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掃除中に「紙の通帳」を発見! ずっと記帳していなかったけど、このまま捨てるのはNG? 大丈夫かどうかの“チェックポイント”とあわせて解説

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月30日 2時30分

掃除中に「紙の通帳」を発見! ずっと記帳していなかったけど、このまま捨てるのはNG? 大丈夫かどうかの“チェックポイント”とあわせて解説

近年、ネットバンキングで簡単に口座残高の確認や振り込みができるようになり、紙の通帳を使わなくなった人も多いのではないでしょうか。そのような状況で、長期間使っていない通帳を見つけたとき、どうすれば良いのか悩む人も多いようです。   本記事ではインターネットバンキングを使っている場合に紙の通帳を捨てていいのか、捨てる際の注意点はないのか解説します。

紙の通帳を捨てても良いか判断する際のチェックポイント

紙の通帳を捨てていいかどうかは、インターネットバンキングサービスの仕様や一人ひとりの状況で異なります。
 
以下のチェックポイントを確認の上、通帳を捨てて良いか判断しましょう。
 

キャッシュカード紛失時の現金引き出しに使うかどうか

一部の銀行の通帳はキャッシュカード紛失時のバックアップとして機能します。
 
例えば、ゆうちょ銀行は、「通帳の見開き下部にあるご利用欄キャッシュサービスに〇印がある」かつ「銀行使用欄にカードのみの文字が記載されていない」という2つの条件を満たす通帳であれば、ATMでお金を引き出せるのです。
 
ATMを使った引き出しができないとしても、通帳と届出の印鑑があれば銀行窓口で引き出せることがほとんどなので、万が一のために取っておいても良いでしょう。
 
ただし、三菱東京UFJ銀行のEco通帳サービスのような「インターネット通帳サービス」に切り替えると、通帳を使った引き出しはできないケースがあるため、契約内容を確認しておくと良いでしょう。
 

過去の入出金履歴が必要かどうか

通帳を捨ててしまった場合、過去の入出金履歴をすぐ確認できない場合があることもデメリットです。例えば、千葉銀行の場合、インターネットバンキングでは過去15ヶ月分しか口座残高の履歴を確認できません。
 
とはいえ、インターネットバンキングを使った残高履歴の参照可能期間は、延長傾向にあり、例えば、りそなグループは2018年12月分以降の入出金履歴が一生涯見られるように、サービスを改良しています。
 
ネットバンキングで通帳に記載されている内容が確認できるなら、通帳は処分しても良いでしょう。
 

もしものとき家族が口座の存在に気づけるかどうか

通帳を家に残しておくことで、万が一不慮の事故等で命を落としても、家族が口座の存在に気づきやすくなるメリットがあります。
 
もし通帳を処分したいのであれば、自身が使っている銀行口座は、証券口座、クレジットカード、月額課金サービスなどとともに一覧にまとめておくと安心です。
 

紙の通帳を捨てる場合の注意点は?

通帳には氏名、口座番号、お金の流れといった個人情報が記載されています。特に危険なのが、通帳に届出印が押されているケースです。
 
近年は通帳に届出印を押さないことが主流となっていますが、届出印が押されている場合、偽造されてお金を引き出される可能性があるため、そのまま捨てることは避けましょう。
 
届出印が押されていない場合でも、個人情報が悪用される可能性は捨てきれません。シュレッダーやハサミで細かくする、油性マジックなどで個人情報を塗りつぶす、といった対応が必要です。
 

時代は通帳を減らす方向に進んでいる

発行するコスト削減、資源の節約といった観点から、近年は多くの銀行において通帳を廃止する動きが進んでいます。「通帳必須」の手続きもどんどん減ってきており、インターネットバンキングを使いこなせているのであれば、通帳はいらないケースが多いはずです。
 
ただし、通帳は個人情報が詰まっているものであり、そのまま捨てることで悪用されるリスクは否定しきれません。出てきた古い通帳を捨てる前には、個人情報が漏れないような対策を講じましょう。
 
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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