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【実録】新居引っ越し時、業者に「最近は地震が多いので防災セットを」と言われ1万円の防災グッズを購入!→中身を見たら「半額」でそろう内容だった!?“実際に必要な防災グッズ”とその費用を解説

ファイナンシャルフィールド / 2024年10月19日 5時0分

【実録】新居引っ越し時、業者に「最近は地震が多いので防災セットを」と言われ1万円の防災グッズを購入!→中身を見たら「半額」でそろう内容だった!?“実際に必要な防災グッズ”とその費用を解説

新しい家に引っ越すときは、さまざまな準備が必要です。先日、筆者も新居に引っ越しをしました。その際、不動産業者から「最近は地震が多いので、防災セットを購入しておくと安心ですよ」とすすめられました。確かに近頃の状況を考えると防災対策は大切だと思い、不動産業者から1万円の防災グッズを購入しました。   しかし、家に帰って中身をよく確認してみると、「これってネットなら半額程度で買えるんじゃないの?」と疑問に思うようなものでした。今回はその体験をもとに、実際に必要な防災グッズとその費用についてお話しします。

実際に不動産業者から購入した防災グッズの中身とは

購入した防災セットには非常食や水、簡易トイレ、ブランケット、懐中電灯が1人分入っていました。一見すると必要なものがそろっているように見えます。業者からも「基本的なものはセットに含まれている。何も持っていなければこのセットで足ります」とすすめられました。
 
しかし、各アイテムの量や質を考えると、「これで1万円は高いのでは?」と感じ、調べてみることにしました。
 

ネットで同じような商品を検索

インターネットで同じような防災グッズを検索してみました。すると、同等かそれ以上に充実した内容のセットが5000円以下程度で販売されていました。不動産業者から購入した防災セットは袋詰めにされていたので、緊急時にその防災グッズを持ち運ぶリュックも別途そろえなければなりませんでした。
 
しかし、持ち運び用のリュックに関しても、防災グッズとセットで1万円以下のものもありました。その時点で非常に割高な買い物をしてしまったことに気が付きました。
 

実際に必要な防災グッズとその費用

どんなに安くても、必要な防災グッズがそろっていなければ意味がありません。必要な防災グッズのリストはネットを検索すれば確認できます。図表1が1つの例です。
 
自身の防災グッズが備えとして足りているか否かはリストなどを見ながら確認しましょう。業者の言葉だけをうのみにするのは危険です。
 
図表1

避難時の備え(目安:1人1~3日分)
必需品 身を守るもの
・飲料水(1人あたりおよそ500ml×3本)
・手間なく食べられる食品(1人1日あたりおよそ3食分)
・携帯トイレ 1人1日あたりおよそ8回程度
・LEDライト/ランタン
・電池式モバイルバッテリー
・マスク(1人1日あたりおよそ3枚程度)
・常備薬・持病薬
・保険証のコピー
・印鑑
・現金 (公衆電話用の10円玉含む)
・紙のハザードマップ
・ヘルメット
・万能ナイフ
・カイロ
・電池式の扇風機
・歯ブラシ
・スリッパ
・簡易敷マット
・体温計
・消毒用アルコール
・オールインワンクリーム
・筆記用具(マジックペンなど)・メモ帳
・軍手・手袋
・レインコート
みんなで使うものは家族の代表が用意する
・LEDランタン(メイン灯として使える明るいものを1灯)
・手回し充電ラジオ(停電時の正確な情報収集)
・応急手当ができるセット(ガーゼ・包帯・絆創膏・消毒液など)
・乾電池(ライトなど機器に合わせてサイズや本数を確認。単3形の場合、1人1日およそ17本が目安)
・無理なくリュックを背負えるかを確認する
・いつでも避難できるように、リュックの傍には履き慣れた靴を用意する

Panasonic株式会社 防災グッズリスト 本当に必要な「もしもの備え」とは? より筆者作成
 

業者のオプション勧誘での防災グッズ購入は注意! 自分で賢く準備しよう

引っ越し時は準備や手続きで何かと忙しく、業者からの提案をそのまま受け入れてしまいがちです。しかし、焦って購入すると筆者のように無駄な出費になる可能性があります。業者からの主たる目的以外の提案については一度持ち帰り、冷静に考えることが大切です。
 
防災グッズは自分や家族の安全を守る大切なものです。だからこそ、自分で情報を集めて最適なものを選ぶべきです。最新の防災情報を調べ、家族の人数、環境などを踏まえてグッズを準備しましょう。
 
引っ越し時に不動産業者からすすめられる防災グッズは、手軽に必要最低限の防災用品が手に入る反面、その便利さを帳消しにするほどの割高になるというデメリットがある場合があります。
 
多少の手間はかかりますが、実際に必要なものは自分で選び、賢く購入することで費用を抑えつつ、災害時に本当に必要なものがそろっている状態で備えることができます。
 
今回の件に限らず、引っ越しのオプションを取引相手から提案され、何も考えずに応じてしまうと、結果として割高になってしまうケースも多いです。何事も自身で情報収集したうえで判断することが大切です。
 

出典

Panasonic株式会社 防災グッズリスト 本当に必要な「もしもの備え」とは?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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