ネット型の自動車保険を契約したのですが、書類が届きません。もし今日、事故に遭ったら保険の適用はされないのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月29日 3時10分
ネット型(ダイレクト型)の自動車保険を、契約されている方も多いことでしょう。ネット型自動車保険の特徴の一つに、手続きが簡単ということがあげられます。保険の申し込みから支払いまで、インターネットを介して即時に行うことができます。 しかし、保険証券は契約完了後に郵送で送られてくるため、保険証券が届くまでの間、「保険が適用されないのではないか?」と不安になるかもしれません。 本記事ではネット型の自動車保険をテーマに、「自動車保険の補償開始はいつからか?」「もし今日事故に遭ったらどうすればよいか?」について解説します。ネット型の自動車保険に最近加入された方や加入しようかと検討中の方は、ぜひ最後までお読みください。
自動車保険の補償開始はいつからか?
ネット型の自動車保険の場合、契約の申し込みと保険料の支払いが完了したら契約が成立します。この場合、保険が適用される始期(補償開始日)は「契約成立の翌日」であることが一般的です。したがって、書類(保険証券)がお手元に届いていなくても補償を受けることができます。
ただし、手続きの際に保険会社から何らかの書類を郵送するよう求められた方は、注意が必要です。書類の郵送を求められた方については、契約の申し込みと保険料の支払いに加え、保険会社による書類の確認が契約の成立要件となります。
ポイントは、保険会社から契約完了(手続き完了)の案内がメールなどで届いているかどうかです。届いている場合は、基本的にはその翌日から補償が開始されます。案内文に補償開始日について記載がないか確認してみましょう。補償期間であれば、保険証券が届いていなくても補償を受けることができます。
もし今日事故に遭ったらどうすればよいか?
事故に遭った際、やるべきことはおおむね以下のとおりです。
(1)けが人の救護
(2)警察へ連絡
(3)相手方の確認
(4)保険会社へ連絡
けが人がいる場合は、何よりも救護を優先しなければなりません。場合によっては、救急車を呼ぶ必要もあるでしょう。
事故に遭った場合は、必ず警察へ連絡しましょう。これにより、警察に事故の発生を届け出ることになります。届け出を行わないと、保険金請求の手続き上必要となる「交通事故証明書」が発行されません。ですから、ささいな事故であっても警察には連絡すべきです。
相手方の氏名・連絡先・自動車の車種・自動車のナンバー・保険会社については、確認しておいたほうがよいでしょう。これらの情報は、保険会社が示談交渉をするために必要な情報です。
逆にいえば、相手方にもあなたに関するこれらの情報を伝えておくと、その後の手続きがスムーズになるかもしれません。このとき、その場で補償に関する話し合いや約束をしないよう気を付けましょう。
最後に保険会社に連絡をします。保険会社には、事故の状況や警察への連絡の有無、相手方の情報を伝えましょう。ご自身の自動車を修理する必要があり、修理する工場(ディーラーなど)が決まっているようであれば、そのことも伝えましょう。あとは、保険会社が示談交渉や保険金の支払いを行ってくれます。
まとめ
ネット型の自動車保険は、契約の申し込みと保険料の支払いが完了すれば、最短で翌日(補償開始日を指定した場合はその日)から補償を受けることができます。
手続きが完了した場合、保険会社からメールなどで案内が来ますので、補償開始日もその案内に従うことになります。保険証券が郵送されてくるまで、時間的にズレが生じますが問題ありません。契約が完了していれば、保険証券が届いていなくても補償を受けることができます。
もし保険証券が届く前に事故に遭っても、慌てる必要はありません。保険は適用されますので心配せず、しかるべき対応をしましょう。具体的には「けが人の救護」「警察への連絡」「相手方の確認」「保険会社へ連絡」です。特にけが人の救護は最優先です。
事故を起こさないことが1番ですが、事故を避けられないこともあります。もし事故に遭ってしまった場合であっても、慌てずに落ち着いて行動するよう心掛けましょう。そのために、本記事が少しでも参考になれば幸いです。
執筆者:中村将士
新東綜合開発株式会社代表取締役 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP(R)(日本FP協会認定) 宅地建物取引士 公認不動産コンサルティングマスター 上級心理カウンセラー
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