的なのでしょうか?

子どもが大学へ入学し一人暮らしを始めると、問題なく生活できているか悩む親もいるでしょう。特に子どもがなかなか貯金をしないようでいると、将来お金が必要になったときに支出できなくなる可能性もあります。   子どもが貯金をしないときは、大学生の平均貯金額や発生する可能性がある費用を伝えることで、貯金の必要性を感じてもらえるでしょう。今回は、大学生の平均貯金額やアルバイトと学業を両立するコツなどについてご紹介します。

大学生の平均貯金額はいくら?

全国大学生活協同組合連合会が2023年に実施した「第59回学生生活実態調査」によると、下宿生の平均貯金・繰越金額は月に1万4740円、年間で17万6880円でした。平均収入が12万9240円のため、収入の約11%を貯金・繰越金に回している計算です。
 
もし子どもが貯金をしない場合は、平均的な大学生の貯金額も参考に貯金をするようすすめてみるのも方法のひとつでしょう。また、貯金がない状態が続くと急な出費に対応できなくなる可能性があります。
 
同資料では、普段の支出ではない半年間の特別費の項目も掲載されており、各特別費の平均費用は表1の通りです。
 
表1

項目 平均費用
合宿 4万5500円
国内旅行 6万9600円
海外旅行 20万4500円
帰省 2万8400円
留学 52万7900円
運転免許 27万1800円
各種スクール 9万5900円
高額商品購入 11万900円
衣料品 3万円
引っ越し 9万5700円
就職活動 3万2000円
その他 8万5000円

出典:全国大学生活協同組合連合会「第59回学生生活実態調査」を基に筆者作成
 
特に運転免許や帰省費用、就職活動費用は多くの方が必要とするケースもある費用といえるでしょう。この3項目の費用を工面しようとすると、平均額の場合33万2200円が必要です。
 
貯金をほとんどしていなければ、これらの費用を家族や親せきから借りる形になるかもしれません。子どもにも費用を一部負担してもらう予定の場合は、将来必要になるであろう費用について伝えておきましょう。
 

アルバイトと学業を両立しながら貯金するコツ

大学生は将来の出費のために貯金も必要ですが、学業もしっかりと取り組む必要があるでしょう。アルバイトと学業の両立がうまくできないと、成績や出席率など学校生活に悪影響を及ぼす可能性もあります。
 

アルバイトは無理のない範囲でする

お金が必要だからとアルバイトを入れすぎると、勉強時間を確保できずに成績を落としてしまうケースがあります。基本的にシフトを組むときは、履修している授業を最優先として考えましょう。アルバイト先で授業日にシフトに入ることを頼まれても、断ることが大切です。
 
また、夜勤は昼に働くよりも収入は高くなりやすい傾向にありますが、繰り返し入っていると睡眠時間が確保できず、授業中に寝てしまう可能性があります。夜勤も入る場合は、頻度をある程度おさえましょう。
 

貯金計画を立てたうえで節約できるところは節約する

貯金をするにあたって、いくら貯金したいのか、収入からいくらなら出せるのかを明確にしておきましょう。貯金は無理のない範囲ですることが重要です。目標額から1ヶ月に必要な貯金額を逆算する方法もあります。
 
例えば、就職活動や運転免許の取得などに向けて30万円を貯めたいとすると、大学1年生から大学3年生の間に毎年10万円、毎月約8334円を貯金できれば達成可能です。
 
もしあまり貯金に回せない場合は、普段の生活で節約できるところがないかを見直します。特に、電気代や水道代は節約しやすい項目のひとつです。使用していないときはこまめに電源を切ったり水道の流しっぱなしをやめたりするだけで、簡単に支出を減らせるでしょう。
 

大学生の平均貯金額は月に1万5000円程度

全国大学生活協同組合連合会のデータによると、下宿生の平均貯金・繰越金額は月に約1万5000円です。そのため、子どもが貯金をしないときはまず月に1万円ずつでもよいから貯金を始めてみるよう提案してみましょう。
 
貯金をしていないまま卒業が近づくと、就職活動や運転免許取得代など、必要な費用を捻出できなくなる可能性があります。学業に影響のない範囲でアルバイトをしつつ、計画的に貯金をしておくほうがよいことも伝えておきましょう。
 

出典

全国大学生活協同組合連合会 第59回学生生活実態調査 概要報告 (2)下宿生の生活費、(7)半年間の特別費
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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