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娘は「ドラッグストア」で薬剤師として働くそうです。「薬局」に勤務する場合と比べて、仕事内容にはどのような違いがあるのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月8日 3時10分

娘は「ドラッグストア」で薬剤師として働くそうです。「薬局」に勤務する場合と比べて、仕事内容にはどのような違いがあるのでしょうか?

薬剤師は、薬全般に対し幅広い知識を持つ薬の専門家です。しかし、薬局とドラッグストアでは、仕事内容が異なります。今回は、薬局とドラッグストアで働く薬剤師の仕事内容の違いを解説します。

薬剤師にとって薬局とドラッグストアの違いとは?

ここでは、薬局とドラッグストアの違いについてみていきましょう。薬局では、医師の処方箋をもとに調剤したり、薬事法で定められた医療用医薬品を販売したりします。
 
一方、ドラッグストアでは、医薬品に比べると人体への作用が緩和的な「医薬部外品」を中心とした販売が主な仕事です。一般用医薬品も取り扱いますが、薬剤師による情報提供が義務付けられており、副作用や依存性の注意喚起や理解度の確認が欠かせません。
 

薬局とドラッグストアで仕事の違いを比較

薬剤師は、職場の違いによって業務内容が異なります。医療提供施設としての薬局と、医薬品を販売するドラッグストアでの、薬剤師における仕事の違いを解説します。
 

薬局の仕事内容

薬局では、医師の処方箋に基づいて調剤した「医療用医薬品」を提供します。処方箋通りに調剤するだけでなく、適切な飲み合わせや量を精査し、疑問があれば医師への問い合わせが必要です。
 
患者への服薬指導も重要で、体調の変化や環境など潜在的な不安に耳を傾け、アドバイスも欠かせません。薬局によっては、在宅医療業務を実施しているケースもあるようです。
 
薬局は、近隣にある医療機関の診療日に合わせて営業することが多いため、薬剤師は日曜・祝日、年末年始に休みを取りやすい傾向にあります。
 

ドラッグストアの仕事内容

ドラッグストアでは、購入者が自分で選べる「OTC医薬品」を販売しています。
 
ドラッグストアの薬剤師は、直接症状を確認したうえで、使用する医薬品を提案しなければなりません。レジ打ちや医薬品の陳列、在庫管理との兼任などもあり、業務内容が多岐にわたります。
 
勤務するドラッグストアによっては、上記に加え、調剤業務など幅広い業務を担う可能性があると認識しておきましょう。
 

薬剤師の平均年収は?

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」で、薬剤師の年代別における平均給与を以下の表1で紹介します。
 
表1

年代 男性 女性
20代 405万6600円 373万1400円
30代 538万2000円 471万円
40代 602万8200円 461万4600円
50代 657万3600円 587万3400円
60代 509万2800円 588万4800円
70歳以上 425万8800円 543万2400円

※厚生労働省「賃金構造基本統計調査 / 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」を基に筆者作成
 
なお、上記には賞与などを含めていないため、実際にはこれよりも多くの収入を得られる可能性があります。
 
国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、令和5年における給与所得者の平均年収は460万円です。これを踏まえると、薬剤師は給与所得者の平均年収よりも高い額を得ている可能性があると考えられます。
 

ドラッグストアの薬剤師は仕事が多岐にわたる

薬剤師は、薬の専門家としての役割を担う医療従事者です。薬剤師は、経験年数や役職によって高年収を得られる可能性があります。
 
ただし、ドラッグストアで薬剤師として働くのであれば、薬局と比べ業務範囲が広いことと、一般的には休日体系が異なる可能性があるという点に留意する必要があるでしょう。
 

出典

厚生労働省 賃金構造基本統計調査 / 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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