母から「もう使わないから」と、エルメスの“バーキン”をもらいました。数百万円するようですが、そのままもらって大丈夫ですか? 税金は発生するのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月9日 4時40分
エルメスのバーキンは、高級バッグの代名詞として知られ、数百万円にも及ぶ価値を持つことがあります。このような高額な品物を家族から譲り受けた際に、「税金」が気になる人も多いのではないでしょうか。 本記事では母親からエルメスのバーキンをもらった場合に税金が発生するのか、そのまま受け取って大丈夫なのかを解説します。
金銭や物品の贈与には「贈与税」が発生するかも
金銭や物品を受け取った際には、「贈与税」が発生する可能性があります。
贈与税とは、個人から財産を受け取った際にかかる税金です。日本では、親族や家族から贈与を受ける場合でも、その価値が一定額を超えると贈与税が発生します。そして、贈与税は贈与を受けた側(受贈者)に支払う義務があります。
いくらから贈与税はかかるのか
日本の税法では、年間110万円を超える財産を贈与された場合に贈与税が課されます。具体的には、1月1日から12月31日までの1年間に受け取った財産の合計額が110万円を超えた場合、その超過部分に対して贈与税がかかります。
エルメスのバーキンはいくらくらい? 贈与税は発生する?
年間110万円を超える財産を贈与されれば贈与税が課税されますが、エルメスのバーキンは110万円を超えるのでしょうか?
エルメスのバーキンの価格は、発売された年や素材、使用されている金具などにより異なります。とはいえ、一般的には新品のバーキンの価値は110万円を超えるため、贈与税が発生する可能性が高いと考えられます。
贈与税を非課税にする方法は? エルメスのバーキンでも非課税にする方法はある?
税金を支払うのは国民の義務ですので、エルメスのバーキンを贈与され、要件に該当する場合は贈与税を負担しなければなりません。とはいえ、贈与税はうまく節税が可能な場合もあります。
贈与税の節税方法と、エルメスのバーキンでも節税ができるのか見ていきましょう。
複数年に分けて贈与する?
日本では、原則として1年間に110万円までの贈与は非課税枠となります。このため、複数年にわたって少額ずつ贈与することで、贈与税を回避できます。ただし、エルメスのバーキンを分割して贈与することは不可能ですから、この方法はバーキンに対しては適用できないでしょう。
相続時精算課税制度を利用する
相続時精算課税制度とは、60歳以上の親や祖父母が、20歳以上の子や孫に対して贈与を行う場合に利用できる制度です。この制度を選択すると、最大2500万円までの贈与が非課税となりますが、その分は相続時にまとめて税金が計算されます。
この制度を利用すると、エルメスのバーキンの贈与税は回避できるかもしれません。ただし、将来的に相続税が高くなる可能性には注意が必要です。
結婚・教育資金の贈与は活用できる?
結婚・子育て資金や教育資金の贈与については、特別な非課税措置が設けられています。具体的には、親や祖父母がこれらの資金として贈与する場合、一定の条件下で非課税枠が拡大されます。
ただし、これらの制度は、結婚や教育、育児に使う資金に限定されるため、エルメスのバーキンのような高級品に直接的に適用することはできません。
専門家に相談する
エルメスのバーキンのような高額な財産を受け取る際には、税務署や税理士といった専門家に相談することで最適な対応方法を見つけられる可能性があります。税務署では無料で相談を受け付けていたり、税理士に依頼することで贈与税の計算や申告手続きがスムーズに進んだりします。
また、贈与の際の書類(贈与契約書など)を作成しておくと、税務署からの指摘を避けやすくなるでしょう。
まとめ
エルメスのバーキンをもらった場合、高確率で贈与税が発生します。節税方法も検討しつつ、負担すべき税金はしっかりと負担しましょう。
出典
国税庁 No.4408贈与税の計算と税率(暦年課税)
国税庁 令和5年度 相続税及び贈与税の税制改正のあらまし
国税庁 No.4511 直系尊属から結婚・子育て資金の一括贈与を受けた場合の非課税
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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