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新幹線で「指定席」を予約したけど、隣の人が「犬」と乗車! ケースに入っていても怖いなら「自由席」に移動すべき?

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月2日 4時40分

新幹線で「指定席」を予約したけど、隣の人が「犬」と乗車! ケースに入っていても怖いなら「自由席」に移動すべき?

新幹線での移動の際は、確実に座れる指定席を取って快適に移動を楽しみたいと思っている人も多いのではないでしょうか。   しかし、いざ乗車したらとなりの席の乗客が犬をケースに入れて抱えているというケースもあるでしょう。動物が苦手な人にとっては、たとえケースに入った状態でもとなりにいるだけで緊張してしまうかもしれません。   本記事では、新幹線でのペット同伴ルールを解説し、トラブルを避けつつ快適に過ごすためのポイントを考えてみましょう。

ペットを乗せるためのルール

ペットのための席は取れない

新幹線では、ペットのために別の座席を購入することはできません。これは旅客営業規則147条5項に基づいており、1人につき取れる座席は1枚までと定められています。つまり、理由にかかわらず、1人で2席分を取ることは禁じられているのです。
 

普通手回り品きっぷを買う

犬や猫などを新幹線に乗せたい場合は、290円の「普通手回りきっぷ」を購入することで車内に持ち込むことができます。この手回り品については次のようなルールがあります。

●全身が入るケースに入れ、顔が出ないようにする
●タテ・ヨコ・高さの合計が120センチメートル以内の動物専用ケースに入れる
●ケースと動物の重さが合計10キログラム以内である
●小犬・猫・ハトなどの小動物である(猛獣やヘビなどは不可)

となりの乗客が、このルールを守っていれば問題はなく、ほかの席を買うべきだとは言えません。しかし、ルールに違反していないとはいえ、動物が苦手な人にとっては、動物がとなりにいる状況での移動が大きな精神的負担になることもあります。
 

動物が苦手な人がとるべき対処法

動物が苦手な人はこうした状況に遭遇すると、別の席に移動するしかないと感じるかもしれません。指定席から自由席に移ることは不満を感じるでしょうが、回避するためには1つの手ともいえます。
 
しかし、まずは車掌に相談することが重要です。車掌は、空いているほかの指定席への移動を提案するなど、乗客同士のトラブルを防ぐために調整してくれる可能性があります。ペット連れの乗客と対話することなく、問題が解決されるため、安心して乗車を続けることができるでしょう。
 
また、ペットの乗車に関するルールを知っておくことも大切です。ほかの席は取れないといったルールを知っておくだけでも、トラブルを回避できる可能性があります。
 

飼い主が気を付けるべき配慮

ペットを連れて新幹線を利用する場合、飼い主には周囲への配慮が欠かせません。ペットの匂いや清潔さに気を配り、ほかの乗客に不快感を与えないようにしましょう。
 
新幹線はペットにとって慣れない環境であるため、好きなおもちゃやおやつを用意したり、事前にケースに慣れさせたりするなどの工夫が必要です。
 
また、指定席ではなく自由席を選ぶと、いつでも移動しやすい状況を作れます。どうしてもペットが落ち着かない場合は、デッキに移動したり、途中下車をして気分転換をさせたりするのも良い方法です。
 

まとめ

新幹線でペットと同乗するには、普通手回りきっぷを購入し、ケースに入れて膝の上に置くなどのルールがあり、別の席を取ることはできません。
 
動物が苦手な場合は、我慢せず車掌に相談して対処するのがベストです。飼い主側は、ルールを守った上で、となりの席の人への配慮を忘れず、トラブルを未然に防ぐためのマナーを心掛けましょう。
 
新幹線のルールを守りつつ、周囲への配慮を忘れないことで、快適な旅を楽しむことができます。
 

出典

東海旅客鉄道株式会社 旅客営業規則 第4章 乗車券類の効力第1節 通則
JRグループ 手回り品のご案内
 
執筆者:渡邉志帆
FP2級

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