「冷蔵庫」を「開きっ放し」にしたまま「2日間」家を空けてしまいました。「電気代」はどれくらいかかっていますか？また、そのまま使い続けても問題ないでしょうか？

ファイナンシャルフィールド / 2024年10月17日 4時0分

外出時に冷蔵庫のドアを開きっ放しにしてしまった場合、電気代が高くなってしまうのではないかと考える方もいるでしょう。この記事では、冷蔵庫が2日間開きっ放しになった場合の電気代と、その状態で冷蔵庫を使い続けることの安全性について解説します。

冷蔵庫が2日間開きっ放しになった場合にかかる電気代

冷蔵庫が2日間開きっ放しになった場合にかかる電気代を、計算していきます。今回の条件を、以下にまとめました。

・冷蔵庫の消費電力は290ワット（650リットル）
・1日24時間、2日間で冷蔵庫のドアが開きっ放し
・電気代単価は31円／キロワットアワー（公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の電気代単価）

電気代を求める際は、以下の式にあてはめます。

消費電力量（ワット）÷1000×使用時間×電気単価（円／キロワットアワー）

冷蔵庫が2日間開きっ放しになった場合にかかる電気代は、1日で約216円、2日間で約432円です。個人の経済状況や価値観などにより異なる可能性はありますが、2日間で約430円ということから、家計に大きな影響は出ないと考えられます。

なお、冷蔵庫の消費電力量は商品や製造会社により異なり、電気代単価も変動がある可能性があるので、参考程度にしてください。

開きっ放しになった冷蔵庫は、そのまま使い続けてもよい？

冷蔵庫が開きっ放しになった場合、そのまま使い続けられるか不安に思う方もいるでしょう。

結論からいうと、冷蔵庫内を冷やすコンプレッサーという機械が故障しておらず、ドアを閉めた後に冷蔵庫内が冷えるようであれば問題はないと考えられます。

冷蔵庫のドアが開きっ放しになったときに、コンプレッサーの自動停止機能がついていないと冷蔵庫内の温度を一定に保とうと過剰に冷やそうとします。この状態が続くとコンプレッサーに負担がかかり故障につながる場合があるようです。

冷蔵庫のドアを閉めても中が冷えないという場合は、冷蔵庫が故障している可能性があるため、メーカーや販売店に連絡をして修理してもらう必要があるでしょう。

冷蔵庫を開きっ放しにした場合のリスク

冷蔵庫が故障していなくても、冷蔵庫が開きっ放しになった後は注意する点がいくつかあります。以下に解説をしていきます。

冷蔵庫の中の食料品が傷む

冷蔵庫が開きっ放しになった場合、中に室内の暖かい空気が入るため保存していた食料品の温度が上がり、傷んでしまう可能性があります。冷蔵保存や冷凍保存が必要な食料品は、温度が上がると細菌が増殖して食中毒などにつながるおそれがあるので、注意が必要です。

見た目に変化がなくても、触ると温かくなっていたり冷凍していたものが溶けていたりしたら、破棄をした方がよい可能性があります。

コンプレッサーに霜がついたままだと冷却効率が悪くなる

冷蔵庫内に室内の暖かい空気が入ると、結露がつくことがあります。長時間結露がついた状態になると、付着した結露が冷やされて霜ができ、コンプレッサーの冷却効率が悪くなったり故障につながったりすることがあるようです。

その場合は、冷蔵庫に食料品を戻す前に、一度付着した結露を拭き取るとよいでしょう。

冷蔵庫は常温の状態から冷えるまでに、数時間程度かかるといわれています。夏場などは冷えるまでに半日～1日かかることもあり、冷凍室は冷蔵室よりも時間がかるので注意してください。

ドアを長時間開きっ放しにした後は、ドアの開閉をできるだけ少なくして、冷蔵庫内が冷えるのを待ちましょう。

冷蔵庫を2日間開きっ放しになったときにかかる電気代は約432円。故障していなければそのまま使い続けられる

冷蔵庫が2日間開きっ放しになった場合にかかる電気代は、1日で約216円、2日間で約432円となり、それほど家計に大きな影響は出ないと考えられます。

なお、冷蔵庫内を冷やすコンプレッサーが故障しておらず、ドアを閉めた後に冷蔵庫内が冷えるようであれば、そのまま使い続けられるとされています。

しかし、冷蔵庫が開きっ放しになっていると、冷蔵庫の中の食料品が傷んだりコンプレッサーの冷却機能が低下したりする可能性があるため注意が必要です。