【令和のコメ騒動】去年「2000円」だったお米が今年は「3000円」!お米の「高騰」はいつまで続きますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月25日 4時40分
日本人の主食でもあるお米は、日々の食生活にはなくてはならない存在でしょう。しかし近年、お米の価格が高騰しています。例えば、昨年は5キロ「2000円台」で売られていたお米が、今年は「3000円」を超える値段で売られているようなケースも珍しくありません。 一時期の品薄状態は解消されつつありますが、お米の「高騰」はいつまで続くのでしょうか。当記事では、品薄が解消してもお米が高い理由を解説するとともに、お米を少しでも安く買う方法をご紹介します。
品薄が解消してもお米が高い理由
2024年の夏は、お米の品薄と米価の高騰が家計を直撃しました。品薄の背景にあるのは、インバウンド需要の増加や物価高騰による米食シフトなどに伴う、需給バランスの崩壊が考えられます。
生産者側から見ると、生産量減少や、後継者不足による生産力低下などが挙げられます。新米の流通が始まったことで一時の品薄は解消されたものの、お米の高騰は依然として続いているようです。ここでは、品薄が解消してもお米が高い理由を解説します。
猛暑による収穫量の減少と品質の低下
猛暑によるお米の収穫量の減少および品質低下が、米価を引き上げている原因のひとつです。高温障害によってお米の生産が打撃を受けた結果、流通量が減少して米価の高騰を引き起こしたようです。
生産コストの上昇
生産コストの上昇も、お米が高騰している理由のひとつです。特に影響が大きいのは、お米の生産に必要な肥料の高騰だといいます。農林水産省「肥料価格をめぐる現在の状況」によると、肥料原料の国際相場の急騰の影響を受けて、国内の肥料価格が大幅に上昇しているとのことです。
一方、2023年に入り、国際的な需給の落ち着きなどに伴って肥料の卸売価格は対前期比で下落しています。しかし、国際価格のさらなる変動に影響を受ける可能性もあり、今後も予断を許さない状況です。
インバウンド需要の増加
インバウンドの増加に伴いお米の需要が拡大し、米価を引き上げる要因となっているようです。独立行政法人国際観光振興機構の月次報告によると、9月の訪日外客数の推計値は287万2200人で、8ヶ月連続の同月過去最高を記録しました。アフターコロナにおいて、インバウンド需要の増加は今後も続くと予想されます。
お米の高騰はしばらく続く見込み
お米を出荷した農家に対しては、JAなどの集荷業者が前もって概算金を支払っており、この概算金がお米の販売価格にも影響を与えるとされています。
2024年産米のJA概算金においては前年産からの上げ幅が2~4割程度となっており、今後もお米の小売価格高騰はしばらく続く見込みです。
お米を少しでも安く買う方法
最後に、お米を少しでも安く買う方法をご紹介します。
●スーパーの特売を狙う
●ネット通販で購入する
●ふるさと納税を活用する
いずれの方法でも、キロ単価が少しでも安くなるよう、なるべく容量の大きなものをまとめ買いするのがおすすめです。
まとめ
今回は米価の高騰について解説しました。新米の流通が始まったことで、一時期の品薄は解消されつつあります。しかし、生産コストの上昇やインバウンド需要の増加に伴い、お米の高騰はしばらく続く見込みです。ネット通販やふるさと納税などを活用し、少しでもお得にお米を購入しましょう。
出典
農林水産省 資料1 肥料価格をめぐる現在の状況(1ページ)
独立行政法人国際観光振興機構 日本政府観光局 JNTO 訪日外客数(2024年9月推計値)(1ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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