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走行距離が「10万キロ以上」の中古車って実際どうですか?「新車」よりかなり安く買えますが、「トータルコスト」を考えたらやめたほうがいいでしょうか…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年10月25日 1時40分

走行距離が「10万キロ以上」の中古車って実際どうですか?「新車」よりかなり安く買えますが、「トータルコスト」を考えたらやめたほうがいいでしょうか…?

中古車を購入する際は、走行距離がひとつの指標となります。「走行距離10万キロメートル」が一般的な目安とされていますが、中には走行距離10万キロメートルを超えた車でもまだ十分に走ることができるケースもあります。   しかし、走行距離10万キロメートル超えの中古車を購入した場合、修繕など維持をするためにかかる「トータルコスト」も気になる所です。   本記事では「走行距離」の意味から、メンテナンスのポイント、中古車購入後にかかるトータルコストについて解説します。

走行距離10万キロメートル以上の中古車でもメンテナンスがしっかりしてあれば問題ないと考えられる

走行距離が10万キロメートル以上の車は一般的に「過走行車」と呼ばれ、価格が大きく下がる反面、故障のリスクが高いとされていました。
 
しかし、現在は車の性能や部品の品質も向上しており、定期的なメンテナンスをしっかりと行っていれば、走行距離が10万キロメートルを超えた車であっても、数年程度は乗ることが可能であると考えられます。
 

走行距離とは

トヨタ自動車株式会社の「中古車購入ガイド」によると、車の走行距離には、車の完成から現在までの「総走行距離」と、任意の時点から現在までの「区間走行距離」の2種類があります。
 

走行距離の測り方

車の基本装備として、一般的に、運転席前面のパネルに走行距離を測定する「オド(ODO)メーター」「トリップメーター」が搭載されています。
 
オドメーターは「総走行距離」を、トリップメーターは「区間走行距離」を表し、トリップメーターはドライバーの操作でリセット可能ですが、オドメーターはドライバーが自由に操作することはできません。
 

走行距離が長い中古車のメンテナンスのポイント

走行距離が長い中古車をメンテナンスする際のポイントは、主に以下の3点です。
 

・タイミングベルトの交換
・ブッシュ類の交換
・エンジンオイルの交換

 
タイミングベルトはエンジン部品のひとつで、ブッシュ類とは車のサスペンションなどの関節部分に使用され振動や騒音を抑制するためのゴムなどで作られた部品のことです。どちらも走行距離10万キロメートル程度が交換の目安とされています。
 
エンジンオイルはエンジン内部のパーツ同士の干渉を和らげる潤滑油の役割を果たし、こちらは日常的なメンテナンスとしてマメに交換するべきとされています。
 

トータルコストを考慮すると本当に中古車にすべき?

交換部品の大半は、価格が数千円ほどと高いものではありません。しかし、ディーラーや整備工場に整備を依頼すると、工賃が上乗せされます。
 
また、走行距離10万キロメートルを超えた車の場合は、交換箇所が複数に及ぶのが一般的です。そのため、修繕費用が数十万円となるケースもあります。一見、高額に思えますが、新車と中古車の価格差を考えるとお得な場合もあるかもしれません。
 

まとめ

タイミングベルトやブッシュ類は、走行距離が10万キロメートルをオーバーする前に、車検などのタイミングで交換されているケースもあります。そのため、中古車購入時に全部品の交換が発生するとは限りません。
 
しかし、中古車に乗る以上はしっかりと点検することは必須になります。中古車の状態とメンテナンス費用、新車との価格差などをすべて比較して、購入するかどうか決めることが大切です。
 

出典

トヨタ自動車株式会社
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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