時短と健康を考えて、夜ご飯は毎日「カット野菜」を使っています。生野菜を使うより割高でしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月30日 9時40分
何かと忙しい現代社会において、健康的な食生活を維持しつつ、時間とコストを節約することは難しいといえます。その中で「カット野菜」は、手間をかけずに野菜を摂取できる手段として有効でしょう。 毎日の食事にカット野菜を取り入れることで、バランスの良い食事を手軽に準備できる可能性があります。今回は、カット野菜の利用について、カット野菜の利点と注意点、効果的な活用方法について考察していきます。
カット野菜は節約になる?
カット野菜は、すぐに使える状態で販売されています。そのため、食品ロスを減らす面において、カット野菜のメリットは大きいといえます。
野菜を丸ごと購入した場合、使い切れずに傷んでしまい、捨ててしまう可能性がないわけではありません。その点、カット野菜は必要な分だけ購入できるため、無駄がありません。
また、野菜の価格は天候不良などの影響で大きく上がることがありますが、カット野菜の価格は変動が少ないという特徴があります。カット野菜は野菜を大量に購入し工場で加工していることにより、価格が高騰しても販売価格に転嫁されるリスクをある程度おさえられるためです。
価格が安定しやすいカット野菜を利用することで家計管理がしやすくなり、食費の予算を立てやすくなるでしょう。
大手スーパーでは、カットされたミックス野菜が1袋(230グラム)100円前後(税抜き)で販売されているケースもあり、仮に1ヶ月(30日)間、毎日1袋ずつ使う場合の価格は約3000円です。
また、総務省統計局の「家計調査 家計収支編(2023年)」のデータによると、1ヶ月の「生鮮野菜」の支出は単身世帯で2451円、二人以上の世帯で5919円となっています。
一見、カット野菜は丸ごとの野菜よりも割高と感じられるかもしれません。しかし、実際に使用する量や廃棄量を考えると、そうとはいえない面があります。とくに、一人暮らしや少人数世帯ではカット野菜の方が無駄が少なく、経済的であるといえるでしょう。
節約面以外でカット野菜のメリットはある?
カット野菜を使うことで調理時間を短縮できます。仕事や家事で忙しい人にとって、野菜を洗って、皮をむき、切る作業は大きな負担となります。カット野菜を使うことで手間が省け、調理時間を短縮できるでしょう。それによって水道光熱費の節約にもつながります。
また、カット野菜は新鮮な状態で加工されているため、栄養価の損失が最小限におさえられており、カットされた後も比較的安定しています。多様な種類の野菜がひとつのパックに含まれている商品を選べば、よりバランスの良い栄養摂取が可能です。
カット野菜の注意点
カット野菜を購入する際は鮮度と品質の確認が大切です。袋が膨張していたり、表面が曇っていたり、野菜が変色していたりする商品は避けるべきです。消費期限にも注意し、できるだけ新鮮なものを選びましょう。
カット野菜は空気に触れる面積が広くなり、丸ごとの野菜に比べて傷みやすいため、適切に保存する必要があります。購入後は速やかに冷蔵庫で保管し、開封後は早めに使い切ることが望ましいでしょう。また、保存の際は、余分な水分を取り除き、清潔な容器や専用の保存袋などに移し替えると長持ちします。
多くのカット野菜はすでに洗浄済みですが、そのときに薬品を使用しています。残留しないように厳しく管理されていますが、より安全性を高めるために、気になる人は使用前に軽く水洗いするとよいでしょう。
カット野菜は、栄養が安定しているとはいっても、加工時に空気に触れたり、洗浄したりすることでビタミンCなどの一部の栄養素が失われる可能性があります。時にはカットされていない野菜を使用するなどして、バランスを取るとよいでしょう。
カット野菜は用途に合わせて適量を使えば、無駄が少なく経済的
カット野菜は、忙しい現代生活において、健康的な食生活を維持するための有効な手段のひとつといえます。カット野菜を使うことで皮をむいたり切ったりといった工程が必要なく、またごみも出ず、調理時間を短縮できます。
そのため、手軽に野菜を摂取できるようになるでしょう。また、必要な分量だけ購入すれば使い切れずに捨ててしまうことが減り、食品ロスの削減にもつながります。
栄養素が加工の段階で一部流出する可能性がありますが、すべて失われてしまうわけではありません。また、野菜の価格は天候不良などにより変動しやすいといえますが、大量に仕入れて処理し販売するカット野菜は価格が比較的安定しているため、家計管理にも役立ちます。
カット野菜をうまく活用することで、野菜が不足しがちな現代の生活において、健康的な食生活を効率良く実現できるでしょう。完璧な解決策ではないかもしれませんが、カット野菜の活用を前向きに検討する価値は十分にあるといえます。
出典
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2023年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号1 (実数,構成比,増減率,寄与度)単身世帯・勤労者世帯・勤労者世帯以外の世帯・無職世帯
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2023年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号1-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別 二人以上の世帯・勤労者世帯・無職世帯
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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