1000万円〜2000万円の収入があるシニア世代も 「営業代行」という仕事
ファイナンシャルフィールド / 2019年1月22日 23時0分
![1000万円〜2000万円の収入があるシニア世代も 「営業代行」という仕事](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_34291_0-small.jpg)
定年後は再就職で大丈夫と考えている方。申し訳ないですが、少し考えが甘いと言われてもしかたないかもしれません。公的機関に足を運び、シニア向け人材募集を定期的に閲覧していますが、事務職の募集はかなり少ないようです。あったとしても、手取り10万円台でしかも契約社員というパターンが多いのです。 ところが、自分の知り合いは、まもなく70歳になろうと言うのに一流ブランドのスーツを着て仕事を続けています。彼はプロの「営業代行」なのです。「営業代行」に関する調査も発表されましたので紹介しましょう。
シニア世代でも営業ができる人には声がかかる
「営業」というと、「うわー……やりたくない」と言う人が多くないですか? きびしい仕事のイメージがありますよね。また、人に商品を買ってもらうということは、ほんとうにたいへんです。楽だとはとてもいえません。
しかし、営業マンにはニーズがあります。どんな企業も、自社の商品やサービスを売ってもらいたいからです。さらに、自社で雇うのではなく、フリーの「営業代行」として依頼すれば、コミッション(契約手数料)つまり出来高で給与を支払えばよいので、固定費にならず負担が少ないという利点があります。
そして、「営業代行」の仕事には年齢制限はありません。冒頭で紹介した方も、ある業界に精通していて、「営業代行」として一契約当たり数十万~数百万円を稼いでいると言います。もちろん、工夫がいりますし、苦労も絶えないと聞きます。売上の少ない時には手取りは少なくなります。その代わり、時間の自由度は高いです。
定期的に決められた給与をもらえないと嫌だという人には向きません。むろん、優良な商品を扱う会社と契約する「見る目」も必要になります(おかしな会社の怪しげな商品ということも世の中にはあります)。プロの「営業代行」として働く人の中には、複数の会社と契約して、顧客の求めに応じていろいろな商品を提案するという人も珍しくありません。
シニア世代の交流会での「営業代行」のニーズは高い
そこまでプロの営業代行としてやっていく自信がない人は、シニア世代と企業のマッチングイベントに参加してみたらどうでしょう? たとえば「新現役交流会」などです。そこに参加すると、販路拡大に期待する企業がたくさんいます。シニアでもぜんぜんかまわない。むしろ、これまで築いた人的ネットワークに期待するところが多いようです。
「ずっと会社では営業ひと筋だった。技術もないし資格もない」というシニア世代は、残りの人生を雇われて生きるより、自分の力で稼ぐ「営業代行」に活路を見いだすのもいいかもしれません。
1000万円〜2000万円の収入があるシニア世代も
営業即戦力と企業をマッチングする「kakutoku(カクトク)」を展開するカクトク株式会社が、2018年12月プロ営業人材の実態調査を発表しました。
収入については、同調査によると、最も稼ぐプロ営業は30歳〜39歳未満のゾーンに多く、営業代行代表、個人事業主で2000万円〜3000万円、続いて30歳〜39歳未満の副業で1000万円〜2000万円、50歳代の個人事業主で1000万円〜2000万円が半数となったとしています。
この資料に出てきた営業代行代表(詳しい説明がありませんでしたが)とは、営業代行者を集めたチームやグループなどの組織代表のことと思われます。つまり、自分が営業代行を行うだけでなく、そういったメンバーを集めて営業代行を行うと、このような収入が可能になるのですね。
自分のいた会社と販売代理契約を結ぶ
「自分は無理に高収入を追うことはしたくない。自分のペースでやりたい」というシニア世代も多いかと思います。先ほどの「新現役交流会」のようなマッチングイベントもちょっと敷居が高い。そんな営業ひと筋で来た人は、定年後には会社と業務委託契約を結び、慣れ親しんだ会社の製品の販売代理を行うというのが現実的ではないでしょうか?
理想的には、ベースの活動費(交通費)をいただき、商品が契約に至ったら手数料を受け取る。会社員時代のようにノルマを決めないで、自由な時間に活動する、というのがいいのではないでしょうか? え? もしどんどん売れたら、ノルマを設定されるかもしれない? そこはもうお互い割り切った関係になったのですから、自分の好きにやらせてもらいましょう。
※カクトク株式会社「プロ営業の働き方実態調査を公開!属性、労働時間、年収は?
執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)
副業評論家
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