親から「出産祝い15万円が送金できなかった」と連絡が。ATMからの振込額に上限ってあるのですか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月3日 4時0分
ATMからお金を振り込むことができなかったとき、現金だから振り込みができないのか、それとも金額が大きいからなのかなど、疑問に思う人もいるでしょう。 実は、ATMで現金を振り込む際には上限額が設定されており、金額によっては一度に振り込めないこともあるようです。 本記事では、ATMで振り込める現金の上限額の説明に加えて、キャッシュカードや窓口での振り込みの場合はどうなのか、ATMで大金を振り込むにはどうすればよいのか詳しくご紹介します。
ATMで振り込める現金の上限は?
金融庁によると、銀行や信用金庫など金融機関のATMで現金を振り込む場合、一度に振り込める金額の上限は「10万円」です。今回の事例では「親から子どもへ出産祝いの15万円を送ろうとしたが、振り込めなかった」ということなので、振り込めなかった原因は金額であると考えられます。
ただし、ATMを利用する場合であっても、現金ではなく預貯金口座を通じてキャッシュカードでの振り込みであれば10万円を超えていても基本的に振り込みが可能ということです。キャッシュカードにはそれぞれ1日あたりの利用限度額が設定されているはずなので、その範囲内で振り込みを行いましょう。
ただし、利用限度額の範囲内であっても、銀行によってATMで一度に振り込める金額の上限が決められています。大金を振り込む際は、事前に確認しておいた方がよいでしょう。
窓口での振り込みなら金額に制限はないのか?
10万円以上の現金振込を希望する場合は、窓口で対応してもらいましょう。窓口での振り込みについては限度額が設定されていない場合が多いようです。
ただし、一般社団法人全国銀行協会によると、平成25年に「犯罪による収益の移転防止に関する法律」が改正され、10万円を超える現金の振り込みを行う際には取引時確認が必要になりました。
取引時確認が行われる理由としては、不正取引を始めとする組織的な犯罪が国際的に拡大していることが挙げられています。マネー・ローンダリングやテロ資金供与などを防止する対策の一環として、金融機関などの事業者には、お客さまの取引時確認を行うことが法律で義務づけられているようです。
具体的には、運転免許証やパスポートなど氏名・住居・生年月日を確認できる書類の提出を求められるとともに、職業や取引を行う目的などを窓口で確認されることになります。
ATMで大金を振り込む際のポイント
窓口が開いている時間に銀行へ行くことが難しいなどの理由で、ATMで10万円以上のお金を振り込みたい場合もあるでしょう。そのときは、現金を数回に分けて一度の振込金額を10万円以下にするか、キャッシュカードを利用して振り込む必要があります。
もし、キャッシュカードの利用限度額を超えた金額を振り込みたい場合は、利用限度額を引き上げることも検討しましょう。利用限度額の変更は、窓口または金融機関のアプリで手続き可能な場合もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
現金を分けて振り込むか、キャッシュカードで振り込む方法がある
ATMで現金を振り込む際は、一度に振り込める金額が決まっています。金融機関などでは「ATMにおける現金振込は10万円まで」と決まっているため、今回の事例のように出産祝いとしての15万円を一度に振り込むことはできません。
窓口での振り込みであれば金額に制限はないようですが、安全な取引ができるよう、本人確認ができる書類の提出が求められると同時に、職業や振り込む目的などを聞かれることもあります。
もし窓口が開いている時間に銀行へ行くことが難しければ、現金を分けてATMで振り込むか、キャッシュカードで振り込む方法を検討しましょう。キャッシュカードには利用限度額が定められているため、それを超えた金額を振り込みたいときは限度額を引き上げることも必要です。
出典
金融庁 【特集】本人確認法施行令等の改正について
一般社団法人全国銀行協会 犯罪収益移転防止法に関するよくある質問・回答
一般社団法人全国銀行協会 平成28年10月1日からお取引時の確認方法が以下のように変更になります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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