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娘夫婦が年金の管理をしてくれています。生活費として「月3万円」もらっていますが、足りないです。私が使いすぎているのでしょうか…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年10月17日 2時20分

娘夫婦が年金の管理をしてくれています。生活費として「月3万円」もらっていますが、足りないです。私が使いすぎているのでしょうか…?

年金の管理をしている娘夫婦から、生活費を3万円しか受け取っていないという方がいます。この金額に対して、少ないと思う方がいれば、多いと思う方もいるかもしれません。   本記事では、老後に一人暮らしをしている高齢者の平均的な生活費を紹介するとともに、月3万円でやりくりが可能か解説します。また、生活費を節約する方法についても紹介するため、金銭面でゆとりをもった生活がしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

高齢者の一人暮らし世帯における平均的な生活費

ここでは、一人暮らしをしている高齢者世帯が毎月どのくらい生活費をかけているか紹介します。総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、単身世帯のうち、65歳以上の無職世帯における1ヶ月の平均的な消費支出額は表1のとおりです。
 
表1

食料 4万103円
住居 1万2564円
光熱・水道 1万4436円
家具・家事用品 5923円
被服及び履物 3241円
保健医療 7981円
交通・通信 1万5086円
教養娯楽 1万5277円
その他の消費支出 3万821円
消費支出合計 14万5430円

出典:総務省統計局「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」を基に筆者作成
 
一人暮らしの場合、生活費は毎月14万円以上かかることが分かります。仮に娘夫婦と一緒に暮らしており、住居費や水道・光熱費、家具・家事用品費が不要だとしても、11万円前後は必要です。そのため、毎月3万円では、生活が非常に厳しいといえるでしょう。
 

生活が苦しいなら予算の見直しについて話し合おう

娘夫婦から毎月3万円の生活費をもらっていても、生活が厳しいと感じることは決して珍しくありません。特に、食費や医療費などが想像以上にかかるケースもあり、毎月3万円ではやりくりが難しい可能性があります。節約を考えるよりも、まずは娘夫婦と予算の見直しを話し合うことが大切です。
 
予算を見直す際には、支出の優先順位も考慮する必要があります。食費や医療費など、生活に必要な支出は避けられませんが、趣味や娯楽にかかる費用は多少減らせるかもしれません。予算の見直しをすることで、3万円では生活費が足りないことを娘夫婦にも理解してもらいやすくなり、予算を増額してもらえる可能性もあるでしょう。
 

老後の生活費を節約するためのポイント

老後は、年金を主な収入源として暮らす人が多くいます。現役で働いていた時よりも、収入は限られます。そのため、生活費を節約しつつ、無理なく安定した生活を送るためにはどうしたらよいかを考える必要があるでしょう。ここでは、老後の生活費を節約するためのポイントを紹介します。
 

固定費の見直しを図る

固定費とは毎月必ず発生する支出のことで、代表的な項目には、住居費や通信費、保険料などがあります。生活費の大きな割合を占める固定費を削減できれば、節約効果も高くなります。
 
例えば、広い賃貸物件に一人で住んでいて部屋が余っている場合は、部屋数が少なく家賃が安い物件に引っ越すのもひとつの手段です。公営住宅は一般的な賃貸よりも家賃が控えめのため、住居費を安く抑えたい場合は検討しましょう。
 
ほかにも、通信費や保険料を見直せば、長期的な家計の安定につながるでしょう。
 

予算は週単位で計算する

年金での生活は収入が固定されています。そのため、限られたお金を計画的に管理できるよう、予算を立てることが大切です。まずは1ヶ月の予算を決めて、分割して1週間単位で使える金額を計算しておきましょう。月単位の予算だけだと早めに使いきってしまう可能性もゼロではありません。
 
1ヶ月あたりの食費や日用品費を4週に分け、週ごとの予算を封筒やアプリで管理してみてください。週単位の管理は支出の偏りを防ぐだけでなく、無駄遣いの抑制にも役立ちます。予算内で収まるようさまざまな工夫を凝らせば、無理なく節約生活を送れるでしょう。
 

節約も重要だがまずは生活に必要な金額を確保することが大切

生活費が毎月3万円では足りないと感じている場合には、支出の洗い出しを行いましょう。生活費が足りない理由には、使いすぎている可能性も挙げられますが、単に月の予算が少ないケースも考えられます。
 
また、娘夫婦と定期的に話し合ったり、必要な生活費を計算したりすることも大切です。毎月の支出が明確になっていれば、話し合いもしやすくなるでしょう。自分の暮らしに合った予算を設定し、安心して生活できる環境を整えてください。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 表2 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)及び65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2023年-(19ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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