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転職先が「年収900万円」ですが、残業が「月45時間」以上あるようです。多少年収が低くても、残業が少ない仕事のほうがいいでしょうか…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月30日 5時0分

転職先が「年収900万円」ですが、残業が「月45時間」以上あるようです。多少年収が低くても、残業が少ない仕事のほうがいいでしょうか…?

転職を考える際、年収と残業時間のバランスは重要なポイントです。年収900万円という高収入が魅力である一方で、月45時間以上の残業が予想される場合、選択に悩む人も多いでしょう。   高収入を選ぶべきか、それとも残業が少ない職場を選ぶべきか、本記事では日本の平均年収や残業時間を見つつ、転職先を選ぶ際のポイントについて考えていきます。

日本の平均年収と残業時間

国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は458万円です。これから見るに、年収900万円というのは、平均よりもかなり高い水準です。
 
しかし、年収が高いからといって、必ずしも良い仕事とは限りません。特に残業時間が多い場合、心身への負担が増すことがあります。
 
厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和5年分結果確報」によると、一般労働者の平均残業時間は13.8時間(パートタイム労働者は2.2時間)でした。
 
企業や業種によって異なりますが、これに対して、月45時間以上の残業はかなり多いほうだと分かります。月45時間で労働日数が20日だとすると1日あたり2.25時間残業がある計算です。
 
長時間労働は、仕事とプライベートのバランスを崩す原因となり、ストレスや健康問題を引き起こす可能性があるので、年収が高くても残業時間が多いなら注意が必要かもしれません。
 

年収と残業時間、どちらを選ぶべきか

転職先を選ぶ際には、年収と残業時間のどちらを重視するか、自分の価値観を明確にすることが大切です。年収900万円は魅力的ですが、そのためにプライベートや健康を犠牲にするのは本末転倒ではないでしょうか。
 
残業が少ない職場では、時間を有効に使い、自己成長やスキルアップに取り組む余裕が生まれます。また、家族や友人との時間を大切にし、心身のリフレッシュが図れるため、長期的には仕事に対するモチベーションも向上します。
 
反対に、高年収であっても残業が多い場合は、疲労が蓄積され、仕事のパフォーマンスが低下することも考えられます。どちらを重視するのか、短期的な利益だけで決めるのではなく、長期的なライフスタイルを考えることが重要です。
 

仕事選びのポイントと注意点

転職先を選ぶ際には、以下のポイントに注意して判断しましょう。
 

ライフスタイルの優先順位

自分にとって、仕事とプライベートのどちらが重要か。家族との時間や趣味を大切にしたい場合、残業が少ない職場を選ぶべきかもしれません。
 

企業文化や職場環境

残業が多い職場でも、チームのサポートがある場合や職場環境が良好であれば、ストレスが軽減されることもあります。面接やリサーチを通じて、実際の職場の雰囲気を確認しましょう。
 

将来のキャリアプラン

年収だけでなく、長期的なキャリアビジョンを考えましょう。高収入の職場で得られる経験やスキルが、将来的なキャリアにどのように影響するのかを見極めることが大切です。
 

健康への影響

残業が多い仕事は、心身に悪影響を及ぼす可能性があります。自分の健康を優先し、働き方を見直すことが重要です。
 

まとめ

仕事は人生の長い時間を費やす部分なので、転職先を選ぶ際には年収と残業時間のバランスをしっかりと考えることが必要です。年収900万円の仕事は魅力的ですが、残業時間が多いのが自分のライフスタイルにどう影響するのかを考える必要があります。
 
ライフスタイルの何を重視するか、自分にとって最良の選択は何かを見つめ直し、理想の働き方を見つけてください。
 

出典

国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告―
厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年分結果確報
 
執筆者:本条アカネ
FP2級

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