あなたはおせちを買う派?作る派?そんな事情をかかる予算で比べてみた。
ファイナンシャルフィールド / 2019年1月10日 9時50分
![あなたはおせちを買う派?作る派?そんな事情をかかる予算で比べてみた。](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_33277_0-small.jpg)
みなさん、お正月はどう過ごされましたか?せっかくだから出かけた、自宅でのんびり特番を観ていたなど、さまざまではないでしょうか。中には、お仕事をされていた方もいらっしゃると思います。 いろいろな過ごし方がありますが、食べるものはそれなりに共通していたのでは?日本のお正月といえば「おせち料理」。今回は、ここ最近のおせち事情を調査してみることにしました。
キャッチ(1):あなたは手作り派? 購入派?
おせち料理はお好きですか?かまぼこや栗きんとん、数の子、紅白なますに煮物…海の幸から山の幸まで詰められており、豊かな彩は見ているだけで華やかな気分になります。
昔は地方ごとに内容が違ったり、家ごとの味付けがあったものです。自分たちで手作りするのが当たり前だった、おせち料理。しかし、数十種類の料理を準備するのは容易ではありません。忙しい現代人にとっておせちは、お店で買うものという認識も増えてきたようです。
ショップジャパンでは、2018年10月に全国の30~49歳の女性800名を対象に、インターネット調査を実施。「手作りおせちに関する調査」の結果を公開しました。
それによると、全体の44.1%が「自分でおせちを手作りしたい」と回答している一方で、「今年、おせちを手作りする予定がある」と答えた人は24.6%にとどまったそうです。みなさん、おせちを手作りしたいとは思いつつも、実際にはできないという状況にあるようです。
理由としては「手間がかかる」が73.4%と最も多く、次いで「おせち用の材料をそろえるのが大変(51.6%)」。「普段作り慣れないレシピが多いので億劫に感じる(42.0%)」と続きました。逆に、「全くハードルを感じない」と答えた人も3.4%いたようです。
たしかに、煮物や酢の物ならまだしも、黒豆や昆布巻きなど普段は食べる機会が少ないものは、どうやって作ればいいのか分かりませんよね。ただでさえ年末は慌ただしいのに、レシピを調べたり、材料を買って回ることは難しいと思われるのかもしれません。
では、買うにせよ作るにせよ、みなさん、どのくらいおせちにお金をかけているのでしょうか。購入派と手作り派の予算を調べてみました。
キャッチ(2):おせちは買う派の予算額
通信販売事業「婦人画報のおかいもの」は、「2018年おせちに関するトレンド調査」を実施。「婦人画報のおかいもの」ユーザーの男女約600名からの回答を公開しました。
「おせちを購入しますか」と質問したところ、「購入する(重箱入り、単品含む)」が56%、「購入しない・未定」が43%となり、購入派が多いという結果になりました。
その理由としては「自宅では作れないような品目が味わえるから(73.7%)」「華やかで高級感があるから(50.2%)」「自宅まで届けてもらえて便利だから(39.2%)」などが挙がりました。
続いて気になる予算額ですが、「おせちを購入する価格帯」についての質問では「10,000~20,000円未満」が37.1%と最も多く、「20,000~30,000円未満」が32.4%、「30,000~50,000円未満」が13.1%となりました。1万~3万円程度の予算がボリュームゾーンのようですね。
ちなみに、平均額は2万2842円。前年の2016年は平均2万4046円、2015年は2万3769円でした。同社では「大人数でおせちを食べることが減ってきている影響があるのか、平均価格は昨年より下がった」と分析しています。
キャッチ(3):おせちは手作り派の予算額
べつの資料を見てみましょう。全国農業協同組合中央会(JA全中)は、全国の20代~60代の男女1000人に対し、「“今年の食材”と“おせち”」に関する調査を実施。
その中で「関東と関西のおせちの準備状況と予算」を比較しました。その結果、関東は「おせちは自宅で手作りが37.1%。平均予算は9,307円」。関西は「おせちは自宅で手作りが45.8%。平均予算は11,759円」となりました。
関東より関西のほうが手作り率は高く、予算も平均で2452円高いという結果になりました。関西ではおせちに2万円以上の予算をかける家庭の割合も多く、関西の方が手作り・高級志向と分析されました。
ちなみに「おせちの準備期間」は「1~2日」と回答した人が全体の7割弱を占めたそうです。逆に4日以上準備にかける家庭は全体の約1割。“手間がかかる”“準備が大変”と思われているおせちですが、意外とすぐに作れてしまうようですね。関西と関東で割合がちがうところも興味深いです。
キャッチ(4):みんなで同じ料理を囲むのが一番!
前述のショップジャパンのアンケート内で「チャレンジして作ってみたいと思うレシピ」を質問したところ、1位は「ローストビーフ(25.5%)」だったそうです。柔らかくて食べやすいローストビーフは子どもからシニアにまで人気ですよね。ちなみに2位は21.4%で「栗きんとん」、3位は15.4%で「黒豆煮」でした。
最近ではスーパーやデパートはもちろん、ネットでもお洒落で美味しいおせちを購入しやすくなりました。そのようなおせちを楽しむもよし。がんばって手作りに挑戦するもよしです。
手間がかかるなどの理由で諦める方も多いようですが、おせちの準備期間は「1~2日」が7割と、集中して作れば意外と時間はかかりません。手作りするにしても材料は手に入れやすいですし、ネットや本屋では簡単で手早く作れるレシピが溢れています。
今年は作れなかった、という方も、来年は手作りおせちに挑戦してみてはいかがでしょうか。
出典
ショップジャパン 「手作りおせちに関する調査」
婦人画報のおかいもの 「2018年おせちに関するトレンド調査」
JA全中 「“今年の食材”と“おせち”に関する調査」
Text:畑 美雪(はた みゆき)
フリーランス・ライター
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