趣味がない60代夫婦です。休日は孫が来ない限り暇なのですが、お金をかけずに楽しめる趣味はありますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月16日 4時30分
60代になると仕事や子育てが落ち着くケースが多く、時間に余裕が生まれる方が多いでしょう。しかし、急に時間ができても趣味がなく、交友関係も浅いという方は暇を持て余しがちになるかもしれません。 時間を有効活用するために新しく趣味を始める方もいるかもしれませんが、懸念するのが金銭面でしょう。昨今の物価高による影響が家計を直撃し、趣味に多くのお金をかけられない方は少なくないと考えられます。 そこで、本記事ではお金をかけずに楽しめる趣味について解説します。
お金をかけずに楽しめる趣味にはどんなものがある?
道具の購入やレッスン代など、趣味を継続するにはお金がかかるケースが多いです。新たな趣味を始める場合は特に、初期費用がかかることも少なくありません。趣味の継続、もしくは新たな趣味の開拓を考える方にとっては大きな懸念点になるでしょう。
しかし、全ての趣味にお金がかかるわけではありません。中にはお金をかけず、もしくは低予算で楽しめる趣味も存在します。趣味の選び方次第で、お金に関する悩みを考えずに趣味に没頭できるでしょう。
お金をかけなくても楽しめる趣味の一例は以下の通りです。
・ラジオ体操
・ウオーキング
・ハイキング
・筋トレ
・語学学習
・資格取得
・美術館や博物館巡り
・学び直し
・手芸
・DIY
・写真撮影
・料理
・ガーデニング
・ボランティア活動
上記はあくまで一例であり、向き合い方次第でどんなことでも趣味につながります。つまり、お金をかけずに趣味を作ることも十分に可能です。例えば、ラジオ体操は趣味に感じにくいかもしれませんが、一定期間継続すれば立派な趣味といえるでしょう。
料理やDIY、写真撮影などはお金がかかりそうなイメージもありますが、取り組み方次第でお金をかけずに楽しめます。高価な材料や道具を購入して使用すればお金はかかりますが、必須ではないうえになくても楽しめるからです。
技術や成果を追及したり、凝ったりするには相応の費用がかかる場合もありますが、安価な材料や道具でも、趣味としてなら十分に楽しめるでしょう。また、お金をかけることが必ず技術の向上や高い成果につながるとは限りません。
写真撮影は高価な一眼レフカメラを使用する印象が強いですが、手持ちのスマートフォンでも十分に楽しめます。昨今のスマートフォンにおけるカメラ機能では、一眼レフカメラにも劣らない写真を撮影することが可能なケースもあります。
趣味における平均支出額
総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、二人以上の世帯における教養娯楽費の支出額は月平均で2万9765円、65歳以上の夫婦のみ無職世帯では月平均2万4690円です。あくまで月の平均支出額であるため、この金額が「お金がかかる趣味かどうか」を判断するボーダーラインとはいえないでしょう。しかし、これから新しい趣味を探す方は、念頭に置いておくと役に立つかもしれません。
趣味にかける金額は平均的な支出額ではなく、自身の収入や支出とのバランスで判断すべきです。収入や支出は言うまでもなく、そのバランスも人それぞれだからです。趣味にかけるお金を含む支出の割合が大きいと、生活が不安定になる可能性があります。
60代が趣味を持つメリット
時間を有効活用できる以外にも、60代が趣味を持つことには多くのメリットがあります。
具体的なメリットは以下の通りです。
・脳の活性化を促す
・ストレス発散や気分転換になる
・同じ趣味を持つ仲間に出会うことで、話題や世界が広がる
・体力作りや健康促進につながる
・身体や指先、脳を使うことで認知症の予防につながる
時間の有効活用や単純な楽しみ以外にも、健康促進などの実利的なメリットがあります。趣味の種類によって得られるメリットは違うため、メリットを基準に趣味を選択するのもよいでしょう。例えば、スポーツなら体力作りや健康促進に、芸術活動であれば脳の活性化などに効果があるでしょう。
しかし、いくらメリットが多いといっても、熱中できないものを趣味にしても継続できず、逆にストレスになることもあります。好きなものや続けられることを前提に、趣味を選ぶとよいでしょう。
お金がかからない趣味にはさまざまな選択肢がある
運動や芸術活動、学問など、どのジャンルにおいてもお金をかけずに楽しめる趣味はあります。料理や写真撮影のように、突き詰めればお金がかかる趣味でも、向き合い方次第では低予算で楽しめるでしょう。
また、趣味を持つことは脳の活性化を促したり、健康を促進したりするなど、時間の有効活用や単純に楽しむ以外のメリットもあります。費用面も含めて自分に合っているか、継続できる趣味か考えて始めてみるとよいでしょう。
出典
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要 I 家計収支の概況(二人以上の世帯) 表I-1-1 消費支出の費目別対前年増減率(二人以上の世帯)-2023年-(5ページ)、II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 表2 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)及び65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2023年-(19ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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