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「子どもに財産は遺さない」と言う母。それはよいのですが、60代で貯蓄が「50万円」はさすがにマズいのではないでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年10月9日 4時40分

「子どもに財産は遺さない」と言う母。それはよいのですが、60代で貯蓄が「50万円」はさすがにマズいのではないでしょうか?

親が高齢になってくると、子どもに遺(のこ)す財産について話し合う機会があるかもしれません。親の貯蓄が思った以上に少ないと分かった場合、心配になる人もいるでしょう。   例えば、現在60代である親の貯蓄が「50万円」だとすると、子どもに財産を遺せないのはよいとしても、老後の生活費が足りるのか不安に思うかもしれません。   本記事では、60代の平均貯蓄額や老後に必要な費用とともに、「貯蓄50万円」のリスクや対応策についてもご紹介します。

60代の平均貯蓄額は?

金融広報中央委員会の「令和5年家計の金融行動に関する世論調査」によると、二人以上世帯における60代の貯蓄額は、平均値が2026万円、中央値が700万円となっています。
 
平均値とは、複数のデータをその個数で割ったものであるため、極端に高い数値があると全体的に引き上げられてしまいます。一方、中央値はデータを小さい順から並べてちょうど真ん中にきたものであるため、貯蓄額を知りたいときは中央値を参考にした方がよいかもしれません。
 
60代の貯蓄額ごとの割合は、表1の通りです。
 
表1

金融資産保有額 割合
非保有 21.0%
100万円未満 5.9%
100~200万円未満 4.5%
200~300万円未満 4.3%
300~400万円未満 3.0%
400~500万円未満 1.9%
500~700万円未満 7.2%
700~1000万円未満 6.7%
1000~1500万円未満 6.8%
1500~2000万円未満 5.4%
2000~3000万円未満 9.5%
3000万円以上 20.5%

出典:金融広報中央委員会「令和5年家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」を基に筆者作成
 
60代で「貯蓄ゼロ」と「100万円未満」の割合を合わせると26.9%であるため、今回の事例のように「貯蓄50万円」という人も、一定数いることが分かります。その一方で「貯蓄1000万円」超が4割以上を占めているため、老後の備えが十分にできている人も多いと考えられます。
 

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