80代の母が「こだわりがないし節約したい」と言って3食同じご飯を食べています。1万円でも仕送りをして「外食費」にあててもらうべきでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月8日 1時40分
年齢を重ねると、外に出掛けて食事をする機会が減る人もいるでしょう。自分だけだからと、節約のために毎日同じものを食べる人もいるかもしれません。しかし、高齢の親が毎日3食同じものを食べている場合、たまには外食をして気分転換してほしいと考える人もいるのではないでしょうか。 本記事では、外食や中食にかける費用をまとめ、1万円の仕送りでどのくらい外食を楽しめるのか紹介するとともに、節約や健康を考えた外食のポイントを紹介します。
外食や中食にかける費用
東京都の令和2年度第6回インターネット都政モニターアンケート「都民の食習慣と外食・中食の利用状況」によると、平日の昼食で外食・中食1回にかける平均費用と割合は表1の通りです。
なお中食とは、弁当や惣菜類など調理済みの料理を購入・テイクアウトしたり、デリバリーを利用したりするなど、家庭外で調理された食品を家や職場に持ち帰って食べる食事形態を指します。
表1
平均費用 | 割合 |
---|---|
300円未満 | 3.3% |
300円以上500円未満 | 17.9% |
500円以上800円未満 | 32.4% |
800円以上1000円未満 | 25.7% |
1000円以上1300円未満 | 9.4% |
1300円以上 | 2.9% |
利用しない | 8.4% |
出典:東京都 令和2年度第6回インターネット都政モニターアンケート「都民の食習慣と外食・中食の利用状況 外食・中食で使用する金額」を基に筆者作成
最も多いのが「500円以上800円未満」の割合でした。次いで「800円以上1000円未満」の割合が多く、2つの価格帯の割合を合計すると50%以上となります。月1万円の仕送りで外食1回に1000円かければ月に楽しめる回数は10回ですが、外食の利用方法を工夫して500円ほどに抑えられれば20回外食が楽しめるでしょう。
節約しながら外食を楽しむコツ
外食はぜいたくなことのように思うかもしれませんが、節約しながら楽しむことも可能です。高齢の親世代にとっては、外食が息抜きになることもあるでしょう。コストを抑えて外食を楽しむ方法を伝えてあげられるようにするとよいかもしれません。
外食費を節約するなら、クーポンの利用がおすすめです。店舗によっては折り込みチラシやインターネット、公式アプリでクーポンが配布されているケースがあります。クーポンを利用すれば、1回数十円~数百円の節約が可能な場合もあります。親が住む地域にある飲食店のクーポンを送ってあげるのもよいでしょう。
また、ポイントカードを利用するとポイントの還元を受けられるため、実質的に節約ができます。コツコツとポイントを貯めれば、中には1食分無料になる店舗もあるようです。よく通う店舗であれば大きなリターンを得られるでしょう。
ほかにも、サービスデーや割引デーを狙って利用する方法も有効です。飲食チェーン店では、特定の曜日や日にちに割引を実施している場合があります。ランチメニューが普段より安くなる日を選んで外食すると、よりお得に食事を楽しめるでしょう。
健康を気にしながら外食を楽しむコツ
外食を利用する際は、価格だけではなく健康にも気を配りましょう。年齢を重ねていくと健康管理が生活の質を大きく左右するようになります。生活習慣病のリスクを軽減するためにも、食事の選び方や栄養バランスに対する意識が大切です。
生活習慣病を予防するためには、脂肪や塩分の多い食事を避け、主食・主菜・副菜がバランスよくそろった食事を心がけることが基本です。
しかし、頻繁に外食すれば、栄養バランスの維持が難しくなるおそれがあります。外食では主食や主菜に偏りがちで、副菜が不足することも多いでしょう。そのため、外食時には野菜や海藻類を使った副菜を意識的に選ぶことが大切です。
副菜不足の対策として、サイドメニューの選び方に注意しましょう。サイドメニューとして提供される冷ややっこや温泉卵以外にも、野菜やきのこ類を多く使ったメニューを選ぶのがおすすめです。
なお、チェーン店ではメニューに栄養成分が表示されている場合もあるため、エネルギーや脂質、食塩量を確認する習慣をつけるとよいでしょう。
栄養バランスを考えた外食は、食事後の満足感や体調にも大きな影響を与えます。外食時に食べ過ぎたり、不健康なメニューを避けたりすることで、健康を維持して生活習慣病のリスクを減らせるでしょう。高齢者の場合、食事の内容が健康寿命にも影響するため、外食でもしっかりとバランスを意識することが大切です。
1万円の仕送りで500円程度のランチであれば月20回ほど楽しめる
今回参照したアンケート調査の結果によれば、外食する際にかけている費用は500円から1000円未満の範囲の人が半数以上いることが分かりました。節約を意識して、1回の外食費を500円に抑えられれば、毎月1万円の仕送りで20回ほど楽しめる計算です。
今回の事例のように、80代の母親が節約のために3食同じご飯を食べているという場合は、外食がよい息抜きになるでしょう。外食する際は節約も大切ですが、健康面を考えて栄養バランスの取れたメニューを選びましょう。
出典
東京都 令和2年度第6回インターネット都政モニターアンケート 都民の食習慣と外食・中食の利用状況 調査結果 外食・中食で使用する金額
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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