2025年に50シーシーの原付が廃止!既存バイクは買い替えが必要?今後の選択肢を解説
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月8日 2時20分
2025年の排ガス規制の新ルール適用により、50シーシー以下の原動機付自動車(以下原付)が廃止になるといわれています。「まだ買ったばかりなのに、今乗っているバイクは買い替えが必要?」と既存の原付がどうなるのか気になる方も多いでしょう。 そこで今回は、2025年に適用される予定の新しい基準となる原付の概要や、消費者への影響について解説します。
新しく変わる原付の基準とは
2025年11月以降に適用となりそうな「国内第4次排ガス規制」の影響を受け、原動機付自転車の区分が変更になります。現行の原動機付自転車は総排気量50シーシー以下となっていますが、新しい基準では、総排気量125シーシー以下でエンジン最高出力4キロワット以下に制限された二輪車が対象です。
現行の原付の場合、有害物質が含まれる排ガスを浄化するための物質である「触媒」の浄化効果が出る前に、第4次排ガス規制の基準値を超えてしまう点が問題とされています。
また日本では、違法駐車の厳罰化や電動アシスト自転車の普及により原付の販売台数が減っているようです。また、排気量50シーシー以下の原付は欧州やアジアなどで需要が少なく、輸出で利益を出すことも難しいといわれています。
このような背景から、現在の50シーシー原付の廃止と、新しい排ガス規制にも対応できる原付の新区分が検討されているようです。
既存の原付に乗れなくなる?
2025年11月をすぎて原付の新しい基準が適用されたとしても、既存の原付はそのまま乗れるようです。排ガス規制の対象は2025年11月以降に生産される車となり、現在の基準である50シーシーの原付は対象ではありません。
そのため、排ガスに関する新ルール適用後に、買い替えを強制されることはないようです。ただし、新ルール適用後に買い替えが必要になる場合は、新しい基準をクリアしている車種を選ぶ必要があるでしょう。
新しい基準の原付は既存の原付免許のままで乗れる?
新型原付は既存の原付よりも総排気量が大きくなりますが、現行の原付免許があれば乗車できるようです。免許区分は、表1のようになるといわれています。
表1
新基準の原付 | 現在の原付一種 | 原付二種 | |
---|---|---|---|
総排気量 | 125シーシー以下 | 50シーシー以下 | 50シーシー超〜125シーシー以下 |
免許区分 | 原付免許・自動車運転免許 | 小型限定普通二輪免許以上 |
※筆者作成
表1のように、新基準の原付の場合は総排気量が大きくなるものの、原付免許もしくは普通自動車免許で乗車が可能となります。現在の原付と同じルールを適用するようなので、今と変わらない感覚で乗れるでしょう。
原付の新しい基準が適用された場合に考えられる消費者への影響
消費者への影響として考えられることは、販売価格の部分でしょう。既存原付の価格相場が15万〜20万円程度、125シーシーバイクが25万円〜35万円程度となっています。新基準の原付の販売価格はまだ明らかになっていませんが、20万円前後と予想されています。
既存の原付よりも総排気量が大きくなり、排ガス規制に順応した性能が必要なため、販売価格は高くなる可能性があります。また、原付の基準が変更になることから、原付を製造しているメーカーは、既存原付の生産を打ち切る見通しのようです。
50シーシー原付バイクが廃止になっても、既存の原付は使用できる
2025年11月の適用が予定されている新しい排ガス規制により、50シーシー以下の原付が廃止になったとしても、既存の原付は乗れるようです。ただし、既存の原付の生産はストップする可能性があります。
そのため、排ガスの新ルール適用後に原付を買い換える場合は、新しい基準の原付の購入が求められるでしょう。また、運転に必要な免許については、現在の原付免許または自動車運転免許があれば運転可能です。
排ガスのルールが変わった場合、今のところ強制的な買い替えや免許取得の指示はなさそうであるため、既存の原付を使用していても大きな影響を受けずに済むでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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