友人に誘われ「ガールズバー」でのアルバイトを始めるという大学生の娘。「時給がよいから」と言っていましたが、学業に支障がでないか心配です…。

大学生の娘が友人に誘われて「ガールズバー」でアルバイトを始めることになったと聞くと、親としては心配になるものです。「時給がよいから」といった理由で働き始めても、学業への影響が気がかりになるでしょう。夜遅くまで働くことが多いガールズバーでのアルバイトが、学業との両立にどのように影響するか考えてみましょう。

ガールズバーの平均時給

求人ボックス給料ナビによると、2024年9月18日時点でのガールズバーの平均時給は、アルバイト・パートで約1972円となっています。なお、最もボリュームが多いのは約1409～1839円で、給料幅としては約1409～3559円と比較的広い傾向があるため、勤務地や経験などで大きく異なる可能性があるといえるでしょう。
 

大学生の平均時給は833円～1250円程度

株式会社マイナビが発表した「大学生アルバイト調査（2024年）」によると、大学生の1ヶ月あたりのアルバイト収入平均は約6万円です。
 
1日あたりの勤務時間で最も多いのは「5時間程度」で26.2％、次いで「4時間程度」が24.5％、「6時間程度」が13.8％でした。また、1週間あたりの勤務日数では、「3日」が34.4％と最も多く、次いで「2日」が25.4％、「4日」が20.6％となっています。
 
これを時給換算するために、1週間の勤務時間を仮に計算してみます。

【5時間×3日（最も多いパターン）】

5時間×3日×4週間=60時間／月
6万円÷60時間=1000円／時

【4時間×3日】

4時間×3日×4週間=48時間／月
6万円÷48時間=1250円／時

【6時間 × 3日】

6時間×3日×4週間=72時間／月
6万円÷72時間=833円／時

このように、1週間の勤務日数と1日の勤務時間に基づいて時給を計算すると、大学生の平均時給は833円～1250円程度です。ガールズバーの平均時給は1972円であるため、大学生アルバイトの平均よりも高い傾向があることが分かります。
 

大学生がガールズバーで働くリスク

大学生がガールズバーで働くことは、いくつかのリスクが考えられます。ここでは主なリスクを紹介します。
 

生活リズムの乱れ

ガールズバーで働くと、生活リズムが崩れやすく、体調管理が難しくなることがあります。夜間の勤務が中心となるため、睡眠不足に陥ったり、昼夜逆転の生活になったりすることも少なくないようです。
 
大学生の場合、このような不規則な生活は学業に支障をきたす可能性があるでしょう。
 

セクハラなどのリスク

カウンター越しの接客であるため、直接触られることは少ないと考えられますが、言葉でのセクハラや不快な行為に遭遇することがあるかもしれません。
 
また、中には特定の女性に執着してしつこく絡んだり、ストーカー行為に及んだりするお客がいる可能性もあり、注意が必要です。
 

まとめ

ガールズバーでのアルバイトは、他のアルバイトと比べて高時給な傾向があるため、魅力的に感じるかもしれません。ですが、生活リズムや金銭感覚が乱れる恐れがあることに加えて、セクハラなどのリスクが伴う可能性があります。
 
もちろん昼間のアルバイトであっても、働き方によっては学業に支障をきたす恐れがあるため、一概にはいえません。大学生としての本分である学業に与える影響を考え、安易に高時給だけでアルバイトを選ばないよう、親子で十分話し合うことをおすすめします。
 

出典

求人ボックス 給料ナビ　ガールズバーの仕事の年収・時給・給料
株式会社マイナビ　大学生のアルバイト調査（2024年）
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー