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住宅ローン3000万円の返済額を減らしたいので、頭金として1000万円入れようと考えていたら、親から「あまり入れ過ぎないほうがいい」と言われました。どのくらいが適正ですか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年10月20日 3時20分

住宅ローン3000万円の返済額を減らしたいので、頭金として1000万円入れようと考えていたら、親から「あまり入れ過ぎないほうがいい」と言われました。どのくらいが適正ですか?

住宅ローンの借入額を抑える方法のひとつとして、できるだけ頭金を多く入金するというものがあります。とはいえ、頭金が多いことで、マイホーム購入後の生活に支障が生じてしまうようでは問題です。頭金が、いくらなら適正な金額であると言い切ることは難しいのですが、どのような考え方をして頭金を決めればよいのかを考えてみましょう。

生活費に支障のない返済額はいくらになるのかを考えよう

本来であれば、頭金を差し引いた金額で借入額を算出、毎月の支払額を確認すると良いでしょう。しかしながら、今回は違うアプローチを考えてみても良いのではないでしょうか。
 
たとえば、借入金ごとに毎月の返済額がいくらになるのかを確認し、それだけの金額を毎月返済できるのかを検討するということをシミュレーションしてみるという方法です。
固定金利・ボーナス2回払い、借入金3000万円、うちボーナス払い50万円を年利2.0%で35年間借り入れた場合、毎月の返済額は9万7722円、ボーナス払いは9966円です。
 
同じ条件で頭金を500万円入れた場合の借入金は2500万円になりますので、その場合の毎月の返済額は8万1159円、ボーナス払いは9966円です。
さらに頭金を1000万円入れた場合の借入金は2000万円になりますので、その場合の毎月の返済額は6万4596円、ボーナス払いは9966円です。
 
今回は比較しやすく、金利、借入期間、ボーナス払い額を同一にして借入額のみを変えてシミュレーションしましたが、いくつかのパターンでシミュレーションをし、毎月の返済額が導き出せたら、それぞれのパターンごとで、住宅ローンを支払っても日常生活に支障はないかを確認してみましょう。
 

ライフイベントを考えてみよう

毎月の返済額が分かったら、家族にどのようなライフイベントがあるのかを確認し、そのために必要となる金額を導き出し、資金をストックしておくことが必要です。
 
具体的なライフイベントとしては、学費(入進学、夏期講習、冬期講習等)、夏休みのイベント費用(旅行、帰省等)、マイカーの買い替え、電化製品の買い替え、自宅の修繕、記念日のイベント費用(結婚記念日、誕生日等)があります。
 
上記のイベントを参考に、自分たち家族が迎えるであろうイベントにはどのようなイベントがあるのか、そのための費用はいくらになるのかを考えて、資金を確保しておくと安心です。
 
もちろん、ライフイベントよりも住宅ローンの頭金に入れることを優先したいと思うこともあるでしょう。しかしながら、住宅ローンの頭金を優先してしまうと、住宅ローンを返済しながらライフイベントの費用を貯めることは厳しいことが想定されます。
 
住宅ローンを返済しながら貯金することは大切なのですが、難しいということは忘れないでください。
 

自分にとっての適正な住宅ローンの頭金とは?

適正な住宅ローンの頭金はいくらになるのか、導き出すことは難しいのですが、これから必要となるお金を差し引き、住宅ローンを返済しながら生活できるのかを確認して、決めても良いでしょう。
 
イメージとしては、「現在の預貯金額-ライフイベント費用+これから貯められるお金」で計算してみてください。
 
なお、住宅を購入する場合には、その他の費用も必要になります。諸費用の相場は、注文住宅や新築マンションでは物件価格の3~6%、新築・中古一戸建てや中古マンションでは6~9%が一般的な目安となっていますので、頭金の他に諸費用も考慮することが大切です。
 

出典

住宅保証機構株式会社 返済額の試算
株式会社LIFULL LIFULL HOME’S ホームページ
 
執筆者:飯田道子
ファイナンシャル・プランナー(CFP)、海外生活ジャーナリスト

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