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フリーランスで働くママ友は「iDeCo」で老後資金を積み立てているようですが、同じ40代で何も取り組んでいない私は、何から始めればよいのでしょうか

ファイナンシャルフィールド / 2024年10月24日 22時50分

フリーランスで働くママ友は「iDeCo」で老後資金を積み立てているようですが、同じ40代で何も取り組んでいない私は、何から始めればよいのでしょうか

日本では、これまで友人同士や家族間で「お金」の話をすることを避ける傾向が見られましたが、少しずつ日常会話のなかで話題になることが増えてきたようです。   ただ、他人と比較して自信喪失や不安を感じることも多いようなので、「現状を知り、今後に向けた取り組みをスタートする機会が得られた」と前向きに考えたいものです。   本記事では、資産形成の必要性を感じている方が、無理のない範囲で始められる取り組みと考え方についてお伝えします。

まずは、無理のない範囲で資産形成を始めよう

タイトルの事例のように、フリーランスで働くママ友が「iDeCo」で資産形成をしていると聞いて、「私は何もしていない」と焦りや不安を感じた相談者の気持ちはとても理解できます。
 
ただ、自分を卑下する必要はなく、よいキッカケが得られたと思うようにしましょう。特に40代という年代は、子どもの教育費や生活費がかさみ、老後資金について考える余裕がなかなか持てない方も多いのが現状です。
 
とはいえ、老後資金のための準備は、少しずつでも早めに始めたいものです。年金受給が始まる65歳まで約20年ありますが、何もしないと時間はあっという間に過ぎてしまいます。少しずつでも、時間を有効に使い、今できることから始めることが大切です。
 

教育費と資産形成の両立は可能!

子育て世代の40代にとって、塾代や進学準備等の教育費が大きな負担になっているケースは多く見られます。貯蓄や資産運用どころではない、という話も多く聞かれます。
 
ただし、教育費と老後の資産形成は必ずしもどちらかを優先しなければならないというわけではありません。少しずつでも、老後資金に向けた貯蓄や投資を並行して行うことは可能です。
 
例えば、月々のパート収入から少しずつでも一定額を別の口座に自動的に貯蓄する方法があります。少額であっても、積み重ねることで次第に大きな額になり、資産形成の第一歩を踏み出すことができます。
 
また、無理なく始められる積立型の投資信託や、税制優遇が受けられる「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や「NISA(少額投資非課税制度)」などを活用することも選択肢です。
 

長期的視野で家族と話し合おう

次に、資産形成を家族全体の課題として捉えることも重要です。家計は誰か一人が背負うものではなく、家族で将来のライフプランについて話し合い、資産形成の目標を共有する機会を持つことが大切です。
 
例えば、「どのくらいの資産を老後までに確保する必要があるのか」について考え、具体的な目標額を設定してみると、ゴールが明確となり、漠然としていた不安が少しずつ軽減されるでしょう。
 
また、教育費の見通しについても、子どもも含めて、大学進学にかかるお金(入学金や授業料、通学費用など)について家族で話し合いたいものです。
 
話し合うことで、進学に対する目的や目標が明確になり、子どもの学習意欲が高まる事例も多く見られます。費用捻出が難しい場合には、奨学金や教育ローンなどの活用も選択肢として考えられます。
 
親としてできる範囲で子どもの将来をサポートしつつ、自分たちの老後も見据えた資産形成を進めていければ理想的です。
 

無理なく始めるための具体的なステップ

資産形成の最初のステップとして、具体的に何をしたらよいのか分からないという場合は、以下を参考に考えてみましょう。
 

■現状の把握

まずは現在の家計の状況を確認し、無駄な部分がないかを見つけることが大切です。普段気づかない「使途不明金」は、意外と多いものです。年に1回の支払いや季節ごとに突出する費用などもありますので、継続的に家計簿をつけて推移を見ることもおすすめです。
 

■少額でも一定額を積み立てる

貯蓄や投資は、最初から大きな額を目指す必要はありません。月々1000円や5000円程度でも無理なく積み立てを始めることが大切です。iDeCoやNISAは税制優遇もあるため、長期的な運用で将来に向けて効果的にお金を増やすことが期待できます。
 
iDeCoは、拠出時・運用時・受取時のそれぞれの段階で税制優遇があり、特にフリーランスの方の場合には、節税効果が期待できます。ただし、あくまでも老後資金が目的のため、60歳になるまでは引き出すことができないため注意が必要です。
 
NISAは、運用時の利益が非課税という点ではiDeCoと同様ですが、税制面での魅力はiDeCoと比較すると見劣りするかもしれません。ただし、必要なときに引き出すことが可能であるため、使い勝手はよいといえます。
 

■定期的に見直す

資産形成は、一度始めたら終わりではありません。特に、投資信託などの「投資」商品には値動きがあり、思わぬ元本割れなどのリスクもあります。社会情勢や経済状況にアンテナを張りつつ、定期的に家計や投資の状況を見直し、必要に応じて修正していくことが大切です。
 

まとめ

老後資金の準備は将来がイメージしにくいこともあり、難しいと感じるかもしれませんが、決して焦る必要はありません。少しずつでも始めること、継続することで不安は軽減され、将来に向けた安心感が得られるでしょう。
 
まずは、家計のなかから無理のない範囲で資産形成に取り組むことが第一歩です。そして、家族と話し合いながら、長期的な視野で目標を共有し、無理のない範囲で進めていくことが大切です。少しずつでも確実に、将来の安心につなげていきましょう。
 

出典

国民年金基金連合会 iDeCo公式サイト iDeCoってなに?
金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAを知る
 
執筆者:大竹麻佐子
CFP🄬認定者・相続診断士

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