年末にハワイに行こうと計画中です。現地での支払いは電子マネーを考えていますが、使えるのでしょうか？

ハワイ旅行を計画中に、電子マネーで支払えるか疑問をもつ人もいるでしょう。しかし、日本の電子マネーは規格が違う等の理由からハワイで使えないケースが多いです。   本記事では、ハワイで電子マネーは使えるのかについて解説します。また、ハワイで利用できるキャッシュレス決済についても触れているため、旅行に行く際は参考にしてください。

電子マネーはハワイで使える？

日本銀行のホームページによると、「電子マネーとは利用する前にチャージを行うプリペイド方式の電子的な決済手段を指します。」と記載されています。交通系ICカードや小売流通企業が発行するものなどさまざまあり、利用している人も多くいるシステムです。
 
ハワイに旅行に行った場合、電子マネーで支払うことはできるのでしょうか。本項では、ハワイで日本の電子マネーがそのまま使えるのかについて解説します。

 

海外で電子マネーを利用する人の割合

株式会社SOKKIN（東京都新宿区）の「【18歳以上限定】海外旅行でのお金に関する簡単アンケート」（調査日：2024年6月、回収サンプル数：100票）によると、海外旅行先での主な決済方法としてクレジットカードが55％、現金が42％、デビットカード2％、電子マネーが1％と分かりました。この結果から、利用する日本人は多くないといえます。

 

ハワイで日本の電子マネーは使える？

スマホ決済は、大きく分けると以下の2種類があります。
 

・コード決済
・コンタクトレス決済

 
コード決済とは、QRコードやバーコードを読み込んで決済するタイプのものです。日本とハワイでは規格が違うため、読み込むことはできません。
 
コンタクトレス決済は、交通系ICカードや流通系ICカード等で使われています。日本国内で多く使われているのはTypeFとよばれるもので、海外では香港など一部で使用できる程度です。そのため、ハワイでは交通系ICカードといった電子マネーは使えません。

 

ハワイでキャッシュレス決済に利用できるもの

日本国内で普及している電子マネーの多くは、ハワイでは利用できません。しかし、キャッシュレス決済であれば、ハワイでも利用可能です。現金での決済をしたくない人や、現金での決済をしていないお店にそなえたい人は、キャッシュレス決済を検討してみましょう。
 
本項では、ハワイで利用できるキャッシュレス決済2種について解説します。事前に準備しておくことで、スムーズに決済できるでしょう。

 

クレジットカード

ハワイでは、クレジットカード決済が主流です。ハワイで支払いをする際はクレジットカードを用意しておきましょう。
 
ハワイでは、クレジットカードのタッチ決済も利用できます。交通系ICカードに利用されている規格の「TypeF」と違い、クレジットカードのタッチ決済は世界的に普及している「TypeA/B」というタイプです。事前にVisaのタッチ決済やMastercardコンタクトレスなど、TypeA/B対応のクレジットカードを用意しておくと便利でしょう。
 
なお、クレジットカード会社によっては、ハワイで優待を受けられることもあります。どのような優待を受けられるか、事前に確認してみるとよいでしょう。

 

Google PayやApple Pay

Google PayやApple Payのタッチ決済も、ハワイで利用できるケースが多いです。
 
注意したいのが、Google PayやApple Payに設定できる提携クレジットカードの種類が決められている点です。Google PayやApple Payを利用する場合は、お手持ちのクレジットカードが対応しているか確認しておきましょう。

 

ハワイで電子マネーを利用する際は注意しよう

ハワイでは、コード決済・コンタクトレス決済のどちらも、日本で普及されている電子マネーが使えないケースが多くあります。電子マネーの規格が、コード決済・コンタクトレス決済のいずれも日本独自のものであるためです。
 
しかし、コンタクトレス決済のなかでもクレジットカードのタッチ決済やGoogle Pay、Apple Payは利用できることが多いでしょう。海外では、店舗などによって利用できる決済方法が異なるため、現地で困らないよう複数の支払い方法を準備しておくとよいでしょう。

 

出典

日本銀行 Q 電子マネーとは何ですか？
株式会社SOKKIN 【18歳以上限定】海外旅行でのお金に関する簡単アンケート
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー