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「20%オフ」と「20%ポイント還元」なら、お得なのはどっち? ポイントが貯まるほうが“得”した気分になるのですが、実際メリットが大きいのはどちらなのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月7日 5時0分

「20%オフ」と「20%ポイント還元」なら、お得なのはどっち? ポイントが貯まるほうが“得”した気分になるのですが、実際メリットが大きいのはどちらなのでしょうか?

近年ポイ活という言葉が普及してきたこともあり、従来の「◯円引き」や「◯%オフ」よりも、「◯ポイント付与」や「◯%ポイント還元」というキャンペーンを見かけることが多くなったように感じます。   ポイントが貯まると嬉しいという人も多いと思いますが、実際にメリットが大きいのはどちらでしょうか? 割引とポイント還元を比較して、どちらがお得かを解説します。

金額や率が同じなら割引のほうが有利な3つの理由

「500円引き」と「500ポイント付与」、「20%オフ」と「20%ポイント還元」といった具合に金額や率が同じ場合は、一般的には割引のほうがお得です。具体的な3つの理由を見ていきましょう。
 

ポイントは失効や紛失で失うリスクがある

ポイント還元の大きなデメリットは、ポイントの多くに有効期限があることです。
 
期限内に使い切れなければ貯めたポイントは無効となり、得られるはずの利益を失ってしまいます。また、ポイントを発行する企業の都合で廃止や改悪となる可能性があることもリスクです。
 

ポイントには利息がつかない

割引の利点の1つに、手元に現金が残ることで、利息を得るチャンスが増えることが挙げられます。
 
例えば、100万円の貯金がある人が10万円のものを買うときに20%オフになった場合、支払いは8万円、手元に残るお金は92万円です。しかし、20%ポイント還元の場合、10万円を支払うことになり手元に90万円しか残りません。
 
92万円に利息がつく割引と、90万円に利息がつくポイント還元という差額の違いを考えれば、割引のほうが有利なのが分かります。
 

ポイントを無理に使おうとして無駄な買い物をすることがある

ポイントを消費するために、いらない買い物をしてしまう経験を持つ人は少なくないでしょう。特に期限のあるポイントは、期限切れを恐れて不要なものやサービスに使ってしまいがちで、結果的に本来の節約効果を損なってしまいます。
 
割引なら、その場で確実に現金の支出を減らせるため、余計な出費を避けられるのです。
 

ポイント還元のほうがメリットある場合も

もちろん、ポイント還元にもメリットがあります。通常、1ポイントは1円として使われることが多いですが、特定のキャンペーンやサービスでは、ポイントを1円以上の価値で使えることがあるからです。
 
例えば、ウエルシアで毎月20日に行われる「お客様感謝デー」では、WAONポイントを1ポイント1.5円相当として使えます。また、dポイントやPontaポイントは、ローソンのお試し引換券に換えれば、1ポイントを実質約2円として使えてお得です。
 
したがって、ポイント還元で割引による節約以上の効果を得られる場合は、あえてポイント還元を狙っても良いでしょう。
 

基本的には割引を優先! ポイントは上手に使おう

割引とポイント還元を比べたとき、金額や率が同じならば、基本的には割引を選ぶほうが支払う現金が少なくなるためお得です。失効のリスクやポイントには利息がつかないことを考慮すると、割引のほうが堅実な選択といえます。
 
しかし、ポイント還元も使い方次第ではお得です。1ポイント1円超で利用できるケースもあり、計画的に使うことで、最大限の効果が得られます。
 
日常の買い物では割引を優先しつつ、ポイントのお得な活用法を知っている場合や期限内に無駄なく使える見込みがある場合は、ポイント還元を選ぶと良いでしょう。
 
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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