携帯が毎月3GBまでのプランなので、いつも出先では「フリーWi-Fi」を使用していますが、友人から「リスク」があると聞きました。「パスワード」を入力するタイプなら問題ないですよね?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月17日 3時50分
スマートフォンの普及に伴って公衆Wi-Fiの整備が進み、外出時でも手軽にネット接続ができるフリーWi-Fiの接続スポットを見かけるようになりました。 そのような中、総務省はセキュリティ対策などを行わずにフリーWi-Fiを利用する危険性を呼びかけており、サイトの閲覧履歴やメールなどの通信内容を盗み見られたり、IDやパスワードなどを盗まれてなりすましの被害に遭ったりするなどの事例を報告しています。 そこで今回は、フリーWi-Fiを利用する際に注意すべき点や、フリーWi-Fiを安全に利用するための対策をご紹介します。
フリーWi-Fiとは?
フリーWi-Fiとは、誰でも無料で利用できる無線LANです。カフェやコンビニ、駅や空港、商業施設などさまざまな場所で提供されています。
接続の際には携帯電話のキャリアが限られている場合、メールアドレスの登録、パスワードなどの取得が必要な場合もありますが、多くの場合は簡単な操作で誰でも気軽に利用できるようです。
安易なフリーWi-Fiの利用はリスクを伴う
誰でも無料で利用できるフリーWi-Fiですが、セキュリティ対策を行わずに安易に接続することには、多くの危険が伴うと考えられており、パスワードの入力が必要な場合でも絶対に安全とはいえないようです。
フリーWi-Fiに接続した際に考えられるリスクについては以下のようなものが挙げられます。
・情報の盗聴
・なりすまし
・マルウェア感染
・個人情報の漏えい
暗号化されていないセキュリティのゆるいWi-Fiを利用すると、同じフリーWi-Fiに接続している人から閲覧履歴などを見られてしまったり、Wi-Fiを介して端末に侵入されてしまったりする可能性があります。
その結果、個人情報が漏えいし、なりすましや不正利用の事例も報告されているようです。また悪意のあるフリーWi-Fiに接続してしまうと、不正サイトに誘導されてマルウェアなどに感染してしまう可能性も否定できません。
安全にフリーWi-Fiを利用するための対策
ここでは、安全にフリーWi-Fiを利用するための対策を紹介します。
ポケットWi-Fiを利用する
ポケットWi-Fiを利用すれば外出先でも安心して高速通信ができると考えられます。月々にかかる費用は業者や端末の種類、料金プランによっても異なりますが、中には3000~5000円程度で通信量が使い放題になるプランもあるようです。
ただし、時間帯や場所によっては速度規制がかかることがあったり、スマホと同じように途中解約ができなかったりする可能性があるため、慎重に検討したうえで導入するとよいでしょう。
VPNサービスを利用する
フリーWi-Fiを安全な環境で利用したいと考えるなら、VPNサービスを利用するのもよい方法です。VPNはインターネットのような公共の回線の中に、安全なデータを送受信できるトンネルのような回線を作り、その中でやり取りを行います。
VPNサービスにかかる費用は無料のものから月額数千円までさまざまですが、無料のものはセキュリティや機能が不十分である可能性があるため、用途によってはあまりおすすめできません。また、セキュリティソフトにオプションとして含まれている場合もあるようです。
安全にフリーWi-Fiを使うためにすぐできる方法
安全にフリーWi-Fiを使うためにすぐできる方法として考えられるのは以下の4つです。
・不明なWi-Fiには接続しない
・フリーWi-Fiの接続中は個人情報の入力を避ける
・自動接続をオフにする
・フリースポットを登録しない
お店や施設ではWi-Fiにも同じ名前が使われている場合が多いので、名称を確認して使うようにしましょう。「Free Wi-Fi」のように身元がよく分からないWi-Fiはセキュリティが甘い可能性があります。
また、フリーWi-Fiの利用中にクレジットカードやネットバンキングなどの情報を入力するのは避けたほうがよいでしょう。
一度接続したフリーWi-Fiは自動接続することが多いようです。フリースポットの登録が増えると万が一のリスクが高まるでしょう。なるべく登録は避け、都度接続することをおすすめします。
このようにフリーWi-Fiを利用する際はリスクを踏まえたうえで、安全を確認しながら利用するとよいでしょう。
フリーWi-Fiの利用はパスワードを入力するタイプでも完全に安全とはいえずリスクを伴う場合があり注意が必要!
ここまでフリーWi-Fiに潜むリスクや対策についてご紹介してきました。街中で当たり前のように利用できるフリーWi-Fiですが、安易に利用してしまうと大切な情報が漏えいするなどの被害に遭うおそれがあります。
これはパスワードを入力するタイプでも同様で、油断してはいけません。フリーWi-Fiの提供元を確認し、端末の対策を行ったうえで正しく活用しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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